Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 166(金襴手鶴文深皿)

2021-11-18 20:38:03 | 古伊万里
 今回も先日、衣装ケースの中から「再発見」した伊万里を紹介します
前回の品は江戸初期の品でしたが、今回の品は200年以上あとの時代の品で、「古伊万里」と呼ぶのは微妙な品です。
「金襴手鶴文深皿」
五寸サイズの深皿で、地紋、見込みの簡略された花籠文などから、幕末~明治に登場する中期の金襴手写しだと思います
地紋は元禄期の品に倣って細かく描かれており、鶴文も金彩と赤をバックに描かれていますが、絵はさほど上手くないような・・・
この金彩はいわゆる「水金」ではないようで、水金に見られる輝きは見られないようですが、どんなもんでしょうか。
裏面はさすがに手抜きです。似たような金襴手写しは大聖寺にも見られますが、土の感じから伊万里であることは確かのようです。
落款も元禄の上手に倣って花文ですが、このあたりは同タイプの大聖寺の方がもっと丁寧な気がします。
この品を購入したのは、古伊万里の西も東も判っていな時代(20年以上前)ですが、当時は見た目の豪華さに魅力を感じたのかも知れません。
ま~、今なら間違っても購入することはないと思いますが、生活骨董として使おうにも、派手すぎて使えない、そんな器でもあります。

回想の古伊万里 165(染付草花文小皿)

2021-11-14 19:18:51 | 古伊万里
 古伊万里をいい加減に仕舞ってある衣装ケースをごそごそ漁ったら、ブログでは取り上げていない古伊万里がいくつか出てきました
購入したのを忘れていた訳ではないんですが、しまい込んでしまうと、どこへ行ったか判らなくなるという事でしょうか。
「染付草花文小皿」
ウチの古伊万里の中で一、二を争う古い時代の品で、正保期によく見られるタイプの小皿です
この手の特長は底が厚く成形されていることで、実際、12cmX12cmサイズの小皿にも関わらず手取りの重い品です。
縁の部分の地紋もこの時代の品によく見られるものです
ワタシが古伊万里を収集し始めた頃、この手は「前期藍九谷」と呼ぶ業者さんが結構いましたが、現在では「初期伊万里」が普通のようです
(個人的には「前期藍九谷」の方がしっくりきますが)
落款は「大明成化年製」、この妙にでごつごつした成形もまた魅力のひとつでしょうか。
ちなみに、この手に色絵が加わると「南京手古九谷」になりますが、最近は「南京手古九谷」なんて呼び方は廃れてしまったような気もします。

回想の古伊万里 164(染付竹に椿文五寸皿)

2021-11-10 20:58:05 | 古伊万里
 毎度のことながら残り少ないウチの古伊万里ですが、探せばあるもんで、江戸前期~中期の品がまだありました
(いいかげんな性格なもんで、整理されていない・・・)
「染付竹に椿文五寸皿」
恐らくは寛文~延宝といった時代の小皿で、竹が太く描かれていることから古九谷様式に属する世代の品だと思っています。
さてこの品は竹文だと思っていたら、先輩コレクターさんに「椿もありますよ」と指摘されました
長年、「どこに椿があるねん?」と思っていたんですが、確かにありました
どうやら、右下の描かれている文様が椿ということのようです
(良くワカラン・・・)
高台は寛文期の特長である薄い鋭さはありませんが、裏文様が描かれていないという点は、寛文期のそれらしいと思います。

この品は今から14~5年前、東京ドーム・プリズム骨董祭に出店していた京都の業者さん(通称お休み処さん)から購入したものですが
この骨董祭で、初めてオフ会なるものに参加、この世界の大先輩であるDr.kさんと初めてお会いしました。
その時一緒にお会いした、「いに」さん、「猫の蔵」さん、「hibari」さん、「fujinobi」さん、皆さんお元気でありましょうか。

慈光滝へ行く

2021-11-07 18:24:52 | 散歩
今日はとても天気が良かったんですが、この好天も明日までで、火曜日以降はずっと天気が悪そうなので、ちょっとだけ遠出しました。(と言っても酒田市内)
「慈光滝」というのは、酒田から真室川へ抜ける国道344号線の道路沿いにある落差6mほどの小さな滝で駐車場はないものの
路側帯に車を止めてすぐに見れるという気軽さがあります。

小さな滝ではありますが、水の流れは綺麗ですね
この滝の水は道路の下を通って反対側の森へ流れていきます

滝の付近の紅葉はこんな感じです

帰りに遊佐方面を回りましたが、杉沢地区から見える鳥海山もなかなかのものでした
酒田市西荒瀬地区の田圃には白鳥がいっぱい居ました
あと一か月そこらで雪の季節がやって来ます。

つたがからま~る(紅葉)

2021-11-05 17:09:01 | 散歩
酒田は晩秋の佇まいですが、市内で見れるちょっとした紅葉を紹介します
まずはお馴染みの山居倉庫ですが、絶景はこちらではなく、新井田川沿いの方にあります。
以前にも紹介した山居倉庫の敷地のなかにある「東宮殿下行幸記念館」ですが、まさに燃えるような赤です
以下同じような画像が続きますが、建物が白なので余計に赤が映えるのは確かです。


新井田川の対岸からはこんな感じです
山居橋が見えていますが、コロナの流行も一段落ということで、平日にもかかわらず観光客は結構沢山いました。

以前にネタにしたように、つたのからまっている建物は結構ありますが、船場町にある空き屋の紅葉も紹介しておきます
こちらは側面ですが、陽が当たっていないのでイマイチです。
こちらは正面ですが、なかなかのグラデーションになっています
別に名所に行かなくてもそこらで楽しめるセコい紅葉でありました。