久々に陽の目を見たウチの「忘れられていた伊万里」ですが、今回の品は時代はあるものの難点ありという、実にウチらしい品です
「型紙摺り小皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/92/3f3c371d120b7907977c56b74ac4b0ee.jpg)
江戸中期に見られる典型的な型紙摺りの小皿で、いわゆる「江戸小紋」が絵付け(というかプリントですね)されています
この手は特に珍しくはありませんが、意外に人気があるようで、あまり安すくはならないようです。(と言ってもさほど高い訳ではない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/17/70c99001e19fff0305144fe1fdd0fb32.jpg)
見込み中央部分の拡大です。ここだけ見ればなかなかの品なんですが、いかんせん縁の部分の染付が流れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c9/dd194f5401471d2fa3efd53379de52bb.jpg)
鑑賞陶器であれば、この不完全さが「景色」として大目に見れるんでしょうが、磁器の場合は単なる出来損ないでしかありません
その分安かったのは確かですが、その後同じようなタイプの品の完品をもう一度買おうという気が起こらないのは
意外にこの品がトラウマになっているのかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/52/23d0dec02aa0cb6590989f94dec84618.jpg)
裏側も典型的なこの手の特長を供えており、わりとゴツい高台が意外に好きだったりします。