古伊万里をいい加減に仕舞ってある衣装ケースをごそごそ漁ったら、ブログでは取り上げていない古伊万里がいくつか出てきました
購入したのを忘れていた訳ではないんですが、しまい込んでしまうと、どこへ行ったか判らなくなるという事でしょうか。
「染付草花文小皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/4c/075e9f4d1e4282afcd6459a2f145724c.jpg)
ウチの古伊万里の中で一、二を争う古い時代の品で、正保期によく見られるタイプの小皿です
この手の特長は底が厚く成形されていることで、実際、12cmX12cmサイズの小皿にも関わらず手取りの重い品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/9f/325932c34f94dab8d431f0280b684cfd.jpg)
縁の部分の地紋もこの時代の品によく見られるものです
ワタシが古伊万里を収集し始めた頃、この手は「前期藍九谷」と呼ぶ業者さんが結構いましたが、現在では「初期伊万里」が普通のようです
(個人的には「前期藍九谷」の方がしっくりきますが)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/8f/bc660d997277c141d0acafb67ba2651f.jpg)
落款は「大明成化年製」、この妙にでごつごつした成形もまた魅力のひとつでしょうか。
ちなみに、この手に色絵が加わると「南京手古九谷」になりますが、最近は「南京手古九谷」なんて呼び方は廃れてしまったような気もします。