先日、満92歳のウチの母が眠るように旅立ちました
昨年12月に脳梗塞を発症し一か月ちょっと入院。退院することになったものの
両手・両足は自由にならなくなり、リハビリ専門の病院への転院か自宅での介護という選択肢を迫られ
年齢を考えるとリハビリしても病状が好転するとも思えず、自宅での介護を選択しました。
週二回訪問介護をお願いし、それ以外の日はウチの姉が面倒を見るという生活になりました
しかし、徐々に体力の衰えが見られるようになり、最初の頃は喋れていたものの、うまく喋れないために
自分から喋る回数はほとんどなくなっていき、旅立つ10日ほど前には食事がとれなくなりました。
主治医の往診を仰ぐと、「飲み込む力がなくなっているので、あまり長くはないと思う」とのこと
それでも水分の補給だけで10日ほど頑張ってくれました。
自宅で旅立たせることができたのは、せめてもの親孝行だったかな?、と今は思っている次第です。
そうなんです、あの姉が自ら「私が介護する」と言ってくれたおかげで
本人にとって幸せな自宅での最後を迎えることができました。
葬儀が終わるまでは目まぐるしく過ぎていきましたが
一段落つくと、いろいろな思いがわきあがってくるのは現実です。
92歳ということで、平均寿命より長生きしてくれましたが
体が自由にならなくなって、一番つらい思いをしているのは母自身だった訳で
そういった意味では色々なものから解放されたということかも知れません。
病院ではなく、長く暮らした我が家で最期を迎えたいという希望をかなえれらたのは
とてもよかったんでしょうね。
一度、東京でお会いしたことのあるお姉様が介護をされていたのですね。お姉様は、さぞや、力を落とされていることでしょう。
でも、遅生さんもコメントされていますように、今時、自宅で旅立たせることができたのは、親孝行だったと思います。
お母様のご冥福をお祈り申し上げます。
でも、自宅で家族にみとられ逝くのは、今の時代、コロナ下で、望んでも実現できない場合がほとんどです。お母様、残念でしたが、きっと感謝していらっしゃったと思います。
私の母の場合も、くも膜下出血で植物状態になり、病院からたまたま一泊外泊で帰宅し、家にいた時に逝きました。いまでは、よかったと思っています。