「冷血」・・・高村薫 著

ほとんどの著作を読んでいる高村薫さん・・・
好きなのですよね～


「冷血」上巻が図書館にあったので、
借りてきました。

上下揃うのを待っていると、また半年くらいかかるしな。
予約なんていう方法もあるけれど・・・
どうにもメンドーで～


上巻が面白かったら下巻だけでも買うか～と
読み始めました。


最初、一家四人殺し犯行までの、犯人二人の心の動きや、
犯人に殺される一家の生活その他もろもろの描写が
結構長く続きます。

最後まで読めるかな～と思っていたら、次第にテンポが速くなり、
合田刑事が登場し、2003年になったのか～なんて思っているうちに
2日で読んじゃいました。



予定通り、アマゾンで下巻を購入。
さすがアマゾン、速攻で届きました。


下巻は、取り調べ、起訴、裁判、判決までの２年間の描写がほとんどです。
犯人二人の成育歴、性癖などが詳しく描かれています。


殺された長女の日記が印象的でした。



衝動殺人、動機がはっきりしない犯行に、合田刑事が悩み、
犯人たちに手紙を書いたり、会いに行ったり・・・



言葉では説明できない出来事も世の中にはあるのですよ～と
作者は言いたかったらしいです。