世界遺産 合掌造り集落を見てきました。
世界遺産合掌造りの集落は飛騨地方、岐阜県大野町白川村の白川郷集落(59棟)と富山県南砺市の五箇山菅沼集落(9棟)と相倉集落(29棟)の3地区が1995年12月9日にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
12月7日に世界遺産合掌造り集落、白川郷の大規模集落(59棟)と菅沼地区の小集落(9棟)を見てきました。
合掌つくりの由来
合掌造りは江戸時代から始められた養蚕のために、屋根裏に棚を設置したのが始まりと言われ、豪雪による雪下ろしの作業軽減と屋根裏の床面積拡大のため、急な角度を持つユニークな茅葺屋根になったと考えられる。
また、屋根はどの家屋も東西を向いている。これは屋根に満遍なく日が当たるようにするため、集落は南北に細長い谷であるため、南北それぞれの方向から吹く強い風が、直接当たる面積を少なくする為と言われている。
城山展望台から白川郷合掌造り集落を望む
白川郷合掌造り集落
岐阜から約2時間飛騨の山道「東海北陸自動車道」をレンタカーで走り荘川IC下車、途中の峠で小雪が降り初め心配しながらの走行であったが、間もなく山間に合掌造りの集落が見えた。到着後最初に旧荻町城跡の高台に直行、展望台から集落を一望してから中心部に向かった。少々観光地化されている、世界遺産の合掌造り白川郷集落の数々を見学させて頂いた。上の写真中央、一番手前に見える屋敷が、和田家(重要文化財)合掌造りの家で1番大きな規模で現在民芸館として使われているシンボルです。
合掌造りの特徴
○ 軸組みの梁、雪の重みに耐えられらように、傾斜地で育つ根元の曲がった樹木をチョンナバリと呼ばれる梁に利用され、軸組み部を強い構造にしています。
○ 小屋組み、材料の確保や加工が容易に出来るよう、丸太を手斧などで仕上げ釘等は一切遺使わず、荒縄やソネ(マンサクの木)で結わいています。
○ 屋根、山間の豪雪地帯であることから、重い積雪に耐える勾配の急な切妻屋根で茅葺であるのが特徴です。手を合わせ合掌の形に見える事から『合掌造り』と言われています。
展望広場より五箇山菅沼合掌造り集落を望む
五箇山菅沼合掌造り集落
白川郷から離れ曲がりくねった細道を約1時間、岐阜県境界を過ぎると富山県伍箇山菅沼合掌造り集落が山間の谷間に現れた。近年出来たばかりの展望広場よりエレベーターで集落に向かい、現在居住されている方に直接お話しを伺い、9戸の長閑な集落を見学させて頂いた。集落の中には民俗館(養蚕や紙漉造り)塩硝の館(火薬の原料となる塩硝造り)様子と用具が展示され昔の生活が偲ばれました。
集落の隣には青少年旅行村、合掌の里(村が移築した研修・宿泊の出来る合掌造りの家7戸)とキャンプ場が設置され、体験宿泊施設として利用されています。
中学生の頃まで藁葺屋根の寒~い住宅に住んでいた経験はありましたが、今回見学の合掌造りで急勾配の茅葺屋根、それに2階・3階とある素晴らしい住宅を見るのは初めてで、何も彼もが珍しい光景で、山間の豪雪地帯で生活するための知恵から生まれた、世界遺産の伝統ある合掌造り集落を楽しく観察させて頂きました。
合掌造り茅屋根の葺き替え(1,000万円位かかる)は30年~40年ごとに『結い(ゆい)』と呼ばれる相互互助の集まりとして、地域の共同体で行われています。
世界遺産として登録され、国指定史跡・重要伝統建造物群保存地区となり、今後の維持管理には大変な経費と作業が続く事のご苦労を偲び、白川郷・菅沼の両合掌造り集落に感謝します。
世界遺産合掌造りの集落は飛騨地方、岐阜県大野町白川村の白川郷集落(59棟)と富山県南砺市の五箇山菅沼集落(9棟)と相倉集落(29棟)の3地区が1995年12月9日にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
12月7日に世界遺産合掌造り集落、白川郷の大規模集落(59棟)と菅沼地区の小集落(9棟)を見てきました。
合掌つくりの由来
合掌造りは江戸時代から始められた養蚕のために、屋根裏に棚を設置したのが始まりと言われ、豪雪による雪下ろしの作業軽減と屋根裏の床面積拡大のため、急な角度を持つユニークな茅葺屋根になったと考えられる。
また、屋根はどの家屋も東西を向いている。これは屋根に満遍なく日が当たるようにするため、集落は南北に細長い谷であるため、南北それぞれの方向から吹く強い風が、直接当たる面積を少なくする為と言われている。
城山展望台から白川郷合掌造り集落を望む
白川郷合掌造り集落
岐阜から約2時間飛騨の山道「東海北陸自動車道」をレンタカーで走り荘川IC下車、途中の峠で小雪が降り初め心配しながらの走行であったが、間もなく山間に合掌造りの集落が見えた。到着後最初に旧荻町城跡の高台に直行、展望台から集落を一望してから中心部に向かった。少々観光地化されている、世界遺産の合掌造り白川郷集落の数々を見学させて頂いた。上の写真中央、一番手前に見える屋敷が、和田家(重要文化財)合掌造りの家で1番大きな規模で現在民芸館として使われているシンボルです。
集落の中の合掌造り住宅、手前に合掌造り の小さな小屋が新しく造られていました。 | 集落の街外れに同じような合掌造りの住宅が 3戸並んで、とても素晴らしい光景でした。 |
白川郷集落の中でも4階まである豪邸です。 屋敷周りも整備されており、素敵でした。 | 明善寺合掌の家の2階から隣の合掌造りの 家と街並みを望む。 |
明善寺(重要文化財)案内板 2階に生活資 料すべてと、縄文土器・石器が展示。 | 明善寺(重要文化財)の庫裡お寺の台所、住 職や家族の居間といわれている。 |
合掌造りの特徴
○ 軸組みの梁、雪の重みに耐えられらように、傾斜地で育つ根元の曲がった樹木をチョンナバリと呼ばれる梁に利用され、軸組み部を強い構造にしています。
○ 小屋組み、材料の確保や加工が容易に出来るよう、丸太を手斧などで仕上げ釘等は一切遺使わず、荒縄やソネ(マンサクの木)で結わいています。
○ 屋根、山間の豪雪地帯であることから、重い積雪に耐える勾配の急な切妻屋根で茅葺であるのが特徴です。手を合わせ合掌の形に見える事から『合掌造り』と言われています。
2階の天井裏より屋根裏の複雑な縄での組 み立て状況を見る。 | 2階の壁面の柱と梁を結んでいる部分名称 の説明札と縄で結われた様子。 |
2階の壁面、合掌造り主体の柱に各種材料 が結ばれている。 | 2階の壁面、柱と柱の間に数本のくだり (タルキ)が結ばれている。 |
展望広場より五箇山菅沼合掌造り集落を望む
五箇山菅沼合掌造り集落
白川郷から離れ曲がりくねった細道を約1時間、岐阜県境界を過ぎると富山県伍箇山菅沼合掌造り集落が山間の谷間に現れた。近年出来たばかりの展望広場よりエレベーターで集落に向かい、現在居住されている方に直接お話しを伺い、9戸の長閑な集落を見学させて頂いた。集落の中には民俗館(養蚕や紙漉造り)塩硝の館(火薬の原料となる塩硝造り)様子と用具が展示され昔の生活が偲ばれました。
集落の隣には青少年旅行村、合掌の里(村が移築した研修・宿泊の出来る合掌造りの家7戸)とキャンプ場が設置され、体験宿泊施設として利用されています。
菅沼集落は白川郷集落に比較すると戸数も 少なく、2組の観光客にお会いしただけの長 閑な田園の感じでした。 | 集落に1戸しかない店兼ソバ屋のご主人と隣 りにお住みの主人に、集落での苦楽話を楽し く聞かせて頂きました。 |
集落外れに茅葺の潰れそうな小屋が2棟、 農作業小屋なのでしょうか?水田の中にあ りました。長閑な田園風景です。 | 塩硝の館、幕府の目の届かないこの集落で 作られた、火薬の原料となる塩硝作業の展 示館(この集落で1番小さい合掌造りの家) |
集落から約500mほど離れた青少年旅行村 にある合掌造りの研修施設が7戸の一部が 川沿いの林の中に見られた。 | 青少年旅行村の外れに、体験学習用なのか ?川の向こう岸に渡るかご渡しの籠が岸に置 かれてあった。 |
中学生の頃まで藁葺屋根の寒~い住宅に住んでいた経験はありましたが、今回見学の合掌造りで急勾配の茅葺屋根、それに2階・3階とある素晴らしい住宅を見るのは初めてで、何も彼もが珍しい光景で、山間の豪雪地帯で生活するための知恵から生まれた、世界遺産の伝統ある合掌造り集落を楽しく観察させて頂きました。
合掌造り茅屋根の葺き替え(1,000万円位かかる)は30年~40年ごとに『結い(ゆい)』と呼ばれる相互互助の集まりとして、地域の共同体で行われています。
世界遺産として登録され、国指定史跡・重要伝統建造物群保存地区となり、今後の維持管理には大変な経費と作業が続く事のご苦労を偲び、白川郷・菅沼の両合掌造り集落に感謝します。