錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

四高桜

2020-04-04 22:05:38 | 青春の思い出

錆鉄人は旧四校=金沢大学ボート部出身です。

新入部員歓迎の飲み会ではビールをコップの半分飲んで吐きました。

(まだ19歳でしたが・・・)

次の朝は5時起きで練習開始でしたが、錆鉄人はまだ気持ちが悪くてのたうちまわっていました。

その後も、年に数回は飲み会があり、優勝カップにビールを何本も注いで回し飲みましたが、

錆鉄人は「飲んでいるふり」をするだけで吐き気を堪えているのでありましたが・・・



これではいけないと錆鉄人は考え、

必至で自分を鍛え今に至っているのであります。

ボート部のコンパというと、大抵は対外試合の後、

飲むにつれ歌うのは琵琶湖周航の歌と四校漕艇班追悼歌でした。


  四校漕艇班追悼歌

1.思ひ出づる調べも哀し   春浅く水藻漂ふ志賀のうみ
  かの日風立ち雲たれて   呼び応ふこだまのみ
  たそがれに流れいゆきぬ

2.はろばろと今に帰さむすべもなき 此の愁ひはたこの嘆き
  さゞなみさやぐ志賀のうみ ますらをの青春の日を
  沈めしとうつゝなりや

3.あゝ在りし日のいさをしゆゑに 嘆かひはいよゝはげしく
  たくましきますらを男の子の 思ひ出にめぐり来る春の日の
  新たなる涙つきせず

4.沖の島に春の陽てりて ほのぼのと霞み渡れり
  岸近くさまよひゆきて砂にぎり 砂握りしめ夕なみに
  いまはなき友を偲びぬ

5.さあれ見よ今よみがへりゆく 若き児の夢とのぞみよ
  空青く水青き所再ゆかむ ゆく春の血潮にそみて
  夕陽ちるかの潮路を


今でも歌えます、超音痴ですが・・・

そして、涙がこぼれます。


金沢大学のボート部では「琵琶湖哀歌」は歌う事もなく知らなかったのですが、

この四校漕艇班追討歌や琵琶湖哀歌が出来たのは

その頃、全国的な強さを誇った四校漕艇班が琵琶湖で強化合宿を行っていた時に・・・

春の嵐に襲われて遠漕を行っていた12名が遭難死した哀しい事件の為でした。

最も有名なのは東海林太郎と小笠原美都子の「琵琶湖哀歌」で一世を風靡しました。


   琵琶湖哀歌

遠くかすむは 彦根城
波に暮れゆく 竹生島(ちくぶじま)
三井(みい)の晩鐘(ばんしょう) 音絶えて
なにすすり泣く 浜千鳥

瀬田の唐橋(からはし) 漕(こ)ぎぬけて
夕陽の湖(うみ)に 出で行きし
雄々しき姿よ 今いずこ
ああ青春の 唄のこえ

比良の白雪 溶けるとも
風まだ寒き 志賀の浦
オールそろえて さらばぞと
しぶきに消えし 若人よ

君は湖の子 かねてより
覚悟は胸の 波まくら
小松ケ原の 紅椿(べにつばき)
御霊(みたま)を守れ 湖の上

メロディーは琵琶湖周航の歌とおんなじですが・・・


この四高漕艇班の遭難は世間を騒がし・・・

(高島市HPより 四校桜の説明文)

昭和16年4月6日に大溝沖で遭難した、旧制第四高等学校(現・金沢大学)の学生を追悼する意味で誕生したものです。

四高の漕艇部は、昭和15年に大津の瀬田川で行われた全国大会で優勝をおさめ、

16年の春は連続優勝を目指して湖南で合宿練習をしていました。

そして合宿 の総仕上げとして琵琶湖の縦断をすることになり、大津から今津へ向かい、

2泊した後、大津へ戻るために4月6日の朝、今津を出発したのでした。

通常は波の 穏やかな日が多い琵琶湖ですが、この日は比良連峰から吹き下ろす風が予想外に強く、

漕艇部員11人を乗せたボートは、現在の萩ノ浜の沖合1.5(キロ)メートルの 地点で転覆してしまいました。

この知らせを受けた地元大溝の警察・役人・漁業関係者らは、四高関係者らと協力し、

必死の捜索活動が行われましたが、捜索は難攻し、

最後の遺体が発見されたのは、2カ月あまり後の6月10日であったといいます。

大溝では百ケ日法要のときには供養のために町内の各戸が1個ずつ灯篭流しを行い、

翌17年の1周忌には妙淋寺で法要が営まれました。

また、湖岸に は四高関係者との協力によって千本の桜の苗木が植えられました。

四高桜と呼ばれるこの桜並木は、長い間、関係者らの手によって守り続けられ、

昭和60年に は関西四高会の呼びかけで「琵琶湖四高桜保存会」が結成され、補植等が行われました。

近年には、道路の拡張等で少なくなった桜に代わり、新しい苗木を植え る活動も盛んになりました。

四高桜はこうして今も、多くの人に守られ、育ち続けています。


という事で・・・

四高漕艇班が遭難した4月6日、四校桜を見に行こうと思っています。


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