今日は天女さんちの集落の「おこない」の日
はやくいえば餠撒きの日でした。
錆鉄人が子供の頃は近在のどの町内でも餅撒きをしていて
錆鉄人も2㎞位っ離れた集落の神社まで持ち拾いに行ったものでしたが、
もうほとんどの町内が餅撒きはやめてしまっています。
しかしながら、どういう理由かわかりませんが、
天女さんちの集落ではやめずにこれまで続いていて、
これからも続くのではないかと思われます。
餠撒きは、厄年の男性(数えで25歳、42歳、61歳)と
厄年の男性の多可を補うために、宮当番5軒が餅を撒くことになっています。
一般的に25歳は半俵、42歳は1俵、
61歳は以前は半俵だったのですが今はほぼ1俵の餅を撒きます。
それ以外に、白山神社に25歳は3万円、42歳は5万円、61歳も5万円の寄付をするのが標準で
それは木札に書かれて掲示されます。
なかには25歳2人連名で5万円の木札もあって、
末代まで恥ずかしい思いをするんじゃないかと思うのですが・・・
当番は町内の各家を回って餠代とお賽銭を集めますが、
1戸平均では両方で1000円前後なので、餅代になるのは4万円程度
当番がそれぞれ撒くのは半俵ですが、
糯米代金と餅搗きの代金は半俵で約3万円以上
つまり15万円以上必要なので、当番はほぼ2万数千円を自己負担して餅を撒きます。
町内の個数は58戸ですが、
女性だけの家や男性でも80過ぎの人なら当番を忌避すると共に
なかには70歳位の男でも忌避する家もあるので、
餠撒きの当番を去年した天女さんちも、8年後くらいにはまた当番になる見込みです。
ちなみに、この餅撒きの餠を拾いに来る人のほぼ半分は
この町内とは全く関係のない「さもしい人たち」で
(錆鉄人の子供の頃は、近隣の町内の餠拾いに行ってもお互い様でしたが・・・)
上記のような経費がかかっている事を考えると、
町内の1戸当たりの餠撒きの平均出費は1年当たり5000円位になっているのではないかと思われ
この町内と関係ない「さもしい人たち」から参加料を徴収しようと言う人も出てきています。
勿論、餅撒きをして厄を払っているんだから、という人もいますが・・・
例によって前置きが長くなりましたが・・・
餠撒きの前の様子
こちらは厄年の4人分
42歳が1人、25歳が3人なので2.5俵まきます。
もちらは当番5人の餠で、合計はこちらも2.5俵です。
吊り下げてあるのは大きくて絵や文字が書かれていますが、
(これは一斉餠撒きが始まる前にまかれます。)
大部分は丸餠で下の大きなもろ蓋に山盛りになっていて、
その上に大きな「お重ね餅」があり、
拍子木とともにお重ね餅を撒き、それから一斉に餅が撒かれ、5分余りで餅撒きは終わります。
拾いに来た人たち
続々と人が詰めかけてきています。
餠撒きをしている写真はありません。
あっという間に終わってしまうので、写真を撮ってる余裕などありませんから!
餠をたくさん拾えるかどうかは、拾う為にいた場所によって大差が出るものですが、
信心深い天女さんちに神様の御加護があったと思われます!
天女が拾ったのは・・・
錆鉄人は最初にお重ね餅を丸ごと拾ったのですが、
いつもなら袋に入れる為にそれを割るのに苦労するのですが、
今回は搗きたてのような柔らかさだったので、案外素早く折りたたんで袋に入れる事ができました。
という事で、天女さんちの今日の戦果!
(普通はこの1/3位です。)
最近は暖冬で雪がないので、このように土で汚れてしまいます。
お重ね餅は長さ60cm
どの餅も薄いのですが、お重ね餅だけでも3㎏以上
このあとは天女が餅をきれいに洗ってくれました。
でも、お重ね餅は柔らかすぎて汚れが落ちず、明日もう一度洗う事になりました。
これで当分は草と葉っぱの生活とはおさらばぜよ!
(半分以上は娘の所に送ったり、姉たちにあげたりする予定です。)
ちなみに上品な錆鉄人はお祭り騒ぎが好きじゃないし
餅の奪い合いは「はしたない」と思っていたので、
この10年間で3回位しか餠拾いに行っていなかったのですが、
「生活の為に」来年からは真面目に餠拾いに行こうかな?
(少しでも拾って餅撒きに出している費用を少しでも回収しなくっては・・・)
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