27日の朝日が障子を照らしている、少し開いて空を見ると雲一つない快晴だ。私にとってはあり得ない6時40分の起床です。今日こそはオオワシさんが北帰するかもと思い、特別の動きをとり始めて3日になります。そうして1日また1日と日延べされて今日になった喜びも隠れていましたがね。
靄がかかる表舞台のオオワシさんの1枚目を撮ったのが8時26分と成っています。
靄に佇むオオワシさんはどことなく侘しさが感じられる。私の「行って仕舞う」かもと言う思いが先走る所為かも知れません。
そんな思いでいると後ろの方角からコハクチョウの鳴き声が近づいてきた。小グループの北帰だ
コウ コウと鳴く声も別れの声に聞こえる。そんな感傷に浸ってオオワシさんを見ると
翼に漉きを入れている。そうかと言えば背伸びかと思えるエンゼルだ
9時55分の動作だった。陰っていたオオワシさんの留まる木に陽が当り出した10時20分過ぎに向きを南から北へ変えた。飛び出すか・・・
靄がまだ少し残る中、如月27日の陽に押されるように飛び出した。
山肌に沿って北へ飛ぶ、いつもの狩りへの飛びと変わらない。上昇気流に乗ることも無く峰を越えていった。北帰ではないかもと思わせるものだった・・・
見送りが出来ないと聞いていた京都のOさん、岐阜のⅠさんの分を含め「無事に故郷へ着けよ~」「来シーズンも再会しよう~」そして一番大切な「ありがとう~」の言葉を、やはり北帰だったと感じる30分くらい経った後に、北東の青空に向けて・・・・・・・・・・・・・・・
オオワシさんは旅立った!!