ryonagaの「通勤準急スタジアム行き2」

サッカー観戦記や旅、写真記。コンサドーレ・コンサドーレユース・エスポラーダ・ノルディーア・レノファを中心に、いろいろと。

2010.4.10 J1 東京対鹿島

2010-04-15 00:31:43 | サッカー

桜の散り際、春の盛り。ナイトマッチは程良く暖かく。デイマッチでも良かったんだが、少し締まった空気も悪くない。東京調布の味の素スタジアム。昨季の覇者、鹿島にホームFC東京が挑む試合。09シーズンは、アウェイの鹿島戦での敗戦で優勝争いから脱落した東京。エース、マルキーニョスを欠く鹿島を破ることができるか。


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2010Jリーグディビジョン1 第6節 FC東京対鹿島アントラーズ 公式記録  2010年4月10日(土)19:04キックオフ 味の素スタジアム 主審:西村雄一 副審:相楽亨 五十嵐泰之 4審:抱山公彦

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【東京】GK20権田 DF5長友 3森重 6今野 17キムヨングン MF2徳永 22羽生 18石川(81分33椋原) 8松下 FW24重松(66分16リカルジーニョ) 13平山 控え:GK1塩田 DF15平松 MF14中村 FW9赤嶺 11鈴木

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【鹿島】GK21曽ヶ端 DF2内田 3岩政 14イジョンス 7新井場 MF40小笠原 6中田 8野沢(87分15青木) 25遠藤(60分11フェリペ・ガブリエル) FW9大迫(78分17佐々木) 13興梠 控え:GK1杉山 DF4大岩 24當間 MF26小谷野

2分に動きが起こる。私の目には鹿島14イジョンスのPA内でのハンドかと思いきや、さにあらずニュースで確認したところ東京の選手をエリア内で踏んだか止めたかでのファール。PKは13平山が蹴ってこれを決める。東京が先制。1-0。

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9分、左CKに始まる鹿島の攻めは、東京20権田の集中の前に防がれる。

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東京はサイドをきっかけに攻めるシーンが目立ち、鹿島は序盤やや受け気味に試合を進める。しかし、試合巧者の鹿島。30分には鹿島8野沢のFKから13興梠がヘッドですらすも、ゴール枠の左。

東京は出足で鋭く鹿島にプレッシャーを掛けていく。特に18石川の好調ぶりが目立つ。

だが、東京は追加点を挙げきれない。そんな38分、鹿島40小笠原が放ったミドルシュートを東京GK20権田が一旦は弾き落とす。しかし、そのこぼれ玉に鋭く反応した鹿島13興梠が詰めてゴールを決めて1-1の同点とする。

前半最後の時間はちょっと東京のパスの粗さが目立つも、1-1で折り返す。

鹿島はハーフタイムのミーティングも入念に、ピッチに戻るのも東京に遅れること約2分。オリベイラ監督の気迫が浮き彫りになった感がある。

両チームとも鋭くボールを奪い合う、引き締まったゲーム。そして、今日の西村主審はあまりファールを取らない。試合を通してもイエローは50分の24重松への一枚だけ。見応えの有るゲームを審判と両チームの闘志が良い形で演出している。

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53分には東京18石川が右サイドをえぐって、アーリークロス。最後は24重松がシュートを放つも枠の左。

60分過ぎの鹿島は、緩急の差を生かした攻めが功を奏する。ゴール前に来るまでゆったり回して、一気にテンポを変えてなだれ込んでくる。特にDFと並んだ時の、13興梠の抜け出す速さ。正直、これほど良い動きを見せるとは思ってなかった。さらにゴール前での相手のマークの外し方は、かなりのもの。

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試合終盤の18石川→33椋原がメッセージ色が薄かったかな、という気もするが結局ハイレベルなドローゲームとなって試合は幕を閉じた。

こういう締まったゲームを見せてくれれば、いやが上でも応援のテンションや期待は高まるはず。サポーターも是非「締まった試合を」という期待感やプレッシャーを(特にプロ選手には。)掛けていって欲しい。それに応える選手達。この姿こそが、フットボールのレベルを上げるのに重要なことじゃないんだろうか。だらしない試合をしても、笑って拍手で許す文化にはレベルアップのきっかけは宿らないはずだ。それはアマチュアに対しての接し方でしかないのだ。

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