ryonagaの「通勤準急スタジアム行き2」

サッカー観戦記や旅、写真記。コンサドーレ・コンサドーレユース・エスポラーダ・ノルディーア・レノファを中心に、いろいろと。

2008.1.13 プロレスリングノア博多大会

2008-01-15 01:10:17 | スポーツ

俺は高校時代からプロレスが好きだった。当時は物凄く勢いよく成長していく小橋建太や大谷晋二郎が何か流れを変えてくれるんじゃないかと期待していた。

そんな俺も32歳になって、同じだけ選手も年をとって。小橋選手は40歳になった。昨年は彼の腎臓に腫瘍が発見され、1年半の休養を要した。いわば、ガンからの復活なわけだ。

そんな小橋を見に、復帰第3戦の行われた博多スターレーンに向かった。

熱き努力の男の復活劇はいかなるものか、と。

場内撮影禁止と有ったので、試合中は基本的に撮影しなかったんだが、結局は動画禁止、ってことだったようで。

各試合の感想をちょろっと。

第一試合 伊藤旭彦 対 太田一平

太田の左腕攻めはしつこかったが、伊藤のリバースゴリーで逆転勝ち。ちょっと呆気ない試合だったか。太田は今後楽しみだね。

第二試合 平柳玄藩 泉田純至 川畑輝鎮 対 百田光雄 菊池毅 井上雅央

雅央のアルゼンチンバックブリーカーで勝利も川畑組の身体の厚みであまり勝った印象が無いのはなぜ・・・

第三試合 谷口周平 対 ダグ・ウイリアムス

ダグのジャーマン→裏返してもう一度ジャーマンという展開でピン。なかなか良い選手でした>ダグ

第四試合 青木篤志 丸藤正道 対 石森太二 KENTA

フィニッシュはKENTA非情なり。担ぎ上げた青木を落としたところにストマックキック。(go 2 sleepって言うんだね。)KENTAのキック中心のスタイルがノアらしくなくて気に入った。

第五試合 相島勇人 田上明 対 佐野巧真 高山善廣

高山は余り絡み無し。佐野と相島ではちょっとパートナーとして重荷なのかな? 相島はよく耐えたけど・・・

第六試合 鈴木鼓太郎 小川良成 三沢光晴 対 ロッキー・ロメロ  斎藤彰俊 バイソン・スミス

鼓太郎とロメロで締めちゃ普通の地方の6人タッグだな、と思っていたら・・・ その通りになっちまった。もうちょっとてんこ盛り状態にして欲しかったがね。

第七試合 モハメドヨネ 森嶋猛 対 デイビー・リチャーズ ナイジェル・マッギネス

フィニッシュのヨネのダイビングギロチンは説得力十分。キン肉バスターがつなぎ技ってのがちょっと寂しかったが。森嶋ってあんなに「若き日の冬木」だったっけ?

メイン 潮崎豪 本田多聞 小橋建太 対 金丸義信 志賀賢太郎 秋山準

小橋の生き様、と言うんだろうか。まだ完全な体調ではないんだろう。復帰戦の武道館は見ていないんだが(見たいなぁ)、ひたすらチョップで試合を作ったという感じ。場外乱闘もちょっとあったけど攻められるシーンは余り無かったか。普通のつなぎ技のシーンでもチョップで行くし。ちょっと「このまま行けばチョップネタに成り下がってしまう・・・」的な臭いもあって一瞬心配した。

コーナーでリング下に降りて休む背中はちょっと疲れたのか、と心配したがそれでもきっちり一試合作りきる辺りはさすがかな、と。プロレスラーの40歳って一番の見せ場な年齢だけに、ホント勿体無いなと思う。

でも、ホントに復帰不可能になりかねない状況からよくぞ戻ってきたな、って感動したよ。若い頃からエリートではなく、会社員生活を捨てた一介の練習生だった。そこから叩き上げて来ただけあって努力は嘘をつかないことを身体で示してくれた。

プロレスは身体を使った肉体芸能、ってのが俺の持論だけど、そういう意味では極めて良質な人間ドラマを見せてもらった気がする。

小橋建太、いつだって熱く必死に生きている。そんな不器用さが好きだ。それが役柄だと、誰が言い切れるだろうか。