Runrun日記

最近読んだ本-吉備真備陰陽変

私のいう、痛快娯楽時代小説の要件とは、
武術の強いイケメンの主人公に、それに寄りそうような美人の女性
二人して難事件を解決し、ハッピーエンドで終わる!

片桐 樹童 著 「吉備真備 陰陽変」 学研M文庫

唐から帰国した吉備真備は、元正上皇から8年前に起きた長屋王の変の真相を探るように云われる。
何やら正体不明の少女、阿礼女がこれを助ける。

以前、永井路子氏の「美貌の女帝」を読んだ。
蘇我系女帝達と、藤原氏との戦い。その最終局面が、この長屋王の変。

この小説は、長屋王の変から始まるが、その部分は、なんともおどろおどろして読むのをパスした
同じく遣唐使からの帰国組の玄坊やらも登場し、藤原房前の悪行を、何やら変な術を使って暴く。
どう見ても現実的ではなさそうなところが面白い。

阿礼女っていったい誰だ! 氷高皇女(元正上皇)と長屋王の子?
光明皇后の養女になって・・・、阿倍内親王?
この小説では、訳のわからない示唆をしているが、そんな筈はない。

やはりこれは、痛快娯楽時代小説! 歴史もこうして見れば面白い!
私のお気に入り度:★★★★☆
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