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手触りが気持ち良いのだ!
司馬遼太郎 著 「梟の城」 新潮文庫
昭和35年の直木賞受賞作。
私は、池波正太郎の忍者物ばかり読んでいたので、この本は新鮮だ。甲賀の忍者は組織だって動くが、伊賀の忍者は個性で動く?
池波正太郎の忍者物は、忍者を描きながら歴史を書いている。この本は、忍者を描きながら、人の心を書いている?
この小説の後半に、毒譚という坊主と葛籠重蔵が会話する所がある。伊賀の忍者の重蔵は、”百年打座をしても及ばないほどに、生死に研ぎすました心をもっている”しかし”人間というものを知らぬ。考えようともせぬ。”
物語は、重蔵が人間を取り戻すところで終わる。恋女房と一緒に、山の中で暮らすらしい。
人間の幸せってなんだ!
お気に入り度 ★★★★☆
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