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暑い日が続きます。今日も真夏日です。
それでも朝は少し涼しく、公園を一周散歩出来るようになりました。
午後からは、一日エアコン漬の日々が続きます。
さてさて、朝井まかてさんの小説。2016年7月発表のこれ、
朝井まかて 著作『落陽』祥伝社
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その後、崩御、葬儀。そして、明治天皇を祀る明治神宮造営の話となります。神宮の杜は、どのような杜にするのか? 政治家と林の科学者との議論を、新聞記者が潜入取材していきます。常緑広葉樹を主体とした人工の杜。100年後、150年後の完成を目指すという、壮大なものでした。
植栽する樹木はそのほとんどが献木で、約10万本が奉献されたとあります。のべ11万人の青年たちが造営工事のボランティアを行い、植林や参道づくりに汗を流してこの明治神宮の杜はつくられたのです。
なぜ、このように明治天皇は敬われたのか。記者は古い新聞を調べたり、宮内庁の女官にインタビューなどして明らかにしていきます。
その三流新聞社が不渡りを出し倒産というどんでん返し。まかてさ~ん!この小説、どうするつもり。(笑)
林の学者と元記者たちがクヌギの木を植栽します。その帰り道、陽が落ちていきます。
この小説は、秀作です。
この本のお気に入り度:★★★★☆