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塩野七生 著作 「ローマ人の物語 8 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)」 新潮文庫
![27日のランチ 2016/07/27](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e2/0a13f7d4df3a5806b991bbd86736db48.jpg)
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紀元前100年に、ローマの下町?スラップと呼ばれる地域で生まれたそうです。
民衆派のマリウスは、カエサルの伯父にあたります。マリウスは守旧派(元老院派)のスッラによりイタリアから追い出されます。スッラがオリエントに遠征していくと、舞い戻って来て政権奪取、スッラ派の人達を虐殺します。この時、殺された人の中に、やはり伯父にあたるルキウス・ユリウス・カエサルもいたそうです。ルキウスは「ユリウス市民権法」の立案者だったので、民衆派だったと思うけで、スッラに表立って反対しなかったという理由で殺されたそうです。
マリウスは病没し、その後オリエント遠征を終えたスッラが帰ってくると、今度はスッラがマリウスが打ち立てた民衆派の政権を破り、今度は民衆派の人達を虐殺します。
スッラ(元老院派)が政権を取った時、カエサルは民衆派だったキンナの娘を娶っていたのだよね。スッラは、カエサルに離婚するように命じますが、カエサルは拒否して国外に逃亡します。
この事で、この小説の作者は、カエサルには一本筋の通った人だったと言いますが・・。カエサルは終生民衆派だった!?
カエサルは、スッラが病没するのをまって、紀元前78年、ローマに戻って来ます。
23歳の時、弁護士を開業しますが、うまくいかずまた国外脱出します。今度は留学だったそうです。
27歳の時、神祇官に任命されて帰国します。
カエサルの出世は、速くもなく遅くもなく、貴族として並の出世だったようです。31歳で、会計検査官になりスペインの南部に派遣されています。35歳で按察官に就任。37歳で最高神祇官に立候補・就任します。これは終身職で、公邸も与えられた。フォロ・ロマーノのに有る公邸へ移り住みます。
37歳になった頃から、反「元老院」的な発言が目立つようになります。
紀元前100年に、民衆派の護民官が殺された事件の主犯として元老院議員のラビリウスを告発します。これはうやむやになります。「カティリーナの陰謀」と呼ばれるクーデター未遂事件が発生します。陰謀に加担した人の処罰について、元老院議員の殆どは「元老院最終勧告(非常事態宣言?)」発動による裁判なしでの死刑に賛成しますが、カエサルはそれに反対します。結果は、死刑にされますが・・・。あまり強く言い募れば、元老院派に潰されてしまう?
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カエサルは、借金まみれで、ダンディーな「女ったらし」だったようです。
人妻に手を出し、そして決して女からは恨まれない????
そういえば、クレオパトラもカエサルにぞっこんだったのだよね。
女性には、口先だけでなく本当に優しかったのだろうか?
でも、結果として悲しい思いをするのは、愛された女達
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さてこの次は・・。遅咲きのさくらも、40歳を過ぎてから大輪を咲かせるのでしょうか?
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