Runrun日記

最近読んだ本ー日日平安



今日は、妻と一緒に百貨店に行って、ズボンを買ってきました。
最近やたらと眠いです。うたたねが多くなってきました。加齢のせいでしょうか?

◇◇◇◇◇

山本周五郎さんの小説は、いつも新潮文庫で読んでいるのに、今回はハルキ文庫のものを借りてしまいました。
これは、短編小説を集めたものなので、出版社が違うと、タイトルは同じでも収録された中身が違ってしまいます。 
以前読んだ作品が含まれていました。 

山本周五郎 著作 「日日平安 青春時代小説」 ハルキ文庫

表題作の『日日平安』は、映画「椿三十郎」の原作らしい。そういえば、テレビで放映された時に見た。菅田平野(すがたひらの)が三船敏郎が演じた三十郎らしい?
菅田平野は、切腹のまね事をして金を得なければならない程の貧しい浪人だった。井坂十太郎と知り合い、井坂の藩が汚職で困っていることを知る。城代家老睦田は、「日日時事みな平安なり」と云うだけののんびりした人だった。井坂とその藩に行くと、城代家老睦田は、すでに悪者たちに捕まっていた。菅田は、これを解決すれば、仕官できると思い、策略をたて、見事、睦田を救い出し解決します。三船敏郎の三十郎は、バッタバッタと人を切り殺してしまうが、菅田は、決して人を殺していけないという。この辺が、「椿三十郎」とは全然違うのだね!
菅田は、たまたま成功したからいいものと、自分のしたことが恥ずかしくなり逃げ出します。しかし、追手が掛かり、藩の機密を知ったものをこのまま返す訳にはいかぬ、仕官するか、藩の客人として逗留しろと云われます。菅田が笑う所で物語は終ります。

たいした剣劇もない、こんな「日日平安」では映画にならない? 山本周五郎らしい清々しさが、魅力なんだけどね!
「椿三十郎」は、話の大筋だけ残し、あとは、面白い活劇にしてしまった (笑) どちらも好きです 


『しゅるしゅる』、『鶴は帰りぬ』、『「こいそ」と「竹四郎」』は、青春の恋物語。ハッピーエンドで終わるのが良い。
『糸車』は日本婦道記の一篇。

この小説のお気に入り度:★★★★☆

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