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のーざんぷらんつ

庭のこと、ばらのこと、植物全般

八方尾根の花 -2-

2014-07-15 | お散歩


ケルン

八方尾根には沢山のケルンがあります。
遭難防止のためのものですが、きちんとコンクリートで固めてあって立派。
分かりやすくていいですね。


ムシトリスミレ

名前の通りなのですが、普通のスミレの花のようにしか見えません。
でもスミレ科ではなく、タヌキモの仲間。立派な食虫植物です。

問題は、葉の方らしいです。
そういえば、この黄緑色の葉は他とちょっと違いますね。
表面には粘液のついた腺毛があり、小さな昆虫を捕らえ
養分とするそうです。

初めて見ました!


ウスユキソウですが、八方尾根には、ミネウスユキソウと
固有種であるハッポウウスユキソウと2種類咲いているそうです。
葉が斜め上に伸び、葉が細いのがハッポウ。そうでないのがミネとのことですが・・・



八方池直下に咲いていた大株のウスユキソウ

黄色く丸い部分が小さな花の集まりで、白い部分は葉です。
白い綿毛を被っていて全体が花びらのように見えます。
花の上と違って、こちらはなんとなくゴージャス感がありますね。

もしかしたら上のほうは、ハッポウウスユキソウかしら?



ハクサンシャクナゲ

シャクナゲの木はよく見るけれど、ほとんど花は見たことがありませんでした。
白い花が咲いていた!ラッキーです。


ショウジョウバカマ


ハッポウタカネセンブリ

とっても小さな花なのですが、ホトトギスみたいな
斑点と透明感のある青い花です。



キンコウカ?


後方の鋭い山々は、唐松岳から白馬鑓ヶ岳に向かう上級コースの不帰ノ嶮(かえらずのけん)
右からⅠ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰


五竜岳から唐松岳、そして八方尾根と下ったことはありますが、
私はここは無理です。



八方池

すっかり雨模様になってきましたが、八方池に無事に着きました。
天気が良ければ、池に逆さまにうつる山々が美しく、
とてもにぎわうところなのに~
山もガスが出てきて見えなくなってきました(泣)

雨の中おにぎりだけをほおばっているうちに
子供達の手も冷たくなり、風も出てきて
ちょっと緊張が走ってきました。



タカネバラ

ロープが張られて立ち入り禁止の所にタカネバラが~^^
満開です。
風が強いのか這うように咲いています。
まるで、北海道の海岸で咲いている背の低いハマナスと一緒!



あちこちにあります。
望遠レンズを持ってきているのですが、
この雨でザックから出そうにありません^^;








トリミングしてみました。
なんとなく、赤シベタイプのような・・・
葉がオオタカネと全然違いますね。
こちらの方が、カライトソウみたいな感じの葉?で
繭のような形です。



岳樺でしょうか? まだ葉が出てくる前です。



チングルマ


ウラジロヨウラク


ニッコウキスゲ


低体温で動けなくなる前に下山開始です。
あっここにもタカネバラ!



相方は末っ子のサポート。
一目散に降りてきました^^;




ロープウェイの所まで戻りました。



カメラもびしょびしょで、レンズが曇ます。



オオタカネバラ

今度はオオタカネを満喫したかったけれど、
全身びしょぬれ状態なので、断念して帰ります。



霧の中のオオタカネがとても気高くて素晴らしかったです。


今回の山行きで分かったこと。

靴もレインウエアも経年劣化で使えない~
ザックの背の部分もウレタンが劣化してボロボロです。

もうちょっと本格的な山道だともう買い換えないと行けませんね。
子供達の装備も再考です。
山の魅力って不思議ですよね。下山の時には次どこに行こうかと
もう考えてます(笑)

八方尾根の花 -1-

2014-07-14 | お散歩



子連れトレッキング、続いています。
今回もお気楽なコース。

ゴンドラとリフトで容易に上まで行けて
アルペン気分が味わえるコース。
北アルプス唐松岳から伸びる八方尾根を下から八方池まで歩いてみました。



リフトを降りると、白馬三山が大迫力で迫ってきますが、
天気は残念ながら下り坂です。




でも目的の一つだったオオタカネバラが咲いていました^^

どこにあるのかと探す必要があるかと思ったのですが、
木道沿いに守られるように咲いていました。大株です。
北海道でみた自生のオオタカネとやっぱり似ています。




細長い赤い萼筒に長い花柄。非常に繊細なイメージ



もっとゆっくり周囲を回りたいのですが、
ポツポツと雨が降ってきて天気が悪くなる予想なので、
やっぱり先を急ごうとのことで、後回しです・・・・




周囲にはニッコウキスゲも咲いています。



ハクサンタイゲキ

ユーフォルビアの仲間ですね。
和名だとトウダイグサ科
ニッコウキスゲやワタスゲが咲く湿地に咲くんですね。



ミヤマアズマギク

一方登山道の方には、薄いピンク色の可愛らしいアズマギク



ミヤマアズマギクとユキワリソウ

ユキワリソウはコザクラの仲間ですが、薄いピンクで
花びらもとても小さく、なんとも可愛らしい花でした。



オオカラマツ?

先端が白いカラマツソウではないようです



シロバナハナニガナ



タテヤマウツボグサ

色が濃く、大ぶりな花なのでとても存在感がありました。



ヨツバシオガマ

これも半寄生植物で貴重な花です。



ワタスゲ



ワタスゲ群落の中にコバイケイソウの葉が沢山

登山道はトレッキングコースになっているので、
木道や石がよく整備され歩きやすいです。
途中雪渓がわずかに残っているところもありました。



ミヤマダイモンジソウ

お見事「大」の文字!


久々の高山植物の連続に目が離せません^^
疲れも感じず、ゆっくり登って行きます。






つづく

上高地 -2-

2014-07-08 | お散歩



徳沢に宿をとり、一晩過ごしました。
夜中、目が覚めると目の前の漆黒の森の中から、
「ヒュー」・・・・・・「ピェー」・・・・「ヒュー」・・・・と
口笛を吹いたような鳴き声が一定の間隔で聞こえてきます。
しかも、一つは低く、一つは高く。
交互にずっと鳴くのです。
静かで、もの悲しい鳴き声・・・とても不思議な夜でした。

翌日は涸沢方面、行けるところまで行きたかったのですが、
上の子の体調が悪くて、ゆっくり戻ることにしました。



マムシがいたるところに咲いています。



ショウマの仲間もきれいな花穂を伸ばしています。




梓川の流れ。帰りの方向と逆の槍方面の谷です。
ああ、行きたいなあ~^^ と後ろ髪を引かれつつ・・・




切り株の鉢植え。自然が作るものは美しいですね。




途中、湧水の泉が所々に。




沢からは冷気が降りてきて非常に気持ちがいいです。




梓川対岸にある明神池



初めて寄ってみましたが、なんとも美しいところです。
その昔、上高地を世に知らしめたW・ウェストンの山案内人、上條嘉門次は
この池の横に山小屋を建て、今も嘉門次小屋として残っていますが、
こんな素敵な所に毎日暮らしていたなんて。

でも、サルとか熊とか沢山いるんです。




明神を後にして、河童橋まで戻ります。



途中、岳沢に合流




大きな岩魚が沢山泳いでいました。




歩道にあるとても立派なイチイの木。
これで樹齢どれくらいなのかな~



サンカヨウの株も沢山ありました。
花は終わって青い実がついています。




あっ! ここにもマムシ君




昨日より天気が悪く、ぽつぽつと雨が降ってきました。
夏山シーズン到来までもう少しのようです。



河童橋を何度も振り返りつつ、後にしました。
ゆっくりと回った上高地散策。
久々にとても楽しかったです。


さて、真夜中の森で聞いた不思議な鳴き声が忘れられず、
調べた結果、正体はヌエだと分かりました。

ヌエの正体は・・・・?  ^^


上高地 -1-

2014-07-07 | お散歩



週末、2日ともに空いたので思い切って上高地に行ってきました。
子供が生まれる前は、年に2回以上は通ったところです。
実に11年ぶり?
途中アプローチも非常に懐かしかったです。

しかし、季節は梅雨~
でも予想以上にいい天気でした。

残念ながら穂高、吊尾根のピークは望めませんが、ほぼ山が見えています。
岳沢が美しいですね。
昔、前穂から下ってきて岳沢ヒュッテに泊ったことがありましたが、
本当に足が疲れ果てたコースでしたっけ・・・

河童橋で写真をとって、明神方面へいざ歩き始めます。





さてビジターセンタ周辺はグンナイフウロがあちこちに咲いていました。


カラマツソウ

きれいな白い花を咲かせています。
これぞタリクトラムの原種ですね。


キバナノヤマオダマキ

一株だけ咲いていました。
やはり自然の中でみる姿は気品があります。



山の斜面はオシダが沢山。迫力があります。



ミヤマシシウド?

明神まで一時間のハズが・・・
こぶつきだと倍の時間が・・・・><;
ようやく明神に到着

トイレ横には見事なカラマツソウ群落がありました。




横に梓川を見ながらほぼ平坦な道を行きます。
森はかっこいい矢車草の葉が沢山あります。

徳沢に向かう途中には、


ショウキラン

葉を持たないショウキランが所々、ササの中に咲いていました。
この花は菌類に寄生する腐生植物ということです。
ヨツバシオガマと同じでこの地だから咲く、山野草店では手に入りません。



ギンリョウソウ、別名ユウレイタケ

こちらも一目見た時にはちょっとびっくり
キノコのようですが、多年草です。
おそらく、花芽でこれからもっと成長して花を咲かせるのかな^^;

でも可憐な花も


ベニバナイチヤクソウ

徳沢が近づくにつれて登山道わきに沢山咲いていました。
こちらは本当に可愛らしい^^






サワギク

葉の切れ込みがシャープですが花は丸くて可愛らしいですね。




雲が多いながらも前穂高東壁が見えてきました。

奥又白池とか行ってみたいな~と思いつつ、今日はここで宿をとります。

つづく


休日はドライブ

2014-05-12 | お散歩



住んでいる所は海に山に近い所なので、ついついドライブがてら足を伸ばしてしまいます。
昨日は、近くの妙高高原、燕温泉まで行ってきました。

建設中の北陸新幹線の線路です。
子供達は上の子を除き、一度も新幹線を見たことも乗ったこともないので
来年の開業がとても楽しみ。
ここに新幹線が走ったら新たなビューポイントになるでしょうね。



すっきりとした晴間に残雪と新緑がまぶしいです。




燕温泉は昔、妙高に山登りに登った時に立ち寄ったことがあります。
こじんまりとした温泉街です。足湯がありました。






燕の巣が旅館の軒下にたっくさん!




温泉街をちょろちょろと動くヤツを発見



このカナヘビ、大きいです^^






ブナの木が沢山あって、一部新緑が見えていました。
ギサギサポテトチップスのような葉。きれいですよね~




ちょっと登って行くと、黄金の湯という無料の露天風呂があって、
男女分かれていたので、堪能してきました。
貴重な白濁の硫黄泉。湯の花が沢山浮いています。
久々の露天風呂、気持ちよかった~ 肌がつるつるになりました!




この日は気温も上がり、対岸の大きな滝は見ているうちにどんどん水量を上げているかのようでした。


麓の農産物直売所には、これまた沢山の山菜があり、
コシアブラ、こごみ、蕗のとうなどをゲットしてまた天ぷらにして食べました。




ふきのとうは、みそで練って。ふきのとうみそに。
これで焼きおにぎりを作ったら美味しいんだよね。