のーざんぷらんつ

庭のこと、ばらのこと、植物全般

百合ヶ原 ハイブリッド・パーぺチュアル

2013-12-31 | ブルボン(B)・ポートランド(P)

おせちづくりも終わり、ソバも食べ終わり、紅白をみながら今年最後のブログを書いています。
あまちゃんがでてきたり、くまもんが出てきたり、
子供達は大喜びでテレビに夢中です。

さて、今年最後のバラはハイブリッド・パーぺチュアルのバラです。




ポール・リコー(Paul Ricault,France,Portemer,1845)

ハイブリッド・パーベチャルは19世紀の中頃ブルボンから少し遅れて出現したバラのグループで、
ハイブリットチャイナとダマスク、ガリカ、ブルボン、ポートランドなどの組み合わせによってうまれ、
19世紀後半から20世紀前半にかけて流行しました。
これまでになかったクリムゾンカラーと大輪で強健な性質をもち、
これらの特徴はハイブリッド・ティーへと受け継がれているようです。


このポール・リコーも紫がかった濃いピンクでゴージャスな雰囲気です。




Empereur du Maroc(Guinoisseau,France,1858)

どう発音するのでしょうね~?
アンプルール・デュ・マロック
アンプロール・デュ・マロ
エンペラー・デュ・マロック・・・



濃赤紫色と紹介されているところが多いですが、百合ヶ原の株はやさしいピンクに見えます。
株が横広がりで背は高くないのですが、大株に育っていました。
クォーターロゼットの中心にボタンアイが見えてとてもきれいなバラです。




花の大きさがそれほど大きくなく、私には緑とのバランスがちょうどよく感じます。




満開には一歩早かったですが、この後すばらしい景色だったんだろうな~
今度は香りを確かめてみたいです。




フェルディナンド・ピシャール(Ferdinand Pichard,Remi Tanne,France,1921)

いつみても気高い雰囲気を持つバラですね。
この濃いピンクの色味がそう感じさせるのでしょうか。
ハイブリッド・パーぺチュアルの持つクリムゾンレッドの影響なのかな~






さあ、今年もあと3時間になりました!
また来年もよろしくお願いします!!

百合ヶ原 ブルボンローズ

2013-12-30 | ブルボン(B)・ポートランド(P)

もう30日になってしまいましたね。
掃除やら、家族の食事作りやら、買い出しやら、おせちづくりやらと慌ただしいです。
しかも毎日10cmを超える雪が降り、雪かき三昧。
まるで山奥のような雪深い景色になってきました。

さて、今日はダマスクから分かれたもう一つの系統のブルボンローズです。

19世紀の初めインド洋の当時フランスの植民地であったブルボン島(現在はレニオン島)で発見された
「オータムダマスク」と「パーソンズ・ピンクチャイナ」との自然交雑でうまれたバラは、
「ローズ・エドワード」と呼ばれ、生垣として使われていたそうです。
フランスの育種家達の手にそのバラの実生が渡り、次々にブルボンローズの美しい品種が生み出されたとか。




ブルボン・クイーン(Bourbon Queen,Mauget,フランス,1834年)

この品種もきっとそうなのでしょうね。
つるのように枝がよく伸びるバラですが、百合ヶ原の株は自然樹形で仕立てられています。



退色した感じがとってもいいバラですね。



我が家のは挿し木苗でしたが、大きくなっています。
また来年も楽しみ~




バリエガータ・ディ・ボローニャ(Variegata di Bologna,Gaetano Bonfiglioli & figlio.、Lodi.,イタリア,1909)

数々の絞りバラがありますが、このボローニャのカップ咲きのふんわりした感じは
とびきりきれいだと思います。
このバラはイタリア生まれだったんですね~



次に紹介するフェルディナンド・ピシャールは、キリっとした感じがしますが、



ボローニャは可愛らしい感じがします。
白の割合が多いからでしょうかね・・?





さて、今夜は黒豆ともち米を水に浸してから寝ます。
明日はソバも打ってみようと思っているので、
忙しくてブログのアップはできないかも知れません。

皆様、一年間大変お世話になりました。
よいお年をお迎え下さい^^

百合ヶ原 ポートランドローズ ジャック・カルティエ

2013-12-28 | ブルボン(B)・ポートランド(P)

夜中に急激に風が強くなりましたが、朝まで雪はありませんでした。
朝のニュースで暴風雪のピークも過ぎたとありましたが、
私の住むところは、朝から日中いっぱい吹雪きました^^;

それでも大掃除をしなくちゃと、締め切った部屋で
埃にまみれながら、掃除機で吸って、かなりすっきりしました。
カーテンレールの上や棚、換気の吸気口など、1年の埃の量はすごかったです。


さて、今日はポートランドローズをアップしてみました。



デュシェス・オブ・ポートランド(Duchess of Portland,Damask Perpetual,unknown,1770)

別名「ザ・ポートランド・ローズ」
最初のポートランドローズとなった由緒あるバラのようです。
分類にダマスク・パーぺチュアルと書いてあるように、
ポートランドローズは、オータム ダマスクに四季咲きのチャイナローズが
交配されて成立した系統とも、
あるいはガリカとオータム ダマスクとの雑種とする説もあるようです。
返り咲き性と豊かな香りを持つバラとしての特徴があります。

このバラははっきりとした色あいなんですね。
花びらに白の線が入るのが特徴なのかなあ~





コンテ・ド・シャンポール(Conte de chamborl,portland rose)

ポートランドといえば、ジャック・カルティエくらいしか知らなかったのですが、
このような八重咲きのゴージャスなバラもあるのですね。





ジャック・カルティエ(Jacques Cartier,France,1868)






バラの本やイコロなどで見るカルティエはもっと濃いピンクだったと記憶していますが、
この株は優しいピンクですね。
ロゼットの花形がとてもきれいです。



花首が短いバラとして有名ですが、いかがでしょうか?



改めて写真をみて、いい花だなあとつくづく思います。









百合ヶ原は周囲の緑が多いので、バラが引き立つこと。
風景の一部として見られるバラは素敵です。


百合ヶ原 ダマスク -5- グロアール・ド・ギラン、ピンクレダ

2013-12-27 | ダマスク(D)

今日は日中太陽も出て、気温も5℃まで上がったので、
玄関アプローチと駐車場の氷をきれいに取ることができました。
暴風雪の予報が出ていて、交通機関は最大級の警戒態勢のようですが、
嵐の前の静けさが続き、かえって不気味です。

北海道は広く低気圧の中にすっぽり入っているのか、
上空を巻くように雪雲がとりまいているようです。
この低気圧が抜ける頃には等圧線が混んできて、吹雪になるのでしょうね。
明日の朝が怖いです・・・^^;

さて、今日が最後のダマスクローズです。



グロワール・ド・ギラン(Gloire de guilan,unknown,before 1949)
Discovered by Nancy Lindsay (United Kingdom, 1949).
Introduced in United Kingdom by T. Hilling & Co. in 1949 as 'Gloire de Guilan'.



花は少ししか咲いていませんでした。



葉に隠れるように奥ゆかしく咲いているのですが、
セミダブルピンクの花びらに黄色の葯がとてもきれいです。
一目で好きになってしまいました。





ピンクレダ(Pink Leda,unknown,before 1949)



レダのピンクバージョンです。



小ぶりな花がコロコロと可愛らしいですね。



しなやかな枝が地面まで枝垂れてしまっています。



百合ヶ原 ダマスク -4- ダマスケナ・ベルシコロール、ガザンリク

2013-12-26 | ダマスク(D)



ロサ・ダマスケナ・ベルシコロール(Rosa X damascena versicolor,1551,York and Lancaster)

Damascena Petala Variegata
Rosa damascena bicolor
Rosa damascena variegata
Rosa damascena versicolor
Striped Damask


help me find で調べてみると、色々と名前がありました。



バリエガータという名はケンティフォリアもありますし、
バーシカラーはロサガリガなどにもあって絞りのバラとして有名ですね。
ヨークアンドランカシャーという名前からは、かの有名なバラ戦争を思い出します。



絞り模様というより、咲き始めがピンクで、
次第に退色していくと白っぽくなって、
そんな雰囲気が白とピンクの2つのバラという風にみえないこともないです。



ガザンリクにも似て、とても素敵なバラですね。



このようなバラが身近にあるって幸せだな~と感じます。




そしてこちらはガザンリク



ガザンリク(Kazanlik,unknown,before 1612)
Rosa damascena var. trigintipetala
Rosa X damascena 'Trigintipetala'

Introduced in Germany by Dr. Georg Dieck in 1889 as 'Rosa damascena var. trigintipetala'.

こちらは、ロサ・ダマスケナの園芸品種のようです。
雰囲気は前のロサ・ダマスケナ・バーシカラーにやっぱり似ていますね。



ブルガリアのバラの谷で栽培される香水の品種として有名です。



香りはもちろんですが、この葉や長い蕾、萼筒の部分もスリムでとてもきれいなんですよね。



ローズヒップは長細かったです。
原種に近い品種なのでしょうね。