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のーざんぷらんつ

庭のこと、ばらのこと、植物全般

糸魚川の石たち -2-

2016-12-30 | お散歩



さて、この日は残念ながら天気が小雨交じりで風が強く、寒いのなんの。



しかも、白っぽくて角や面の出ている石は沢山あるのです。
水に濡れるとこれがきれいに光って^^
素人なんですよね、やはり。とにかく気になる石を拾い、先ほどいったフォッサマグナミュージアムに行ってみます。
学芸員さんが一人10個まで石を鑑定してくれるんです。
結果は、




丸いけれど白っぽいものは、「糸魚川で一番重要な石で、多分君の学校でも使われているよ」と
子どもに説明してくれ、糸魚川産業を支えるコンクリートの原料になる石灰岩でした。




これは白くて角がでていまますが、石英でした!





すべすべした感じの灰色乳白色のものは流紋岩・・・

他にもいくつか名前を教えてもらい、ヒスイは一個もありませんでした。




糸魚川の海岸で見られる石のパンフレットです。
(観光案内所で入手できます)

黒、茶、白、緑、灰・・本当に様々な石があるのですね~。


冷え切った体を帰宅途中の温泉に立ち寄って、温めて帰りました^^

帰った後も、石ころパンフレットが目から離れません。
もう一度リベンジしたくなり、また行ってしまいました^^




最初は、親不知海岸。昔、合唱の歌に「親不知、子知らずの~♪」なんてのがありましたよね。
天気もまずまずで、今回は完全防寒スタイルで臨みました♪


ヒスイは重たいから、黒い石が集まっているところの白い石を狙う・・・などと
ネットで入手した知識を頭に入れて。でも、きれいな石は直観で拾っておこうと思ってました。

そしたら・・・きらりと光ったような? なんとも目につく緑の小石・・



硬い表面です。ライトに照らすと、緑の光が中から透けてとってもきれいでした^^
しばしうっとりです




流紋岩などはわかるようになったので、拾う石はグッと少なくなりました^^;
30分くらいは探したかな?次の海岸に移動です。



今度はなかなかないんですよ。これが。
でも、きれいな石は拾いました。



真白い石英?

前に拾った石英を光に当てると少し黄色く光るのですがこれは真白に光ってまるで電球のようです。



部屋の電気を消すと、明るく光ります。お気に入りです。




この石も少し珍しいです。
石英のような表面のざらつきがなく、つるつるで、色がメノウっぽい。



ライトを当てるとこれもとてもきれいに光りました。




とても小さいピンク色をした石ですが、こちらも



光りました(右側の石)
隣りの左にある石は、細長い石ですが、これも光ります。






特にかけている部分が。


他にも多分石英が一部に入っているのでしょう。



こんなの、




こんなの




今回は光る石が沢山集まりました。
残念ながらミュージアムは年末のお休みなので、鑑定は次回もちこしですね。

時間を忘れ、何時間も海岸を歩き回っていました^^;
地元の翡翠ハンターの方でしょうか。
私たちが翡翠を一個もゲットできていないのを知ったのか、小さいのを一つ分けてくれました!


こちらが翡翠の原石です(小さいです。5gくらい)



角ばっている。白い石。でも、なんというか絹目の乳白色というんでしょうか。
つるつるで硬い感じです。確かに品のある石ですね。



中から薄い緑色の光が透けました。写真では多分光を多く通すから白っぽくなってしまっていますが、
白い表面からはよくわかりませんが、中からにじみ出るような緑があるという感じです。

やはりプロの目は素人が見ているものと全然違うのですね。

こんなことがあり、また糸魚川にヒスイ探しに行ってみたくなっています^^

個人的には、親不知海岸でみつけた緑の石がなんのかすごく気になっています。

帰りは「能生」というところでズワイガニと佐渡産の天然ぶりの切り身を買って帰りました。
年末の我が家のささやかな贅沢です^^

糸魚川は、地方の人口も少ない小さな町ですが、なんて質の高い街なんでしょう。
また行ってみたいです^^

それでは皆様よいお年をお迎え下さい。

糸魚川の石たち

2016-12-29 | お散歩



皆様大変ご無沙汰しております。

どうにもこうにも子どもの習い事が忙しく、週末はイベント三昧、平日は練習の付き合いに追われ、
庭の方もすっかり寂しい季節で写真もなくブログの更新が滞ってしまいました~

さて、最近の話題を一つ。
ちょうど1週間前ですが糸魚川市で大火がありました。
クリスマスの日に時間ができたので久々に出かけようと思い立ち、
どうせなら、糸魚川応援のつもりで(大した応援ではないですが)行ってきました。

天気は良くなかったのですが、糸魚川から見る海はとってもきれいな緑色です!



市内に入ると、海沿いの国道まで達した炎のツメ跡が痛々しく目に入ってきました><




焼けたところはもうすべてが灰という感じです。
まだ通行止めも行われていて住民の方々が慌ただしく動いている姿が目に入ります。




無料で物資を配布している所もあります。
糸魚川駅のすぐ近くでした。
少しでも早く普通の生活に戻れますことをお祈りいたします。


市内を少し見た後は、気になっていたフォッサマグナミュージアムに行ってみました。

私たちが中に入ると、「よかったらご案内しますよ」とスタッフの人が声をかけてくれて、
ゆっくりと館内を見ることができました。

糸魚川と言えばフォッサマグナ、そしてヒスイ(翡翠)が有名ですね。
翡翠は今年、日本の石(国石)に選ばれたそうですよ。
実は、以前に海沿いのヒスイ海岸に降り立った時の事、
色々な色の石が沢山あってすごく驚き、こちらで勉強したいと思っていたのです^^



(写真は了承を得ています)

入口には、最近話題になった3連結の翡翠。
異なる時期に2人の方が海岸で拾った翡翠が連結したという奇跡の翡翠です。
普通は大きな原石は割れて海の波で形も変わり、小さな石となり発見されるので、原型は知る由もないそうです。




緑の足と名付けられた翡翠。吸い込まれそうな色をしていました。



こんな色ばかりかと思ったら、白っぽい色、黒っぽい色、ひと口に翡翠といっても色々あるようです。



それに終わらず、



青っぽいもの、ラベンダー色、ピンク、青まで!
ヒスイハンターの方々が寄進した貴重なヒスイが館内に沢山飾られていました。





色々な鉱物の石に付随しながら出土するようです。


こうしてみているうちに自分で探したくなるのが自然の摂理です。
早速腹ごしらえをして海岸に行ってみました^^
(糸魚川周辺の翡翠の産地である河川は国定公園に指定されていて、一切のものの持ち出しが禁止されています)


翡翠探しのポイントは、
・白い石をさがす(緑色はほとんどない)
・硬い石なので丸ではなく、角と面が出ている石を探す
・比重が他の石より重たい(多分これはわからない)
・気品のある石(これも目が肥えないとわからない)
・水に濡れても、乾いても輝きが変わらない(通称きつね石やロディン岩といわれる似た石が沢山あるそう)
・非常につるつるとした質感



さあ、海岸に降り立ちました。




この中に翡翠はあるのか!?




つづく


燕岳 -3-

2016-08-21 | お散歩



台風が3つも来ていて毎日蒸し暑いですね。
さて、燕岳のつづきです。

朝方、早くに起きたら、案の定満点の星空が見られました。
後から知ったのですが、8月12日はペルセウス座流星群のピークの日
どおりで。キラっ、キラっと沢山の流れ星が見られました^^

子どもたちは流れ星をみるのは初めて。
大分目も慣れてきて、多くの流れ星が見られたのはとてもラッキーでした。

その後の楽しみはご来光。




雲がふもとまで下がっています。こんな贅沢、山でなきゃ味わえません。







槍ヶ岳から穂高連峰もくっきり見えてきました。




静かな夜明け。稜線上、燕岳山頂には沢山の人が既に到達しています。


ご来光を見た後に燕岳に足を延ばそうと、夜明け前の4:15の朝食の列に並びましたが、
ここにきて上の子が気持ち悪いと。
食事も、ひと口いれたと思ったら、ケロッと吐いてしまい元気がありません。

これは・・・残念ながら高山病ですね。
燕岳は、相方のみでいってもらい、しばらく布団で休ませます。




朝日を浴びるチシマギキョウ




この目で見たかったな~




山頂周辺は、花崗岩の白い特徴的な岩が続きます。
中央の岩は有名なイルカ岩。
イルカが上向いているのがわかりますか?



燕岳から燕山荘の山小屋方面




頂上直下もコマクサ群落があるようです。




西側は深い北アルプスの峰々が大きく広がっています。




どの山なのかは分かりませんが、双六岳、三俣蓮華、水晶、野口五郎・・・





北の方には、立山連峰まで。雄大すぎるパノラマ~

ずっとこの世界を堪能したいけれど、吐いている人がいるので、
朝8時に後ろ髪を引かれるように下山を開始しました。




途中、上の子の荷物を下の子と分け合い、5時間かけておりました。

子どもは高山病になりやすいようなので仕方ないですね。




久々の北アルプス、やっぱり別世界でした。
日頃の運動不足がたたり、1週間ほど筋肉痛が続きましたが、また行きたいです><
でも今度は、いつ行けるかな~?

おわり

燕岳 -2-

2016-08-15 | お散歩



燕岳の続きです。稜線上の燕山荘につきました。
創設は大正10年。今も残る本館の建物は昭和12年の作りだそうです。




館内はとても清潔。トイレも水洗の洋式で臭いもほとんどありません。
さすが、人気のある山小屋ですね。

私たちの夕飯は16:15から。
寝不足がたたり、少し昼寝をしました^^




このままではいかん、いかん、散策~
と外に出かけてみると、霧が一面かかっていました。




霧の中に浮かぶトリカブトがなんて幻想的なんでしょう~




小屋の脇には、トウヤクリンドウ




初夏の花は終わり、もう秋の花ですね~





稜線上の砂場のガレ場には、ありました。
高山植物の女王と言われるコマクサ


ここは、砂場が多いのでコマクサが沢山咲いています。




でも、きっと大事に守られているに違いありません。
ちょっとでも人間が踏み荒らしたら、きっとこんなにないはずだから。




比較的小さい株が多かったです。
花が咲くまで7~8年というのでこんなに小さくでも10年くらいは経っていそうです。




一株だけ白い花のものを見つけました。
ピンクのカタクリ群落で一つ白いのを見つけた時と同じです^^




燕岳は花崗岩で出来てるので独特な岩が多いです。
これも、なんだか亀に見える~




なんだろ?イワツメクサかな?







大きなコマクサの株を見つけました。




オオバキスミレ


一通り散策したあとは、お楽しみの夕食です!




すごいですね。ハンバーグに生野菜のサラダまで。
昔は、登山者にお米を持ってきてもらい、量に応じて宿泊代金を変えていた時代があったそうです。
今は、ヘリの時代。

お腹ペコペコだったので、とても美味しく頂きました!





そうこうしていると、名物オーナーによるアルプホルンの演奏が!
(すいません、ブレブレで)
こういうちょっとしたサービスがとてもいい思い出に残ります。

実は、昔は穂高岳の山荘に毎年行ってましたが、そこもここと同じように
食後に山岳ビデオを見させてもらったり、太陽のロビーで
趣味の本を広げ、オーナーや山岳警備隊の皆さんとおしゃべりしました。
昔の楽しい思い出が思い出されます。


そして、また宿の周辺を散策していると、珍しいお客様に会えました。




ライチョウの親子です。
今年は、まだ2回しか姿を見ていないとオーナーから話があったばかり。
登山者の心無い行いで、山頂にライチョウの天敵であるカラスが現れたりすることもあったとか。




本当に珍しいことのようです。無事に巣立ってくれるといいです。





霧はまだ晴れませんが、宿の光が幻想的に浮かび上がって素敵です。




夜中になったら満点の星が見られるでしょうか?
早めに就寝です。

つづく









燕岳 -1-

2016-08-14 | お散歩



残暑お見舞い申し上げます。

今年の山は、こどもたちのイベントが入り、中々実現しませんでしたが、
お盆にようやく時間ができました。

当初は地元から近い火打山に行く予定でしたが、完全予約制の山小屋の確保ができず断念。
出発前日になっても行く山が決まらず、あちこち地図を引っ張り出してはにらめっこ。
去年行った白馬乗鞍岳は途中の大岩地帯が危険なので回避。
大雪渓を上って白馬岳なら比較的安全かなと思うものの、標高差が1700mもありここも断念。
私と相方は過去に2度ほど登っていて、そんなに大変に思わなかったのですが、
子どもたちが挑戦しているのは、標高差700m前後なので諦めました。

とにかく安全に登れるところは・・・燕岳か!
ここは、子どもの北アルプス入門として有名なところです。

とはいえ、安曇野の中房温泉の登山口から、燕岳直下の燕山荘まで標高差1260mです。
登山道が整備されているとはいえ、北アルプス3大急登といわれるコースは挑戦になるでしょう。

ということで、前日の夜10時になってようやく登る山が決定です^^;

駐車場を調べ始めたら、3時には駐車場がいっぱいになるとの情報が多数あり、
結局、そのまま寝ずに深夜12時に家を出発しました。

現地に2時半につき、駐車場最後の1台になんとか滑り込め、
そこで明るくなるまで仮眠をとりました。

ライトを消すと辺りは漆黒の闇。満点の星空が非常に明るく、
昔の人はこの星空を見ながら生活していたんだろうなと非日常に浸ります。


朝5時登山開始です。



最初から急登の連続ですが、かなり道は整備されていて、
段差の激しい所にはすべて階段やステップがついて登りやすい道でした。

一定の間隔でベンチがあるので、そこで小休止をとりながら、
森林の中を高度を上げていきます。

2/3ほど進んだ所に合戦小屋があり、名物のスイカが美味しそうでしたが、
体も暑く、余りにも体が疲れてしまい、食べる気力もありません><




森林限界が現れる頃に、前方にようやく燕山荘の山小屋が見えてきましたが、
なかなかつかず、酸素も薄くなってきて益々体は疲労困憊。



それでも、横には、北アルプス表銀座の稜線のコースが見えてきて、
その奥には、槍ヶ岳の穂先が垣間見えます。






トリカブトの群落が見えてきて、足を引きずるようにようやく小屋につきました。




時間は12時です。7時間の登り道でした!




受付で宿泊手続きをしていると、「登頂証明書を渡します」と
下の子たち2人が呼ばれて、フタッフの方から登頂の表彰を受けました^^

燕山荘標高2712mです。 つづく。