ロゼ(キャバリア)色のEvery day

いろんな発見を綴っちゃいます

いのちの旅

2012-11-19 09:13:41 | Weblog
鉛色の空から細かい雪がしっとりと降っています。

我が家の庭の隅にどっしりと陣取っているモミジの木の枝には数枚の葉しか残っていません。


毎年廻ってくるこの風景を見ていると、いつも心に浮かんでくるのは「葉っぱのフレディ」。

我が家の子供たちにも何度となく読んで聞かせた大好きな絵本です。

春、葉っぱのフレディは大きな木の枝に生まれ、夏には周りに数えきれない葉っぱ(仲間)に囲まれていきます。

葉っぱはどれも自分と同じ形をしていると思っていたフレディは、一つとして同じ形と色をした葉っぱがないことに気づいていくのです。

廻るめく季節の中で、自然と仲間から色々なことを学んでいくフレディ。

春風にくるくると踊る練習をしたり、小鳥と楽しいおしゃべりをしたり、夏にはたくさんの仲間と木陰を作って人間を喜ばせたり

雨で体を洗ってもらったり、時には激しい嵐に振り落とされそうになって必死にしがみついたり

幸せな時と、試練も味わうフレディ。

やがて秋になり葉が紅葉してくると、どうして同じ葉っぱなのに色が違うことを不思議に思うフレデイ。

親友の葉っぱのダニエルが教えます。

「生まれたときは同じ色でも、いる場所が違えば太陽に向く角度も違うし、風の通りも違う。月の光、星明り、一日の気温、何一つ同じ経験はない。だから紅葉するときは色が違う」と・・・・

冬になり仲間が木枯らしにふきとばされ、枝から次々と落ちていきます。

太陽や月から光をもらい、雨風にはげまされ、木や人間のためにも役割を果たした葉っぱは引っ越しの時を迎えるのです。

そして、木の枝に残ったのはフレディとダニエルだけになりました。

引っ越し=死と思ったフレディは怖さにおびえます。

ダニエルが教えます。

「死は怖いと思うけど、世界は変化し続けるんだ。変化しないものは何もない。葉っぱが緑から紅葉して変化することは自然なこと。その時は怖くなかっただろう?死ぬというのも変わることの一つなんだよ」と・・・・

「いつかは死ぬ。でも<いのち>は永遠に生きているんだよ」とダニエルは言いました。

ダニエルは「僕たちは本当によく働いたし、よく遊んだ。周りには月や太陽や星がいたし雨や風もいた。人間に木陰を作ったり、紅葉してみんなの目を楽しませたり、それはどんなに楽しく幸せなことだったろう。さようならフレディ」と言って枝を離れていきました。

フレディは一人になりました。

次の日迎えにきた風にのってフレディは枝を離れました。でも怖くも痛くもなかったのです。

ダニエルが教えてくれた、<いのち>は永遠に生きているのだという言葉を思い出したからです。

自然の<いのち>は見えないところで新しい葉っぱを生み出そうと準備し、大自然の設計図は寸分の狂いもなく<いのち>を変化させ続けている・・・・・・


人間の命も、死んでも変化して永遠にどこかで生きているんだと思うと、ちょっと心が温まりました。

今日はロイパパの月命日です。

ロイパパも生まれ変わって、どこかで又会えるといいなぁ~



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