今日は曇り空ですが、庭の木蓮が満開です。
昨日、一気に気温が上がったせいか、大館市の桜も満開です。
早朝、長木川の土手の桜並木を歩いてみました。
あたり一面、淡いピンク色の世界に入り込んだような美しい景色に目を奪われました。
この景色を入院中の夫にも見せたいなぁ~と思いながら歩きました。
いつものコースを歩いて戻ると、突然向こうに手を振る人に気が付きました。
どうも、私を呼んでいるようで、走って近づいて行くと・・・
女性が、「大変なんです!犬がドブに落ちているのよぉ!」と、慌てていました。
見ると、道路から2メートル下ぐらいの所で、泥まみれになった小型犬がフラフラになりながら、か細い声で鳴いているではありませんか
犬は洋服を着ていて、首輪もしているようでした。
女性の旦那さんがはしごでドブに降りて行き、犬を助けようとしますが泥に足が埋まってうまく歩けないでいました。
犬はふらつく足で怖がって近づこうとしません。
私と、女性は「助けてあげるから、こっちにおいで!」と一生懸命犬に呼びかけていました。
旦那さんは、今度は虫取り網で犬を自分のほうに寄せようと必死です。
犬は怖がりながらも、何とか近づいて来てくれ、旦那さんが犬の首輪に手をかけて一気に持ち上げることが出来ました。
犬を抱えて道路に上がり、放しましたが、犬は倒れて歩くことも出来ない状態でした。
女性はすぐ犬を抱きかかえて「洗ってあげなきゃ!」と近くの自分の家に走って行ったのです。
私はただオロオロ見ているだけで、何も出来ず、旦那さんに「助けていただいてありがとうございました」と言うのが精一杯でした。
旦那さんも、はしごを担いで家に戻って行きました。
ご夫婦の勇気ある行動で、見知らぬ犬の命が助けられたのです。
そして、その感動の瞬間に遭遇したのは私だけなのです。
病院にいる夫にも話して聞かせ、勇気ある行動に2人で拍手しました。
良い人に助けられた犬が、無事に飼い主の元に戻ることが出来ますようにと願いながら・・・