里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

鉈豆(ナタマメ)

2010年02月01日 | 野 菜
最近、新聞で鉈豆を用いた“健康茶”が頻繁に宣伝されているが、そういえば近所で栽培
しているのを以前に撮影した事を思い出した。 
鞘の大きさが“大人の腕”ほどもあったが、今度会った時にはあの怪物をどう退治したの
か聞いてみるとしよう!

(ナタマメの葉→実)10月27日撮影
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ナタマメ、鉈豆(マメ科ナタマメ属)別名:刀豆、帯刀
熱帯アジア原産のマメ科の多年草だが、日本では冬に枯れてしまうので1年草。日本へは
約400年前の江戸時代初期に清国から伝わった。

つる性で、葉は3小葉で互生する。 
花期は夏で、葉腋から花柄を伸ばし蝶の形をした白又は紅色花をつけ、やがて鞘の長さ
が30~50cmにもなる実をつける。 
種子は秋に稔るが紅色や白色の物があり、1粒の大きさは約3㎝で1鞘に8~16個詰
まっている。

ナタマメの内、白ナタマメは無毒だが、タカナタマメ、タチナタマメには毒が多いので、
それらについては加熱して毒を不活性化した後に食用や薬用として用いる。
若莢を煮たり、福神漬けや味噌漬けにして食べるほか、豆は健康茶や漢方薬として用いら
れ、免疫力の向上・化膿止め・蓄膿症や歯槽膿漏の改善に効能があるという。
(名前の由来)
莢の形が鉈や刀に似ている事から名付けられた。