里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

「普天間、過剰反応だめ」

2010年02月19日 | 政 治
2/17の朝日新聞に、
普天間、過剰反応だめ」という内容の、米日財団理事長のジョージ・パッカードさんの
話が載っていた。 1963~1965年に、ライシャワー駐日大使を支えた人の話だ。

内容は、
『普天間問題は騒がれ過ぎで、米軍にとっては差し迫った問題でも、日米同盟全体の中で
 は小さい問題。 日米同盟に於ける60年安保やベトナム戦争などの過去の深刻な危機
 とは比較にならない』
『両国の一部には、今もって占領者気分や非占領者気分を引きずっており、日本では嘗て
 のイラク侵攻に際しても、仏独のように反対の論陣を張れないでいる』

『本土の人達は、今も沖縄にあれ程の基地が必要なのか、想定している敵はどこなのか、
 北朝鮮はどう出る、中国をどうみる、などについてもっと議論しなければならない』

『そもそも米国が沖縄に基地を造った理由のひとつは、台湾を共産中国から守る事であっ
 たが、実際には中国は武力侵攻せず、台湾も性急な独立宣言をしなかった』
『この先、日米と中国の距離が縮って、北朝鮮政策で足並みが揃えば、米軍も今ほど広大
 な基地を必要としなくなる』
というものだ。

正しくその通りだ。 確かに日本人の中には、強大な米国に対し、
「守って貰っているのだから」「米国が普天間基地が必要だと言っているから」
「反対すると日本の製品を買ってくれないから」「強いものには逆らえない」
などとする考え方の人が多い。

特に自民党などは、政権奪取したいが為に殊更に普天間を声高に叫んでいるが、そんな
声に左右される事なく、日本人はもっと真剣に考える必要がある。

毎日基地の騒音や犯罪で悩む沖縄の人々の事や、
或いは、間違った世界戦略で、ありもしない大量破壊兵器をでっち上げてイラクを攻撃し、
イラク側に100万人を超える死者と難民500万人、孤児450万人にも及ぶ大損害を与
え、米国の4千人を超える若者を死に追いやった事なども思いやるべきだ。

安易に米国や自民党などの言うがままになっていると、沖縄の人達や世界の人達への
加害者にされてしまう恐れがある! 
日本人は、今、戦後惰性で生きて来た、生き様を問われている!