一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
捨て猫
霊苑のプレハブの下にネコがすてられていました。ある程度飼ってから捨てたと思える大きさでした。黒と白のぶち。目は少し釣り目。
ずっと鳴き声がするからしばらく座っていたら出てきて。
でも飼ったことがあるからよけいにわかるのですが助けたくてもどうすることもできませんでした。
餌をあげたら最後まで飼おうという思いになるし、他の飼ってくれる人をさがすにもそう簡単には。
明日はもういないかもしれません。野犬もうろいろしていました。
坂上忍さんならすぐに救うだろうに。
学生時代にお寺に今にも死にそうな猫がすてられていました。可哀そうでひろってきて動物病院につれていったらほぼ無料でみてくれました。たしかその日の晩になくなったと思います。
写経をしてお寺の琵琶の木の下に埋めました。
今の自分にあの頃のような純真さがないことに一抹のさみしさがあります。
明日はいるだろうか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )