一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
名作
よく思うのは面白い名作映画のシリーズ。初回から何回かを繰り返すうちにだんだんと面白くなくなってくるような気がしてなりません。
そしてファイナルになるとなんとか終わらせようとする感が出てきて辻褄をあわせて伏線の回収をして終了。
なんとなくあっけなく。
これって人生にも言えるのではないかと。最初は希望に満ちたものであったような気がします。何か人生にドラマチックなことがおきる予感めいたものがあって。
夢や希望もまだゆるされる。恋愛も情熱的だし、体力も気力もある。
でも30代、40代になるとどこか諦めた感が出てきてしまうのです。ん~。現状維持こそが最大の目的というふうに。
人生、50代、60代になると一応今までのことをふりかえって考えるようになります。
自分の人生、すばらしいものではなけどまあ、頑張ってきた、これでいいと。
人生のファイナルは意外にあっけないものかもしれません。映画のように伏線の回収もなければドラマチックなエンディングもない。
それこそが人生。
マトリックスもハリーポッターもスターウォーズも最初が一番面白かったような気がします。でもいずれもすべてあわせて名作です。
人生もそのようなものかもしれません。
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