私の勤めているホールはなるべく多くの人が負担なくお葬儀をあげられるようにと立ち上げられました。私はオープンから数か月後に入社。もともとオープン前から入る予定だったのでほぼ初期からいると言ってもいいでしょう。
最初はお金がない人。困っている人をなるべく救いたいという創業者やそのご家族の真心ではじまりました。
それから12年。今では人から人へとつたわり忙しい毎日を送っています。
ただ最近は思うのです。ただ安いからと来られる方の気持ちはわかるけれどどこかそれを受け止める気持ちに寂しさみたいなものを感じるのです。
もちろん、お互いの縁なので精一杯の気持ちでお手伝いをさせていただきその気持ちが伝わった時は頑張ってよかったと心から思います。
一人一人を大切に。
それが自分が僧侶になって一貫して続けてきた姿勢です。忙しい中、その気持ちができなくなっている。したくてもついていけない自分自身。そしていつしか心がそれでいいと諦めになってしまっているのがどこか寂しくて。
自分の心魂をそぎ落としてもこの道を歩む覚悟です。
その先に私がもとめていたものがあることを願います。