徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

猫と子ども(1)ー「あのね、ほんのちょっとだけ噛まれた・・・」ー

2016-05-05 17:24:08 | 子どもの情景
ウルトラマン2号KJ、4歳10か月。
朝、7時半に2階に上がってくる。

「おじいちゃん、おばあちゃん、おはよう!」(KJ)
「ムサシは?あっ、いたいた!」(KJ)と
テーブルの下にもぐる。
おはよう!ムサシなんていう声が聞こえてくる。

そして「シーーーーン」という空気が流れたかと思うと・・・、

「あのね、ムサシにね、ここね、ほんのちょーーっとだけ噛まれた」(KJ)
「あらっ、もしかして近づきすぎた?」(私)
「あのね、おはようって、鼻さわったの。そしたらね、
ちょっとだけ、ちょっとだけ、パクッて噛んだ」(KJ)
噛まれたけど、ムサシに悪気はないって言いたいんだなって思った。
それに噛まれたけど心配してもらう程痛くないって、言いたいんだなって。

「ムサシはね、KJのこと大好きだけど、
KJが近づきすぎたり、大きな声を出したり、
急に動いたり、鼻や耳やしっぽなんかを触られると、
ちょっと嫌だなって言葉でいえないから噛んで教えるのよ」(私)

「あのね、あのね、少しだけ、ちょっとだけだったの」(KJ)
「そうなのね。ムサシは本気で怒ったんじゃなかったのね」(私)
「うん、そうだよ。ねっ、ムサシ!」(KJ)
なんて言ってまた、テーブルの下のムサシのところへ行こうとする。

「ムサシ、まだ朝早いし、眠いんじゃないかな。
もう少し寝かせてあげようね」(私)
「うん、でも寝ていいよっていってあげる」(KJ)
といって、そのまましばらくテーブルの下。
「ねむい?また遊ぼうね!」(KJ)
そして、すっきりしたのかKJはテーブル下から出てきた。

これがムサシ猫と同居を始めて2か月のKJとムサシの関係。
少しずつ、少しずつ近づいてきた。
といってもKJが触りたいのは、本当は鼻と耳とシッポ。
ムサシが一番触られたくないところ。
だから、噛まれることもある。
「噛まれた?」って聞くと、

「・・うん。でもねシャーって言わなかった」(KJ)
ムサシも威嚇することはなくなった。

ムサシ猫、今年12歳。
職場に逃げ込んできた子猫だった。
大人ばかりの家にやってきて、ずっとのんびり育った。
それでも怖がりのムサシは初めの頃、
小さい体で、シャーシャー威嚇の声をあげ、
家に来て1週間ほどは、人がいるときはピアノの後ろに隠れていた。
それが少しづつ人の前に出てくるようになり、
以後ずーっとシャーッと威嚇の声を上げることはなかった。

それが、この3月半ばからの娘世帯との同居で、
ムサシの安穏とした生活は一挙に崩れた。

「キャー、こわーい!!」(TP,KJ)
「シャーッ、シャーッ」(ムサシ)
と、大騒ぎが続いた。

二人の足音、声がすると、ベッドの布団の中や、
子どもたちに見つかりそうもないところに、
サササーッと隠れた。
子どもたちは怖がるくせに「ムサシー、ムサシー」と
大声を出しながら探した。

時に我慢ができなくなって猫パーンチを喰らわす。
「キャーッ、怖いよう」と言いながらも、まんざらではない子どもたち。
そして、その間に入って、ムサシをねぎらったり、
ネコ語を翻訳して子どもたちに伝える私たち大人。

ムサシのブラッシングを子どもたちと一緒に始めた頃・・、
やっと、なんとかお互いこわごわながら、一緒の場所にいられるようになった。


 (ムサシと1年生になったばかりのTP)
    TP初めてのブラッシングに成功! 
    でもムサシ猫の目はちょっぴり尖っている。
    お互いの距離も微妙にあるが、
    ネコと子どもがお互いのなかにある怖がる気持ちを
    ぐっと押さえてカメラに収まった。

はてさて、これからどんなことが起こるのか・・・、
こうして、猫と子どもも一つ屋根の下に住むために、
共存の道をおっかなびっくり歩み始めたのでありました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。