2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

■LUMIX-LX3 によるアンドレアス・グルスキーの世界

2009-10-03 | ■芸術(音楽、美術、映画、演劇)
(C)idea

  友人が一枚の写真を送ってきました。昨日の夜、彼と会って許可をもらったので掲載します。この写真に関しては、友人と以下のようなメールのやりとりがありました。もちろん、このテーマの前後には別の話が書かれていますが、今回は抜粋でお届けします。

  ⇒友人からのメールの一部

  ドイツの写真家、アンドレアス・グルスキーは、ライン川をはじめサンパウロ・セー駅や香港の証券取引所の写真などで有名ですが、大判カメラの特質を活かした緻密な細部描写、パノラミックな視点でとらえたものを壁面いっぱいにプリント、巨大な空間に蠢く人間を匿名の存在、普遍的なものとして提示しています。

  空港をグルスキー的視点を狙ったつもりが、どうも普通の写真となってしまったようです。こんどは撮影モードも意識して駆使してみたいと思います。
  
  ⇒私からの返信の一部

  「HANEDA」の写真、ありがとうございました。

  アンドレアス・グルスキーの写真には、4年前に東京国立近代美術館で開催された「ドイツ写真の現在―かわりゆく「現実」と向かいあうために」という展覧会で初めて出会いました。

  改めて当時の展覧会カタログを開いてみると、「Greeley 2003」「サンパウロ、セー駅 2002」「ライン川Ⅱ 1999」「大阪 1990」「香港証券取引所 1994」といった作品群が展示されていました。

  巨大さと緻密さが同居する不思議な世界に圧倒されました。

  「HANEDA」もグルスキー的な写真であると思います。

  特に光線がきれいで、空港にうごめく人々の属性がすべて洗い流され、無菌状態の強大な空間が提示されたような印象をうけます。

  この狙いこそが、グルスキー的である所以です。

  特に空港をテーマとしたことで、背景にグローバリズムへの視点も生まれてくるわけです。

  ⇒このようなメールのやりとりの後、私たちは渋谷の酒場で夜がふけるまで写真論を語り合ったのでした。
  
  
  

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