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ネットワーク・オーディオ=高音質配信、ハイレゾ配信-1

2012-01-19 | ■芸術(音楽、美術、映画、演劇)

  SACDやxrcd、SHM-CD、HQCD、Blu-specCD…など、いわゆる高音質CDのことは、このブログに何度か書いてきました。いずれも、何とかして良い音をリスナーに届けようという技術者たちの苦心の結晶で、それぞれ成果が上がっていると思います。

  しかし、CD製造における意欲的なチャレンジとは別次元の、今まで経験したことのない新たな世界が拓かれつつあります。それがネットワーク・オーディオで、昨年末にこれを導入した自分自身、驚異的な高音質の世界に直面し心底驚きました。

  ソニーとフィリップスが共同で開発したCDは、厳密な規格を遵守することによって世界標準となりました。その一つが44.1kHz/16bitという規格。アナログ信号をデジタル化する際の時間の区切りがサンプリング周波数で、CDは44.1kHzに規定されています。ちなみに1kHzは1秒間を1,000に区切るという意味なので、この数値が多ければ多いほど、より細かく時間軸を区切ることができます。また、bitは信号の強さを段階的な値で示すもので、bitが増えるほど区切る段階も増えていきます。

  録音時のフォーマットが96kHz/24bitであったとしても、CDになるときは44.1kHz/16bitに圧縮されるので、元の音の解像度やダイナミックレンジは減少することになります。ところが、ネットワーク・オーディオにはデータを配信する上での制約がないため、96kHz/24bitの音がそのまま送られてきます。16bitと24bitは数字の見え方上、あまり差が無いように感じますが、16bitは2の16乗=65,536(段階)、24bitは2の24乗ですから16,777,216(段階)ということになり、圧倒的な差が生じます。これが、音の解像度やダイナミックレンジの改善に大きな影響を与えることになります。

  数値上のことはともあれ、実際にアメリカのハイレゾ配信サイト、HDtracksから立て続けにソフトを購入してみました。円高の恩恵もあり、1アルバムは約1,400円くらいです。アナログ・マスターから24bitでリマスタリングしたもの、最初からハイスペックでレコーディングしたものなど多種多様な買い物でした。

  それらを列挙すると以下のようなものです。①リンダ・ロンシュタット、②カーペンターズ、③ビヨーク、④ポール・サイモン、⑤MJQ、⑥ビル・エバンス、⑦コルトレーン、⑧渡辺香津美、⑨ジョニー・ミッチェル、⑩アバド、⑪ブーレーズ、⑫ムター、⑬ソニー・ロリンズ、⑭ブエナビスタ・ソシャルクラブ、⑮オールソップ、⑯オスカー・ピーターソン、⑰シュタルケル、⑱グレン・グールド、⑲ラン・ラン、⑳クライバー、。21ネトレプコ(つづく)。

  

  

  
  



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