林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

アエラには御用心!

2009年03月10日 | 受験
写真は今日の新聞広告、アエラの宣伝だ。
読まなくても内容が分かってしまう。単なるお金目当ての企画だ。

公立から一流大学を願うならば、一年生の時からがんばれば良いだけのことである。そういう大事なことは書かず「東大脳」だとか、「塾無し、両親高卒」だとか。もう少し良心的な記事を書けないものなのか。

三つの受験戦略―私立中高一貫校か公立中高か(3)

2009年03月09日 | 受験
東大式個別ゼミは神奈川県東林間にある小さな個別塾です。

三つの受験戦略―私立中高一貫校か公立中高か(3)

私立路線が良いのか公立路線が良いのかという選択肢について、再度詳しく書いてみようと思う。
ここでいう私立中高一貫校とは、中堅レベルの私立進学校のことである。すなわち、神奈川で言えば、御三家(栄光、聖光、浅野)の下に位置する学校で、例えば、逗子開成、神奈川大学附属、森村学園あたりから桐蔭、桐光、桜美林、日大三高あたりを念頭においている。公立高校(現段階ではトップ公立高校は全て中堅進学校と言ってよいのではないか)としては、湘南や横浜翠嵐あたりから相模原高校や大和高校くらいまでである。

まず私立中堅校の中高一貫教育は、上位の生徒には極めて有効であることは疑いない。数学の場合は、中三の数学と高校の数1Aとは重なりやっているので、中三でやってしまえば良い。また、英語の場合、3年間では英語の基礎学力を身につけることはできないが、4年計画ならばそれが可能である。ただし、中堅進学校に進学するぐらいであるから、上位の生徒しか中高一貫教育は役に立っていない。(それにもかかわらず、高い授業料を払い続けなければならない)。中堅校上位の生徒にしても、通塾しなければそのペースについてことはやや困難である。(筑駒や開成などのトップ中学に進んだ生徒とならば、独学でやりこなせることがままあるとは思うのだが、中堅校の生徒にそれを期待するのは酷というものであろう)。

他方、公立トップ高に通う生徒の場合、残りの3年間で集中的に勉強し、中高一貫校に追いつかなければならない。校風にも多少違いがあって、厚木高校の場合はどちらかというと自由放任主義で生徒の自主性に任し、横浜翠嵐の場合はスパルタ方式で沢山の課題を与える。だが、やらなければならないことは結局のところ、ほとんど同じことである。一流大学に現役で合格したいならば、入学が決まったらすぐに猛勉強を始めるしかないのだ。もちろん、通塾は常識だろう。

問題は、彼らや彼らのご両親が、自分たちの置かれている状況について理解しているかどうかである。というのは、公立トップ校に合格した生徒は、自分たちは一生懸命に受験勉強やってきたと勘違いしてしまう場合があるからである。現実には、彼らの英語や数学の能力はまだ低い。とくに、東京学芸大附属や開成・早稲田・慶應といった難関高を受験しなかった公立トップ校の生徒の学力は危ういだろう。(将来一流大学を目指すならば、東京学芸大学附属は当然受験しておかなければならないはずである。どうして受けないのか、理解に苦しむところだ)。今まではぬるま湯にいたのだという自覚を持てるかどうか。これが公立トップ高生の鍵なのだ。

私立か公立かと考えてみると、経済的には断然公立だといえる。私立において極めて遺憾なのは、4割ー9割くらいは落ちこぼれているのにもかかわらず、高い授業料を払い続けていかねばならないという点である。

受験的にはどちらが良いのか。私は、もしご両親や高校の先生が十分な配慮示すことができるならば、公立高校でも受験的には不利ではないと思っている。ただし、浪人率が高くなるのはやむを得ないとしてのことだ。大いに懸念しているのが、繰り返すことになるがノホホンとした地方出身のご両親の場合である。「公立中学-公立高校-国立大学だと経済的に助かる」などと安易に言っているようでは、公立組は非常に厳しいと言わざるを得ない。経験上、国立大学を安易に希望する生徒やご両親というのは、極めて意識が低いのだ。もちろんのことだが、神奈川県は山梨県でも鳥取県でもないので、国立大学はそんな簡単に合格できるわけではない。

三つの受験戦略ーー不況時代の教育資金活用法(その2)

2009年03月08日 | 受験
三つの受験戦略ーー不況時代の教育資金活用法(その2)

重複することになるが、もしあなたが、お子様を一流・有名大学に進学してもらいたいと願うなら、次の三つの選択肢の中から進路を選択すべきである。①公立中・高校路線 ②のびのび中学受験、または私立小学校からの内部進学で私立中堅中高路線 ③しっかり勉強して国立・私立トップ校路線である。

① 公立中・高校路線[経済的理由型または晩熟型]
 私立校に通わせながらの通塾が経済的に厳しいならば、無理して私立に通わせる必要はない。また、晩熟型の子供にとっては中学受験は不利である。そういう時には、公立(国立)中学から公立高校(または国立高専、私立高校など)という路線にしよう。公立高校は受験的に見れば中堅校かもしれないが、あるレベル以上の公立高校ならば十分に一流大学を狙えるのだ。例えば相模原市には、相模大野高校というのがあった。 ただし高校1年生からは親子共々頑張ろう。ここで塾代をケチってはいけない。
 なお、県立の中等学校に進学するという作戦もあろう。だが、神奈川県ではあまり推薦する気にならない。そもそも神奈川県立相模原中等教育学校は、湘南高校や横浜翠嵐高校レベルに達すると思えない。あるいは、厚木や小田原のほうがよっぽど名門校だ。また、あの高倍率の学校を第一志望にさせるとは、私の感覚で信じられない。高倍率の中堅校を第一志望にさせる親というのは、自分自身でまともな受験体験がないのではなかろうか。

②私立中堅中高路線 [晩熟型、あるいは私立小学校型]
 お子さんが「晩塾タイプ」で、早慶や御三家にはちょっと届かないなと判断したら、のびのび受験路線に切り換えよう。大手の中学進学予備校は晩熟タイプを「お客様」扱いしているし、お子さんを潰す恐れだってあるからだ。余力を持ってのびのびと中学受験に臨み、中堅校でトップをとろう。どんな学校に入ろうとも、のびのび受験で合格した子は、中高で絶対に伸びる。
 あるいは、小学校(幼稚園)の段階から私立を選ぶという選択肢もある。そしてそのまま上の中堅進学校の中学・高校に進むのである。これもひとつの勝利パターンであろう。(私の塾にも、このタイプの有望な中学生がいる。将来は東大も不可能ではない)。

 国立・私立トップ校路線[トップ校受験型]
 お子さんが早熟で聡明なタイプならば、頑張って中学受験すべきだ。幸運を祈る。私のできるアドバイスは、できるだけ通いやすい学校を選択することくらいものだ。通学時間が長いのはやはりエネルギーのロスだからだ。
 もちろん、受験には失敗の恐れがないわけではない。しかし、仮に受験に失敗したとしても、滑り止めの上位中堅進学校でトップをとればよいではないか。私が教えたH君は、駒場東邦に落ちてしまったので滑り止めの世田谷学園に進学したが、現役で東京の国立大学に合格した。それで良いのである。(昔は、公立中学に進み、高校受験で再挑戦したものだったが、今ではあまり薦められないような気がする)。

野帳は子供にも使える

2009年03月07日 | 文房具と読書
IT.Mediaによるとコクヨは「フィールドノート(測量野帳)」の2009年限定デザインを発売するようだ。オレンジと青の二つがあって、どちらも可愛い。
 

もちろんこれは大人用なのだろう。しかし、小型のスケッチブックとして大人も子供もかなり使える道具なのではないか。子供にも大人用を持たせても良いのではないのか。このノートを持って、子供たちも理科と社会科の観察日誌をつくろう。もう一つの写真は、ITmediaの中から取ったものだが、本格派の自然スケッチだ。


 


三つの受験戦略

2009年03月06日 | 受験
三つの受験戦略ーー不況時代の教育資金活用法

実績の前半は不況の時代と覚悟を決めなけれならないようだ。私達も、乏しい資金をやりくりしながら、教育的成果を最大限に活用したいものだ。もしあなたが、お子様を一流・有名大学に進学してもらいたいと願うならか、次の三つの選択肢だから進路選ぶべきだ。①公立中・高校路線 ②のびのび中学受験で私立中堅校に進学校する。③しっかり受験勉強して国立・私立トップ校コース

まず最初に確認しなければならないのは、私立中高一貫校に通うとも原則的に塾代はかかるということだ。一部の学習塾や私立学校は、私立は学校でしっかり面倒を見るから通塾する必要ないと宣伝しているが、それは嘘。

あの灘中高だけは通塾が要らないという噂も聞いた事がありますが、あとはどこでも通塾している。ある生徒ば学校の成績で上位を維持するために、またある生徒は何とか現状を克服するために通っている。

もっとも全ての私立の生徒が通塾しているというわけではない。しかし、通塾しない生徒というのは、決して嬉しいニュースではなーい。つまり、はっきり言えば、勉強についていけなくなったか、勉強する意欲が全くなくなった生徒が通塾していないのだ。そういう生徒―残念ながら塾不要!の生徒はかなり沢山いる―を除けば、通塾は必要なのだ。

それから、私立中高一貫校が大学受験に有意義だというのは本当のことだが、全ての生徒に取って有効だというわけでないということも確認しよう。誰にとって有効かというと、トップ校の生徒の多くと、中堅校の上位の生徒だけだ。言い換えれば、中堅校の70%から95%にとっては、中高一貫先取り教育は有効に機能していない。ということは、トップの中高一貫校に入学するか、中堅校のトップにならなければ、受験的には一貫教育に意味がないということになる。詳しい実態についてはこれ以上書けないが、偏差値低めの私立中堅校のごく普通の生徒の生活は、かなり悲惨なものだ。なにしろ、落ちこぼされているのだから。

ここから、自ずと結論が出てくる。①トップの私立中高一貫校に入学する、②余力を持って私立中堅校に入学してトップに位置する、③中学受験せず、エネルギーをためておいて、公立高校に入学したら一気に受験勉強を加速させる。
経済力がない人は無理して子供を中学受験をせず、③公立高校コースをとって、高校で教育費を集中的に注ぎ込むのが良さそうだ。


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私の思い出。高校時代もほとんど塾に行かなかった。私の学歴は、公立小ー公立中学ー国立高校ー国立大学なので、教育費的にはかなり最安のコースだったということになる。表面的に言うと素晴らしいことのように見える。だが、塾に行けば良かったと激しく後悔している。高校時代には塾に通ったほうが良いよ。

斎藤 孝の3色ボールペンの功罪

2009年03月05日 | 文房具と読書
斎藤 孝の3色ボールペンの功罪

斎藤 孝の「3色ボールペン」は、きわめて認知度の高い文房具の技術である。すなわち、赤・青・緑の3色ペンを用いる読書方法論だ。

一番大事なところに赤、普通に大事なところに青、ちょっと面白いと思ったところに緑と色を使い分けて棒線を引く。黒を除く3色ペンを用いるという発想は、なかなかユニークだ。また、100円ショップを通じて安価な4色ボールペンが手に入るようになった現在、このような文房具技術の紹介は時期を得たといえる。

東大法学部の先輩から何十年も前に聞いた話だが、法律の文章を何色ものラインマーカーで器用に色分けしてしまう学生がいたらしい。斎藤の3色ペンのアイデアも、東大法学部の文化と関係あるのかもしれない。東大法学部の流儀の大衆化と言えなくもない。

しかし私が危惧してしまうことがある。それは斎藤の3色ボールペン本を安易に購入する読者たちである。ちょっと面白いかもしれない。が、3色ボールペンを使い分けるというだけのことである。わざわざ斎藤の本を1冊本を買う必要があるのか。

また、斎藤流の3色ペンを何とか入手しようとする人達もいるわけで、そのナイーブさに驚くざるを得ない。さらに呆れてしまうのは、三色ペンの技法を使いたいがためにラミーの高級四色ボールペン(ラミー、L2000、定価1万円)を購入してしまう人がいることだ。ラミーの4色ペンは大変魅力的なペンではあるが、本のお供としてはちょっと使いにくいのにもかかわらず、だ。

著者の主張を鵜呑みにする人は、方法論のエッセンスを見逃しているのでないだろうか。

そもそも、文章を色分けするテクニックというのは、本に傍線を引っ張ったり、書き込みをしたりしたいという内面的な欲望が生まれなければ、機能しない。そしてその欲望が、もう少しシステマティックになったとき、自然に色分けしたいと思うようになるのだ。もしそういう内側からの欲望がなければ、例えば緑色を使いこなすことは、到底出来ないだろう。

次に強調したいのは、本を読み返してみる習慣が定着しなければ、色分けにはあまり意味がないということだ。(読み返してみようっと思うということは、何らかの問題意識が生まれているということでもある)。安易に斎藤本を購入した読者は、しっかりと3色ボールペンを使っているのだろうか。

最後に、これは極めて当たり前のことなのだが、3色ペンはひとつのテクニックに過ぎないのだ。他人のテクニックを真似するのもよいが、自分なりの、自分にぴったりの方法論を、自ら開発していかなければならないのだ。そういう主体性がない人は、3色ペンも使えないのではないのか。

例えば、3色も本当に必要なのか自問自答してみる。消せないボールペンで書き込みする事に不安を覚えたりしないのか。もし不安ならば柔らかい鉛筆のほうが良いのではないのか。2色ボールペン+シャープペンシルで一本という組み合わせとどちらがよいのか考えてみただろうか。(緑のペンの代わりになるのがシャーペンである)。あるいは、パイロット Frixionの消えるボールペンを使うのはどうか。赤ではなく付箋を貼るべきではないか。ポケットを裏表紙に貼るべきではないか。デジカメでメモするべきではないか等々。

斉藤の技法をそのまま真似すると言うよりは、主体的に文房具を使いこなすという精神に刺激を受けるべきであろう。各人が、主体的に文房具の利用の仕方を模索して欲しいと思う。

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東大式個別ゼミ

英語のリーダーのノートの作り方・使い方

2009年03月04日 | 英語学習
英語のリーダーのノートの作り方・使い方 (中三くらいから)

左に英文、右に和訳というのは、英語を勉強の基本である。しかし、より能率のよいノート勉強術を研究してみるべきだ。

勉強になるノートを作るためには、いきなり英文や和訳を書き出したりしてはいけない。まずは、本文(英文)を1-3回読んでみよう。できたら音読するとよい。だいたいの意味や主題が分かった時点ではじめて本文を書き、和訳するのである。なぜかといえば、機械的に最初から写したり訳したりする場合には、英文の構造が頭に入っていかないからだ。

ただし英語が難しすぎる場合、このプロセスを省略して良い。訳のわからない英文を筆写したり、和訳に挑戦したり必要はないのだ。教科書やガイドのコピーを貼り付けておけば①②の作業は終了とし、③に飛ぼう

②英文や和訳を書いてみよう。一行一行のスペースも十分に開けておくこと。もちろん分からない単語や熟語あるいは文法事項等については、アンダーラインまたはラインマーカーを引き、書き出しでおく。(大変ならば、英文に直接和訳を書き込んでもよい)。

英文筆写の際にははジェットストリームの1.0ミリのようなボールペンが快適だ。アンダーラインや書き込みには、あとで消すことができる3Bくらいの鉛筆(シャープペンシル)や三菱Frixionがおすすめである。

時間がない場合は、教科書の英文をあらかじめコピーしておき、左側に貼っておけばよい。拡大コピーも場合によれば利用すること。また、難解な英文テキストで和訳が難しすぎる場合、教科書ガイドや学校や塾の先生が配布する和訳を貼っておくのもよい。なお、プログレスやトレジャーなどのリーディングについては、無理に全文書いたり和訳したりする必要はない。基礎的な文法事項が疎かになっているのならば、リーディングの部分のノート作りは省略してしまってもかまわない。

③ 参考書を読んだり、先生の授業解説を聞いた時には、和訳の間違いの部分に正しい訳を書き込んでよい。しかし、自分の和訳についての細かな添削は不要である。あくまでも英語を勉強してるのだから、和訳の問題にエネルギーを使いすぎないことだ。和訳ではなく、間違えた箇所の英文に蛍光ペン等で印をつけておこう間違えた理由も、先生の解説などを参考にしながら、書き込んでおこう。どうしても分からないならば、先生に質問するか、個別指導や家庭教師を活用すべきである。

④ 英文がよく理解できた段階で、間違えた箇所に気を付けながら、4・5ー10回くらい音読してみよう。ある程度を覚えられたと思ったら、マークや英単語の意味が何もついていない教科書を音読してみよう。(短い英文ならば20-40回読んだ方がよい)。

⑤ 最終的には、和文を見て英訳できるようにしておく。(これも英語の難易度による)。

⑥ しばらく経って試験前に復習するときに再度英語を読みかえそう。、英単語・熟語の意味だとか、構文の意味を理解しているかどうか、自分でチェックしてみよう。

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英文和訳の苦労を省くには

2009年03月03日 | 文房具と読書
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教科書の英語を和訳するというのは、全くダメというわけではないが、あまり勉強にはなっていない。

とはいえ全く和訳が必要ないというわけではない。和訳をする事によってある程度真面目に英語を読むことができるようになるわけだし、指導者が和訳を見れば英語の構文を理解しているのかどうなのか判断できるからである。


英文和訳があまり勉強にならないとしたら、どういうふうに和訳を用意すればよいのか。一番良いのは、先生が和訳を準備して配ることだ。(プログレスのような難解な教科書では、先生の和訳はかなり重要かもしれない)。もし先生が配布してくれないのであれば、教科書ガイドをコピーすればよい。(なお、教科書の英文は拡大コピーしてノートの左側に貼っておくと良い。もちろん右側に和文を貼っておく)。

もし自分で和訳を作らなければならないとしたら、どうするのが楽チンなのだろうか。

一つのアイデアとしては、音声認識ソフトで和文を作ることである。少なくとも現在の私ならば、音声認識ソフトで和訳を作る。(この文章は AmiVoice を使っている。ただし誤字脱字が多くなるのが残念だ)。だが、中高生に音声認識ソフトを使わせるデータというのは、あるのだろうか。残念ながら私は知らない。そういうことを勧められる生徒にまだ出会っていないからかもしれない。おそらく、今後そういう中高生が出現してくるはずだ。音声認識ソフトのブームが起きることを期待する。

別のアイデアは、意味を取りにくい英文だけ和訳しておくということだ。しかし、英文が分りやすいが和文英訳しにくい文章というのもある。そういうにはむいてない。

なお、英文をスキャンして OCR にかけさらに翻訳機にかけるという手も考えられなくもない。だがこれは薦められない。現状の翻訳装置の性能では、意味がないからである。(教科書の英文をテキスト化するという考え方は悪くないと思う。英文ならばかなり正確にテキスト化する事ができる。私の塾でも、伊藤和夫の『ビジュアル英文解釈』についてだけはテキスト化しておいた)。

誰にでも勧められるのは、滑らかで書きやすいペンを使うことだ。ボールペンで言えば三菱のジェットストリームの1.0mm が一番書きやすい。パイロットの Acroball というのも最近出たが、これも悪くない。ジェットストリーム程滑らかでないのが、それがかえって使いやすいという人もいるだろう。鉛筆ならばこれも三菱のハイユニの3B。さらに、太字の万年筆もお薦めなのだが、実際に使ってみようという中高生はいないかもしれない。(だが欧州製青インクには、速攻で消せる消しゴムがある!)

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英語の勉強の仕方を教師は教えるのか

2009年03月03日 | 英語学習
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英語の勉強の仕方について書いてある本は、すでにたくさんある。しかし、よく注意してみると、いくつかの問題点がある。

まず、もっともそれが必要とするであろう、中学生や高校生のための勉強本があまりに少ないということだ。私が中学生の頃は、旺文社の雑誌などで予習の仕方や復習の仕方、あるいはノートの取り方などが説明されたたものだが、今ではそういう媒体もない。また、残念ながら、中学や高校の教師の大半は、自分の生徒に勉強法について丁寧に教えたりしない。その昔よく聞いた話は、「英和辞典を丁寧に引きなさい」としか言わない英語の教師だ。辞典がそんなに素晴らしいのならば、辞書の使い方を丁寧に教えるべきなのだが、そういう世話はしないのが実情だ。最近先生は、なんといっているのでしょうか。

結果として、英語の正しい勉強の仕方を知っている中高生はきわめて少ないということになる。中学生のうちはそれでもまだ何とかなるのですが、高校以降はかなり困る。

つぎに、英語の勉強の仕方について書かれてある本はあっても、学校の授業の利用の仕方について書かれている本はあまり多くないということ。独学用の参考書とか、学習塾・予備校などはいくらでもあるが、やはり学校の授業をどう使うのか。さまざまなパターンの授業がありますが、やはり誰かが活字にしておくべきではないか。もちろん本当は先生が授業の受け方を解説しなければならないのだ。

おそらく、典型的な高校の先生の英語の授業は、やはり教科書の訳読だろう。訳読自体には様々な批判もあるが、私は全面否定しようと思わない。問題なのは、多くの生徒が訳読で英語の勉強が終わりだと思ってしまうことだ。もちろん学校の先生に大いに責任がある。おそらく、英語教師用の良いマニュアルがないのが原因だ。

どうすればよいのかといえば、やはり音読による復習だ。最近は、英文解釈のやりっ放しは意味がないのであり、しっかりと音読しておかなければならないという認識が強まっています。例えば、『基礎英文解釈の技術100』は有名なロングセラーだが昨年の12月に出版された「 新装改訂版」では、嬉しいことに音読用のCDがほぼ同じ価格で付録についているのだ!

音読の重要性については前々から知られていたが、今まではもっぱら英会話だとか、英単語・熟語を覚える際に強調されていただけだった。だから、難しい英文を読むときにも大事だという考え方は、まだまだ最近のことだということなのだろう。予備校講師では今田とか安河内のような有名講師が音読を強調しているはずであるが、高校教師でそれを強調している人はどのくらいいるのか?。なお、半田という予備校経営者の『今まで誰も説かなかった大学入試 合格の秘訣!』という本にもちょっとだけだが、音読で長文読解ということが書かれてあった。

勉強する基本姿勢づくりから

2009年03月02日 | 英語学習
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ある種の生徒の場合、英文法どうやって学ばせてらよいのか困ってしまう場合がある。よく分からない理屈をこねてしまうタイプだ。こと細かな質問をしてくる。なんていうのかな、変に頑張ってしまうのだ。先日はたとえば助動詞について質問してきた。

本当に助動詞について知りたいのならば、いくらでも参考文献はある。たとえば手元にあるもので言えば、山口『山口英文法講義の実況中継』、植田一三『スーパーレベル英文法』、田中茂範『文法がわかれば英語がわかる!』、A.J.Thompson, A Practical English Grammarがお勧めである。しかし、その生徒の場合は、もっともっと基本的なレベルの英文法がよく分かっていないのである。mustとmayの違いが曖昧なレベルなのだ。こういう段階で、細かいことにあれこれ疑問を持ってもらっては困る。とりあえずは、文句を言わず、基本例文を暗記してもらいたい。

一言で言えば、素直に学ぶという姿勢ができていないのである。少々時間がかかるだろうが、勉強する姿勢を作りという課題が求められている。

音声認識と教育 speech recognition

2009年03月01日 | 文房具と読書
さがみしてみたら有りました。音声認識と学習障害のHP 。まだちゃんと読んでいませんが、音声認識(voice recognition)とマインドマップを利用している。

また、Using Voice Recognition MindMapなるものもあるそうだ。

マインドマップが良いのか、KJ法がよいのか、困るところであるが、どちらも有益でしょう。それと音声認識ソフトを組み合わせるのは、将来有望ではないでしょうか。もっと軽く、携帯性もよくなれば、さらに可能性が開けてくるはずです。

音声認識ソフトと教育

2009年03月01日 | 文房具と読書
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私は、音声認識の可能性を高く評価している。このブログも、大部分は音声認識ソフト使って書いているものだ。今回は、ドラゴンスピーチのプロフェッショナルである。

音声認識ソフトは、教育的な目的にも使い得るはずである。たとえば、子どもの作文などには、KJ法と組み合わせてぜひとも使うべきだ。もっとも、子どもの声ではまだ音声認識が難しいとも聞く。また、一般的にいえば、ヘッドフォンマイクを使わなければならないので、子どもはどれだけ使いこなせるのか、疑問かもしれない。

他にも、学習障害児の作文教育に有効であるというデータがある。これも本当のことだと思う。ただし日本での研究ではなくアメリカのものだ。


ただし音声認識ソフトの最大の弱点は二つある。ひとつは、ヘッドフォンマイクの音質が必ずしもあまり良くならないこと。私はメカニカルな原因は分からないが、必ずしも良くないのは本当だ。もっとも、よいときもあって、難しい。もうひとつは、音声認識ソフトはきわめて不安定であることだ。途中でフリーズすることがよくあるのだ。

なお、英語等の外国語の勉強にも、音声認識ソフトはかなり役立つ。英語の場合、日本語よりも音声認識はかなり高い。私はドラゴンのプロ版で使ってみたことがある。なお、こんなブログもみつけた。http://pasoin.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8489.html