林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

1月からは学習院大学

2009年12月31日 | 英語学習
さあ、ようやく明治大学の英語過去問を終えた。明日からは学習院である。さて、どうも大学によっては、同じテーマがなんどもでてくる。明治大学商学部の場合は、中世史がやけに多い。魔女や外科医といった、アナール学派ぽいテーマだ。

学習院では二度にわたって、購買力平価 が扱われた。また、古代地中海の歴史として、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人などが扱われた。

となると過去問をやるのが一番である。もしかしたら、あらかじめ、Roman Empire だとか、Roman Britain とかを読んでおくのがよいのかも知れない。(日本語で読んでおくのも良いだろう)。

苦しいけれど、あと過去問15年はやってしまおう。学習院→早稲田→法政→青学

Very Easy? ルビ訳テキストを作成する

2009年12月30日 | 受験
2009年12月26日にも書いたが、私立中堅進学校の指導力は実に頼りない。たまに熱心な古文の先生がいたりするようなのだが、英語や数学とかがもうダメダメだったりするのだ。我が塾は中堅校の生徒が多いので、彼らにたいする強化プログラムを作成せねばならない。

じつは、一人の中堅校生の高1が、理系はやめて東外大を志望したいと言い出したことが契機となり、英語多読支援教材を作成しようと一念発起したのである。

英語ができるようになるためには、英語の多読多聴が不可欠である。そこでまずはPenguinやOxford、CambridgeなどのGraded Readersの収集を始めた。が、それでは足りないだろう。そこで今定評のあるのではないかと思う一番易しい英語のテキストーー私の高校生の頃はやっぱりEric Frommだったなあーーである、Oxford出版のA Very Short Introductionのシリーズのルビ訳を作成することにしたのである。理系でも面白そうなのがたくさんあるが(たとえば、Human Evolution, Evolution, The Brain, Philosophy of Scienceなどだ)、やっぱり、ここは受講生の興味と受験科目にも合わせ歴史から選ぶことにした。(実は将来の横浜国大生と思われるZ中学3年のI君は、日本の近世史に興味があるそうだ)。

第一冊目はGoto-JonesのModern Japanだ。ちょっと小さな本なので拡大コピーしてルビ訳を記入してみた。(ルビ訳の写真はあとで挿入する予定)。ちょっとやってみたが、予想以上に大変な作業だった。とはいえ、ウチの塾生には、いきなり原文を読むわけにはいかないだろうから、仕方ないな。

とはいえ、この本のまえに、『英語対訳で読む日本の歴史』を読んでもらおう。そのあとでModern Japanだ。これが終われば、Empire, Modern China,20C Britainへと続ける予定だ。この多読計画がうまくいくと良いのだが。

早慶や東外大に受かるためには、原書千頁は読ませたいのだ。

入試日程の決定

2009年12月29日 | 受験
実力が最初から安定して高い受験生、あるいは浪人覚悟の受験生の場合は、入試日程の決定は比較的容易であろう。だが、後がない受験生だとか、成績が急上昇している受験生の場合は、受験校と入試日程の決定はなかなか大変な作業となる。チャレンジ校と抑えを受験できるようにしたい。しかし、受験の連続はできるだけ避けることがポイントである。そのためには、受けたい学校を幾つか断念する必要も出てくる。

S君は浪人生だから、本当に難しい。先日ようやく受験日程の原案を私が作ってみた。これをS君と協議しながら最終決定していこうと思う。

私の原案では、最初の頃の最重要目標校のいくつかを受験しないことになった。逆に、いままであまり真剣には考えていない大学学部を一つ(あるいは二つ)受けることになる。たんに受験するだけならば簡単だ。しかし、当然過去問を最低数年間分はこなしていかなければならないから、そんなに楽なものではない。また、今までやってきた過去問演習がちょっとだけ無駄になる。私の計算では一校分を加算して、全部で20-25年分くらいをやっていこうということになった。

1月は相当大変だが、がんばって切り抜けていこう!


入試まであと5週間

2009年12月27日 | 受験
S君の大学入試は2月2日から始まる。つまり、まだ5週間あまり残りの日数があるということである。仮に一週間に5ー6年分の過去問をこなしていくとしたら、20-30年分の演習と復習をこなせるということである。

もちろんすでに相当量の過去問演習の蓄積がある。ざっと計算してみると成成明は15年分くらい、GMARCH12-13年分、W1年分はやったのである。

過去問演習量では他の受験生とはっきりと差をつけているのである。

準備をする私も大変だが、ぜひとも合格の栄冠を勝ち取って欲しい。2月の入試日程計画を構想しながら、そう強く願った。

私立中堅校の指導力?

2009年12月26日 | 受験
私たちの塾は個別指導塾ということもあって、生徒はやはり私立中堅校の生徒が多い。

かつては様々な中堅校に対して、私は好意的に評価してきたものだ。しかし、学校名はあげるわけにはいかないが、最近はちょっと首をかしげたくなるような機会が増えてきたように思う。以前指摘したように、『ジ-ニアス英和辞典』を中学生や実力のない高校生に勧めるような先生方なども、その例だった。『ジーニアス』はたいていの場合難しすぎる。また、昔は『ジーニアス』はある意味では最高の辞書だったが、今では他にも良い英和辞典はたくさんあるからである。

同様に数学の『青チャ-ト』を相変わらず利用し続けている高校が多い。また、中堅校でしかないのに、『プログレス』の採用をしている私学も多い。その反対に、最近評判の良い坂田アキラ(数学)や、『キクタン』『ユメタン』を勧める学校がすくない。たぶん教師が新しい教材を研究していないからではなかろうか。

もちろん、もっとヒドイ例もある。一般に女子校の数学がダメ、男子校の英語がダメといわれるのだが、女子校の英語、男子校の数学でもダメなこともあるようだ。

しかし、問題はそういう些末なことだけではない。ある中堅校の生徒は、実力がほとんどないのにもかかわらず、単純な丸暗記で一番上位のクラスになってしまった。また、ある別の生徒は、上位クラスなのに、ほとんどまともな課題が与えられていない。要するに、放置状態なのだ。

最上位の国立大学付属であれば、放置しても学生が勝手に勉強してくれるだろう。しかし、中堅校の生徒ではそういうわけにはいかない。彼らは放置すればたんに怠けてしまうのだ。つまり、なんとしてでもGMARCHや首都大・横浜市大合格レベルに持ち上げていこうという努力の痕跡が感じられないのである。

塾屋としては、嬉しくもあり、悲しくもあり、である。

いずれにせよ、塾屋は、私立中堅校をフォロウするのではなく、積極的にリ-ドするような指導をしなくてはならないのである。たとえば、単語指導や英文読解入門である。

なお、上位校はやはり教員の質も比較的良いようだ。不満はあるし、その理由ももっともだが、やはり中堅レベルとは比べモノにならない。

他方、私立の下位進学校は、選抜クラスであっても問題が満載しているように見える。who did you call? とwho called you? の区別が付かない生徒がいるのに、慶應の英語の問題をやらせていたのも、下位特別進学クラスであった。

通塾回数(その2)

2009年12月25日 | 英語学習
通塾は英語一科目であっても週2回が望ましいと昨日書きました。しかし、多くの有名英語塾では、週一回ではないかと思われる方もいるかと思います。どこの塾とは決して言えませんが、たしかに有名英語塾では週一回のところが多いかも知れません。ただし二つの前提があります。一つは一回の授業につき3時間くらいあることです。そして、もっと大事なことは、私立上位校の生徒が集まっているということです。

もし、私立国立の上位校の生徒で、現在平均以上の成績ならば、週一回3時間の英才英語塾は悪くないと思います。ぜひ、そういう塾でしっかりとで学んで欲しいと思います。(それでも中学1ー2年の段階では本当は週何回も授業があるほうが良いのですが)

しかし、私立中堅校や上位校の下位グループであれば、やはり通塾は週2回以上のほうが良いと思います。

ただし何度も書きますが、センター試験で8割以上(160点以上)取れるような段階になれば、週一回の集中学習で問題ありません。(有名英語塾の生徒さんは、おそらく中三ー高一段階でこのレベルに達しているのです)。当塾でも、そのレベルの生徒さんであれば、喜んで週一回の授業を組みたく思います。私としても、そういう生徒さんとしっかり英語の勉強をしたいのです。原書(OxfordのVery Shortのシリーズでよい)を1000頁読めば、東外大や上智くらいならば、絶対に合格できますよ。最後は宣伝みたいになってしまいましたが、悪しからず。

通塾回数について

2009年12月24日 | 受験
先日、メールによる問い合わせがあった。クラブ活動が忙しいので、週一回の通塾(英語)を希望されていたのである。おそらく私立中高一貫校の中学生のお母様からである。

結論を先取りすれば、中学の段階ではほとんどの場合、週一回の通塾では厳しいといわざるをえない。週一回の通塾のためにモティベーションを維持し、宿題を毎回欠かさずにやってくるのは、ちょっと厳しいからである。本気で英語ができるようになりたいのであれば、週2回以上が良いだろう。

ただし、週1回の通塾でも良い場合もある。一つは、真面目に基礎英語を毎日しっかりと勉強しているような生徒の場合だ。(ただし、私立中堅校の生徒くらいだと、それでも挫折する可能性が高い)。もう一つは、ある程度以上の英語の基礎力(センター試験で8割、英検2級程度)を身につけている場合である。大学受験生が過去問指導を求める場合がそれにあたる。

明大の英語過去問の特訓中・・・

2009年12月20日 | 英語学習
相変わらず英語の過去問演習に明け暮れている。ここ10日間は明治大学商学部を2005-2009年を集中的に取り組ませている。

はっきりいって、ここは素直な問題とヒドイ問題の年とが交互になっているように思われる。2006年の問題はちょっとヒドすぎた。

ヒドイ問題というのは、第一、英文を読む楽しみを粉砕してしまうような問が並び、私が解いていて不愉快になる問題が並ぶような類である。英文を理解する助けにならないような些末な箇所が恣意的に設問していると言ったらよいだろうか。ついで、受験生が知らないであろう知識や語彙を前提に問題にする類のものだ。さらに付け加えれば、どうでも良いとこから集中的に問が出される場合だ。

ここでは説明のし易さという事から、受験生に不要な知識を問うているところを、2006年の[Ⅰ](心理学的なテーマを扱った長文問題)からあげてみる。

たとえば、次の文章を和訳するとどうなるか問う。

Nobody would get in the game themeselves until graduate school.

鍵は“graduate school”である。これは「大学院」のことなのだが、ふつうの受験生は知らないだろう。そうすると、うまく答えられないようになっているのだ。つまらないことを問題にするなよと強く抗議したくなる。(なお、大学院教育がテーマなのではなく、あくまでも小学生の子供の学習と教育環境を論じる文章である)。


それから、次の文章の解釈はもっと不愉快になる。

But in school we need to acquire unnatural skills like reading and writing. There are meaningless. There is no intrinsic discovery in learning artificial mapping between visual symbols and souds, and in the natural environment no one would ever think of looking for that sort of mapping. On the other hand, mastering these skills is absolutely necessary, allowing us to exercise our abilities for discovery in a wider world.

さあ、これは “artificial mapping between visual symbols and souds”の意味を問う問題である。これは人文系の大学院生ならば、おそらく簡単な常識問題であろう。つまり、文字(visual symbol)とその読み方(sounds)との関係は必然的な理由があるのではなく、文化が恣意的に決定しているのだと言う「常識」が述べられているのだ。だが、実学志向の商学部を受験するふつうの高校生・浪人生には、”visual symbols and souds”だとか”artificial mapping”と言われてもさっぱりわからないはずだ。かりに正解したとしてもチンプンカンのはずである。

やめてくれよ、こういう問題と思う。


最後に極めつけは[Ⅱ]の会話文をあげてみよう。

1. Maria had a miscarriage.
2. Maria had premature delivery.
3. Maria had not gone into labor yet.
4. Maria's baby was ill.

これは、ふざけているとしか思えない!  miscarriage=流産、delivery=出産、labor=陣痛 なんて単語を受験生が知らなくてはいけないのか? いい加減にして欲しいのである。


ただし、早慶に合格できる実力が有れば、悪問ばかりであっても、明治は確実に合格できることも否定できないのだが。。。。

高校中級英語の落とし穴(その2)

2009年12月15日 | 英語学習
いつも興味深いテーマの文章を書いておられるNobbyさんという方のブログ(転身英語塾講師の夢追い日記)を読んでいると、「文法力と読解力はどの程度関連性があるか」(2009-11-05 )という刺激的な記事が見つかりました。(本当はリンクさせておきたいのですが、このブログはなぜかリンクが張れないことがあります。仕方ないので、そのままアドレスを貼付しておきます)。

http://blog.alc.co.jp/blog/3300900/165236

このブログを引用すれば、ある塾の中学生の場合、 「読解はクラスの最上位レベルだが、文法は最下位レベル。 文法はクラスの最上位レベルだが、読解は最下位レベル。」ということが、ままあるのだという。したがって、「文法の見た目の規則性を把握する面でやや不正確でも、情報の読み取りは意外と出来てしまうものなのだ、ということが透けて見えてくる現象だ」とNobbyさんは理解するわけです。

私もNobbyさんのお考えにほぼ賛成である。

たしかフロイト『精神分析入門』に書いてあったのだが、夢や中国語は解釈の訓練さえすれば正確にその意味を理解出来るのだそうだ。フロイトの議論を真に受けるのはどうかとは思うが、言いたいことはよく分かる。たしかに、台湾のやや堅めの雑誌などを読んでみると、中国語を全然勉強したことがないのにもかかわらず、8割程度は理解できてしまうのだ。つまり、語彙さえある程度分かっているのならば、文法等の細かい規則は知らなくても、文章を理解できると言うことであろう。その反対に、文法をある程度習っても、あるいは日常会話くらいをこなせても、語彙力がないとほとんど文章読解ができないのである。実を言うと私のドイツ語、タガログ語読解力がその程度なのだ。

ではどうしたらよいのか? 私は、日本の英語教育は文法重視でいくべきだと思う。いや、ちょっと大風呂敷だったかな。ではこうしよう。私の塾は大学受験を視野に入れているので、文法こそ命だと思っている。そのうえで、語彙と読解力をやっていきたい。

というのは、文法力がない生徒は、たとえ語彙の力で長文を読めたとしても、いずれ壁にぶつかってしまう。勘と感覚で記号式クイズを解けたとしても、決して英検2級レベルには到達しないに違いないからだ。英検2級が無理な生徒というのは、有名大学には合格でき無し、海外留学しても英会話することはできないだろう。


とはいえ、英文法があっても、長文読解力がない生徒では、困る。そしてそれが高校中級英語の最重要課題となる。このことについては、次回以降に改めて書きたい。


高校中級英語の課題と落とし穴

2009年12月14日 | 英語学習
さあ、いよいよというか、遅ればせながら、中級英語について書く。

さて、中級英語課程というのは、実に危険な落とし穴がある。というのは、かなり多くの高校生がこの落とし穴にはまり込んでしまって気がつかないからだ。今回はそのことについて説明する。

私は、以前、中級英語の課題について次のように書いた。「センター試験の英語の問題で150ー160点(ほぼ8割)くらい取れるレベルになることが大きな課題です。もちろん英検2級に合格できるレベルです。大学入試といえば、日大や神奈川大学のような中堅大学にもう少しで合格できるような水準ではないかと思います」。(「英語の初級、中級、上級」2009年11月03日)

私の中級英語の課題の定義は、ごくごく当たり前のものである。多くの受験生や教師も似たような感覚を持っていると思う。そして、センター試験でいえば、70-120点(200点満点)くらいの高校生は、中級英語をしっかりと学ぶべきであると考えていることだろう。だが、それが間違いの元なのかもしれないのだ。というのは、中級英語過程の学習資格があるかどうか、センター試験の成績では正確には測ることが出来ないからである!


センター試験100点前後の生徒には、どうやら二通りのケースが考えられるようだ。一つは、英文法の基礎力がほとんど無いのにもかかわらず、ある種のトレーニングで100点「も」点数を稼ぎ出してしまう場合である。もう一つの場合は、英文法の基礎は一通りできるのだが、語彙力が欠如していたり長文問題演習が不足しているために、100点しか取れない場合である。後者は、まさしく中級課程の生徒である。だが前者の場合は、仮にセンター試験で6割(120点)取れたとしても、中級英語課程の学習資格は全然無い。


実に不思議なことだが、英文法の基礎力が全くなくても、英単語を一生懸命に覚え、長文演習をこなしていけば、記号記入式の試験(e.g. センター試験、英検)ではある程度まで点数を確保できてしまえるようだ。つまり、センター試験で5割までは得点できるかもしれないのである。だが、それ以上は全く期待できないだろう。

たとえば、有る受験生は、高校三年の春の段階で立教大学のD判定を得ていた。だが、“Who did you call?”と“Who called you?”の区別すら出来なかったのだ。つまり、中学レベルの基本文型がまだ分かっていない段階だ。これはヒドイ。

同様に、今、当塾で頑張っているS君の場合も、昨年センターで100点くらいとれていたのだ。しかし、中一レベルの英文法から徹底的な再復習する必要があった。(現在は英文法力を身につけ、170-180点前後までとれるようなりました、念のため)

要するに、文法の基礎力が全くなくても、単語の意味が分かり、長文演習を重ねていけば、誤魔化しである程度までは点数を取れるのである。だがそれではダメなのだ。裏返せば、確かな文法力を基礎に、語彙力と長文読解力をみにつけていくこと。これこそが、中級英語の課題ということになる。


英語の多読学習を始める

2009年12月13日 | 英語学習
うれしいことに、我が塾の塾生の志気が今著しく向上している。受験生のS君はGMARCHの英語問題をほぼ7割以上をキープしている。これから各大学の過去問を5-10年間分やるので、ますます英語力が伸びるだろう。そう、英語学習の決め手は、結局のところ、多読と多聴なのである。

高校一、二年生の何人かは外国語学部を受験することを決めた。また、日本史専攻を志望する中学生男子もいる。

そこで私は、英語の多読学習をパワーアップさせることにしたのだが、キッカケは一番がんばりやの中一生だった。『若草物語』の易しい英語ヴァージョン、Little Women を興味深く読んでくれたからだ。(実は6年前に注文したもの)

http://www.amazon.co.jp/Little-Women-Penguin-Readers-Level/dp/058241668X/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=english-books&qid=1260635184&sr=1-3

そこで『プログレス』の2にも使われているO.Henryの「賢者の贈り物」他の作品をまずは2冊購入してみた。写真左がLevel2で右がLevel1といったところか。易しい方はすでに中一生は読み終わっている頃だと思う。(写真参照のこと。なお、プログレス通信のブログにも、賢者の贈り物について言及してある)




これが読み終われば、さらに『秘密の花園』も用意してある。写真右のほうは中二になれば読むことが出来るだろう。(左の方はやや難しい)。

中三、高1-2生には、日本や世界の歴史を英語で読んでもらおうと思っている。(最初の写真参照のこと)。Very Short シリーズは読みやすいので特に良い。東外大や上智を目指すならば、こういうのを何冊も読んでおく必要がある。とりあえず千頁を目標とさせたい。

できたら理系英語も読ませたい。生態学、大脳論、進化論あたりがまずは構想中だ。もっとも読んでくれそうな生徒がいたらの話ではあるが。

能力と課題に即した参考書を選ぶ必要性

2009年12月05日 | 英語学習
以前、早慶志望の高校生のための英文解釈の参考書に迷っていたら、西きょうじの『ポレポレ』を勧められたことがある。さっそく本屋で調べてみたが、どうも易しすぎると思ったので購入しなかった。その代わりに採用したのが、同じ西きょうじでも、『英文速読のナビゲータ』『情報構造で読む英語長文』のほうだった。というのは、『ポレポレ』のような短い文章の解釈については、その生徒はほとんど完璧だったからである。つまり、長文をどのように咀嚼し読み解いていくのかが課題である上級レベルの高校生には、そのレベルの課題に即した参考書が必要だったのである。

しかし、早大スポーツおよびGMARCH志望生に教えていると、『ポレポレ』が難しすぎて不要であると思えてくる。当初は、ある程度英語力がついてきたら『ポレポレ』ないしは『キムタツの東大英語基礎力マスター Vol.5 英文解釈法実況講義篇』をやってみようと予定していた。(キムタツのほうが量が少なく幾分易しいようだ)。これらの参考書は河合塾の模試で良い点数を取るためには絶対に必要である。なにしろ河合塾模試の和訳問題の英文は本当に難しいのだ。だが、GMARCHや早稲田スポ科には、そんなに難しい構文の和訳は決して求められない。だから無理してそういうところにエネルギーを費やす必要はないのである。

学習院大学志望者ならば、『ポレポレ』をやる暇はない。むしろ清水建二の『英語長文 発展30日完成 高校上級用』(日栄社)のような問題集を何冊も仕上げるべきだ。個別指導の強みは、そういうアドバイスが可能な点にあると改めて思った。

過去問演習が本格的に始動します!

2009年12月03日 | 英語学習
とうとう年末、12月に入りました。

当塾の大学受験生もチャレンジ校の過去問演習に入ります。(余裕がある受験生は9月または10月から過去問にはいってもらって構わないですよ。念のため)。

S君は成成明学の過去問はかなりできるようになりましたので、GMARCHとWの問題を、これから本当に沢山やっていきます。思えば4月には中一英語の特訓をしていたのですから、信じられないほどの変貌を遂げているのです。

入試までまだ70日程度は残っています。GMARCH、そしてW大スポ科の長文は相当長いので、息が切れそうになるのは確かです。しかし、語学ほど厳しい集中訓練が有効な分野はありません。アメリカで、夏期8週間200時間の語学トレーニングを受けた私だからこそ断言します。ちなみのこのトレーニングを2回うけたおかげで、ほとんどゼロからはじめた某外国語を用いて簡単なインタビューができるまでになりました。

S君は、これから英語の過去問は50ー100年分くらいはこなすことになります。そうすれば、確実に英語力は伸びます。

過去問復習を支援する私の方も、はっきりいってかなり疲労困憊することになるでしょう。しかし全力を挙げてバックアップしましょう。来年には良い報告ができるはずだと信じながら今日のブログを終えることにします。

東京農大の過去問を調べてみたら!

2009年12月01日 | 英語学習
東京農業大学志望の受験生が新しく入塾していただきました。最近ますます人気のあがっている理科系大学です。

さて、さっそく、農大の過去問を検討しました。すると、おどろいたことに、1999年と2003年とでは全く同じ文章が使われているではないですか。出典等はまだわかっていませんが、とりあえず情報をアップしておきましょう。過去問対策の重要性についてあらためて教えられました。



なお、いずれにせよ、農大には農大らしいテーマ(環境問題、生物学等)の取り上げられることが多いようです。