林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

「太陽・月・星のこよみ」という2012年版カレンダー

2011年12月19日 | Weblog
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前回も書いたが、最近の私は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を聴きながらウォーキング(またはスロウ・ジョッギング)をするようになった。聴いていて興味深く思ったのは、『ねじまき鳥クロニクル』という小説は『1Q84』とかなり共通した要素や人物がいるということだ。たとえば、中央林間住んでいたという元弁護士の醜男(牛河)はどちらの小説にも登場する。しかし、今回書きたいのは、月の話である。

どちらの小説にも、人間世界を秩序づける神秘的な要素として重視されているのだ。月の満ち欠けが我々人間世界とシンクロナイズしている・・・。

月に関する村上の文章を目で追っていたならば、私はたいして何も感じなかったかも知れない。だが、耳から聴いているとなにか非常に説得力を帯びて、私の頭の中に響き渡った。耳からの読書は、ちょっと催眠的効果があるのかもしれない。

さて、夢心地のまま相模大野の本屋にはいると、月のダイアリーと月の暦にであってしまった。おまけに隣には猫の日記が置いてある。(Wind-Up Birdのカバーからも分かる様に、猫が重要な登場キャラの一つなのだ)。もう、買わないわけにはいかなくなっていた。月が私を呼んでいるはずなのだ。
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素面になって、このカレンダー(太陽・月・星のこよみ(←クリックしてみてください。私が購入したカレンダーをみることができます)
を見てみたが、、なかなか良い。月や星の写真が美しいのが嬉しい。だが、このカレンダーの最大の特徴は月の満ち欠けだとか、木星が南西の方角に見えるとかの情報が1年365日掲載されている点である。

このカレンダー、買って良かった。星と月の観察に役立ちそうだ。



Audio Bookで小説を聴くなら、有酸素運動を日課にしよう

2011年12月16日 | 教養英語
Audio Bookで英語の小説を聴き通すのは、多くの日本人学習者にとってちょっと根気がいる作業だ。

以前、ハリー・ポッターの第一巻と第五巻のテープやらCDだとかを安価で購入したことがあるが、第五巻のほうはほとんど聴かずに終わってしまった。最後まで全部聴いたのはイシグロのWhen we were orphansのテープくらいのものだ。

小説はノンフィクションや時事ニュースなどよりもはるかに聴いて理解するのが難しいと思う。何よりも集中力が試される。ちょっとボケッとしていると日本語の小説朗読や古典落語だって筋がわからなくなる。英語の場合はもちろんのことだが語彙が豊富でレトリックが凝ってあると至極大変だ。作家の片岡義男があるエッセイで、O.Henryの昔のレコードをたいそう褒めていたが、それは彼がほとんどバイリンガルだからである。普通の英検1級レベルくらいの英語学習者では、あの小説は厳しいのではないか。


私は前述のように、Haruki MurakamiのWind Up Bird Chrnocile を楽しむことができている。成功の秘密はなにか? すでに原作を読んでしまっているというのが一つの理由であろうが、それほど重大な理由でないはずだ。というのは、今聴いてみて分かったのだが、私はストーリーをほとんど全然覚えていないからだ。

二つの理由があろうかと思う。一つは、村上作品の英訳が分かりやすい英語であるということだ。これはもしかしたら日本語からの翻訳だからかもしれないし、あるいは村上春樹の文章だから分かりやすい英語になったからなのか。私にははっきりしない。

もう一つの理由ーー最大の理由だと主張したいーーは、一度聞き出したら最低30分は集中して聴き通すようにしたからだ。10分~15分だとかの細切れリスニングではダメだ。そういう中途半端な聴き方をしていると、話が分からなくなり、結局最初からもう一度聞き直さなくてはならないと分かったからだ。言い換えればAudio Book小説の最大のコツは、集中して長時間リスニングする機会を設けることにある。そして、私の場合、有酸素運動(ウォーキング)を毎日なり隔日なりに40分-60分すると決めたことによって、Audio Book小説リスニングの可能性が開かれたのである。運動の継続こそがオーディオ小説克服の鍵なのだった。もちろん、iPodは不可欠なパートナーだ。


Haruki MUrakamiの小説は長い。Wind-Up Bird Chronicleは26時間もあるので最低一ヶ月、おそらく2ヶ月くらいは読み終わるのに時間がかかってしまうだろう。しかし、しっかりと有酸素運動を続けるならば、自然に聴き終わってしまうような気がする。実を言うと、すでに1Q84のAudio CD(mp3版)も購入してしまってあるのだ。amazonUSAの価格だと送料込みで2000円未満(25ドル少々だった)とかなりお安かったからである。全部で46時間とさらに輪をかけて録音時間が長い。だが、この小説は最近読んだモノだからストーリーを良く覚えている。おそらく楽勝のはずだ。


なお、「ウォーキングしながらオーディオブック」というブログ記事もちょっと面白かったので紹介しておきます。

「夢」を持たせてくれる高校と、目標を実現させようとする高校と。

2011年12月14日 | 受験
塾の私立高校生たちと話をしていると、大学進学についての学校側の姿勢が大きく二つに大別できるように見える。一方には、自分の行きたい大学を生徒たちが自由に「夢」見るがままにさせている高校がある。その対極には、一流大学進学について、その厳しい現実についていつも生徒たちに言い聞かせている高校がある。

塾をやっているものとして一番困ってしまうのは、前者のタイプの高校に在学する高校生が来た時である。日東駒専がちょっと無理そうなのに早慶上智や国立大学を希望したり、英検2級すら合格していないのに卒業後に海外正規留学を希望してしまうような、無垢な少年少女たちである。


子供時代というのは、世の中の荒波からは守られて安らかに暮らし、自分の夢を見ることができる時間である。サンタ・クロースの存在を信じることのできるというのは、何と幸せなことだろうかと思わないわけではない。だが、いつまでもそのようなファンタジーの中では生きられない。高校2年や3年生になって、いつまでも現実を直視できないのはちょっと不味いのではないか。なによりも、高校の教育方針が間違っていないだろうか。

もっとも高校側には言い分もあるだろう。たとえば、「夢」をモテるからこそ成績の良くない生徒であっても学園生活を楽しめるのだ、といった理屈である。確かに、夢と希望がなくなった私立中高一貫校では、授業中に生徒の声がうるさく授業が成立しないという。だから、ある種のマンモス私立では、生徒の「夢」を否定しないというのも、やむを得ない措置なのかもしれないと思わないわけではない。しかし、そんなふうに「夢」を尊重してしまう私学というのは、金もうけ主義なのではないかという疑念をぬぐえない。また、生徒のことを考えてもちょっと悲しいではないか。我々としても、そういう生徒を塾が引き受けるのは非常にキビシーのだ。こちらも本当のことを教えてあげるべきなのかどうなのか、困惑してしまうではないか。

他方、生徒に厳しくアプローチする高校に対しては、我々は好感を抱く。言葉に嘘がないからだ。「夢」を抱くことではなく、目標を実現する事に力を注いでいるからだ。

こんなことを書くのは、やはり高一から高二になるくらいまでの間に、生徒たちは何らかの決断を迫られていると思うからだ。だから、高校側にはその決断を支援してもらいたいのだ。

とくに重要なのは、数学をこれからも継続して勉強するのか、それとも断念するのかという選択をさせることである。国立や理系を目指すならば数学は必須だ。しかし、あるレベル以上の私立理系学部や国立大学が無理なのであれば、数学2Bや数学3Cの勉強をやめさせた方が本人のためだろう。しかし、日大に合格する事が難しいレベルの学力なのに、国公立大学を目指して数学を学ぶ生徒がいるのが現実だ。私は甚だしく遺憾に思う。

もう一つは英語の学力状況を知らしめ、有名大学に進学したい生徒には勉強の決意を新たにさせてもらいたいのである。半分以上の大学進学希望の高校生がおそらくは中学1年レベルの基礎英語力もない。だが、そのことについて個々の生徒に厳しく知らしめるような方針が欠如している「受験校」があまりにも多い。能天気な高校の高校生は、 Where did you buy the book? レベルの英作文もできないのに、慶應大学商学部を平気で希望したりする。そういう生徒に対して最終通告をつきつけるような厳しさが必要ではないのかと私は思う。2年間必死に頑張ればあれば、早慶は無理でもGMARCHや日東駒専なら届くかも知れない。そういうことを教えてあげるのが、本当の優しさではないのか。

生徒に現実を突きつける私学が増えて欲しいものだ。

ジムでHaruki Murakamiを聴く。そして、Wind-Up Bird ChronicleのAudio Bookの価格の謎

2011年12月13日 | 教養英語
今年の7月からジムに通っている。筋力の衰えを防ぎ、体重を減らすためである。週三回通いたいと思いつつ、現実にはいつも週二回がせいぜいだ。時間的には筋トレが30分、ウォーキングが30-60分というところだ。

ジムで定期的にウォーキングをやってみて本当に良かったのは、痩せるというよりはpodcastやAudio Bookを毎週欠かさず聴く機会を持てたことだった。

PodcastではBBCのGlobal NewsとNew York TimesのFront Pagesを中心に聴いている。Audio Bookといえば、National Public Radioの I Thought My Father Was Godを最初試してみたが、あえなく挫折した。これは易しそうで案外むつかしいのである。(とはいえ、機会があればこの書物についてこんど紹介したい)。

だが、HarukiMurakamiのWhat I Talk About When I Talk About Running: A Memoir
 は非常に聴きやすい。いやもっと正確に言えば、ジムに通ったからこそ、4枚組のCDを最後まで聴き通すことが出来たエッセイであった。実を言うと、最初の一枚目まではずっと前に聞き終わっていたのだが、残りの3枚は長い間放置してしまっていたのだ。ところが2-3回ほど80分ウォーキングすれば、あっけなく聞き終われるのだった。

勢いに乗って、村上春樹の他の作品にも挑戦しようと、Apple社のTuens StoreでHaruki Murakamiと検索してみた。すると、彼の最高傑作である大長編『ねじまき鳥クロニクル』の英語版Audio Bookが、信じられない安価、わずか900円ぽっきりで売られていたのだ。 画像を見ると、26時間という長時間録音であること、しかし、値段が900円であることが確認できるはずだ。もちろん私は購入してダウンロードした。超お買い得である。

さて、価格はその後どうなったのか? 案の定、今では900円では買えなくなっている。なんと、1万円以上に跳ね上がっているのだ。(←とはいえ、これが適当な価格に近いだろう) 

どういうことなのか。iTunes Storeの場合は再度ダウン・ロードできるはずなのだが、900円のソフトはネット市場にはどこにも残っていない。おそらくは何かの間違い、たとえば、業者が価格を一桁間違えてしまったとか、そういうことなのだ。ただ確かに言えるのは、ラッキーにも10分の1以上安くダウンロードできたMurakamiのAudio Book,Wind-Up Bird Chronicleであるが、全部聴いてみなければ、本当に得をしたことにはならないということだ。

ところで今日は、初めての深夜ジョギングを楽しんだ。もちろん、Murakami作品をエンジョイし痩せるためなのだ。

皆既月食を見た

2011年12月12日 | Weblog
月食の当日はよく晴れていた。

その日のまだ午後4時台だったが、A学園の中学生の塾生は月食の観察を楽しみに帰路へと向かいました。中学受験の勉強で良い先生にあたったので星や宇宙が好きになったということで、中学受験というのは、知的好奇心を伸ばす上でも様々な意義があることを再確認させられます。(その後メールで連絡を取ってみたところ、お母さんと一緒に深夜の月食ショーを楽しんだとのことです)。

私はといえば、視力が悪いのと、星や太陽について教えてくれる良い先生に出会わなかったこともあり、ちょっとこの分野は苦手だ。しかし、もちろん月食はしっかりと観察した。はっきりと見ることができた。月が欠けていくにつれて夜空がだんだんと暗くなり、天空の星がくっきりと光り輝くようになったことがとても印象的だった。

デジタルカメラで月食の様子も撮影してみた。普通のデジタルカメラで三脚もないのですが、いちおう映ります。

まずは月が左からだんだんと欠けていく写真。

皆既月食を経て、今度は左から明るい月が現れる。


ところで月食の観察にもいくつかの道具があったほうが便利だ。一つは言うまでもなくipad(iPhones等でも可)とStar Walkというソフト(APP)。当日22時頃”NOW"設定で画像を出してみると、次のように現れた。これで、月が今どの位置にあり、周りにどのような星座や星があるのかを容易に確認することができまた。これがなかったら、天体観察はずっと根気が求められることになっていたはずだ。

もう一つ、有って便利だなと感じたのは単眼鏡である。秋葉原で購入したたった500円の8倍望遠の製品だが、こういうときに本当に有り難い道具だなと実感できた。もちろ天体望遠鏡があるとさらに便利なのでしょうが、立派な三脚が必要になってくるので、ちょっと面倒かも知れません。むしろ高倍率の双眼鏡の方が扱いやすいだろう。

皆既月食を見てみようーStar WalkとiPad2をお供にどうぞ

2011年12月10日 | Weblog
2011年12月10日(土曜日)の深夜には皆既月食が起こる。

JAXA 宇宙教育センターによると、


 部分食の始まり 21時45分

 皆既食の始まり 23時05分

 皆既食の最大  23時31分

 皆既食の終わり 23時58分

 部分食の終わり 01時18分

とのことである。


もちろんこれだけではブログとしてあまりにも能がないので、ちょっと一工夫した。

私のipad2にはStar Walkというソフトが入っている。大変便利なソフトで、これを使うと夜空の天体の様子が分かる仕組みになっている。ipad2の画像を見ながら、天空の星や星座の名前を知ることができるのだ。星の綺麗な田舎に行く人、中学受験生の親御さんならば、ご購入を強く勧める。大変な優れものなのだ。

このソフトを用い、当日(つまり土曜日の深夜)、月は夜空のどのあたりに浮かんでいるのか調べてみた。まずは現住所を合わせ(相模原市南部なのだが町田市としておいた)、 2011年12月10日(土)の21時34分に設定する。すなわち皆既月食の直前の時刻である。ついで、月のでてくる画像をいPad2上で探しだしてキャプチャーしたのが、この2枚の写真だ。

月は南東の空にあるので、東側(E)の画像と南側(S)の画像とをそれぞれ1枚づつアップロードしてみた。本当は南東の空のどの高度にあるのか分かる画像を1枚キャプチャーしたかったのだが、それは出来なかったので、結果2枚の写真となった次第である。

明日(というか今日だが)は晴れると良いのだが。

BritannicaのAPP (iPad2でお勉強)

2011年12月09日 | 教養英語
2011年9月の記事で、Britannicaの百科事典をネット上で無料で利用できると紹介したことがある。これはipadでもipod touch (iPhones)でも利用可能なネット上の無料のサービスである。(ただしPCでは利用できないはずだ)。

最近、ipad向けのBritannicaのAPP(ソフト)も登場した。毎月1.99ドル(150円)で利用できる。「ダウンロードしてオフラインでの、保存・転送・お気に入りへの登録や履歴の検索ができる」のだそうだ。エアプリンター等があれば印刷も出来るのだろう。

ブリタニカを徹底活用するのに1年間だと1800円である。これが安いのか高いのか微妙なところである。教材として使うのであればお安いようにも思えるが、単に閲覧するだけならば無料なのだ。私はといえば、ipad2から印刷できる環境が整っていないので今のところ申し込むつもりはない。

しかし嬉しいことに、このAPPは無料でも100字までは利用可能である。そこで100字とはどんな感じなのか画像をアップロードしてみることにした。ここでは短い記事をあげてみた。アメリカの人気教育番組セサミ/ストリートを、mobileバージョンとBritannica・APPの100字制限(無料)の双方である。

まずはipad用のAPPから。






次にmobileから。

以上のような感じである。mobile版のほうがちょっと長いのがわかる。


この画像だけを見た人は、有料のBritannicaなどは不要だと簡単に判断されるかも知れないので、一言付け加えておく。Britannica百科事典というのは小項目主義ではなく大項目主義の事典である。つまり、ある種の項目については、かなり掘り下げた長文の解説をすることに特徴があるのだ。たとえば、Hospital (5373 words), war (6398 words), pragmatism (5028 words) English language (14697 words) Japan (208 pages) である。そういった資料を活用するのであれば、一ヶ月150円も悪くないとも言えるだろう。

American Heritage Dictionary 5thのupgrade版発売は? Enfour社の解答(iPad2・iPodTouchでお勉強)

2011年12月05日 | 教養英語
American Heritage Dictionaryは、アメリカを代表する大型辞書(事典)であり、私も15年くらいは愛用している。

どうやら先月の2011年11月に第五版が出版されたようである。いま、たまたま For Your Ears OnlyというPodcastの2011/12/04号の36分あたりを聴いていると、新しいAmerican Heritageのことが話題になっているので、チョットびっくりした。American Heritage Dictionaryはアメリカ合衆国の広辞苑のような存在で、新しい版が出るのは一種の文化的事件ということなのだろう。10000語の新語と4000のイラストが追加されたとのことである。たとえば、spaghettificationやwidowerといった単語らしい。(ただしイラストが多いのは紙の辞書の方だけかもしれない。というのは、旧版のAHD第四版でも、APPソフトのものはイラストが非常に少ないからである)。


さて、今回は最初からとてもリーズナブルな価格でiPad2・iPod Touchのアプリも発売されているのが嬉しい。わずか2200円なのである。まだAmerican Heritageのソフトを持っていない中上級の英語学習者には、是非とも購入を勧めたい。いちおう購入手続きを説明しよう。

まずはApp StoreでAmerican heritageと検索して次の様な無料ソフトをダウンロードする。

ついでソフトを起動すると図のようなものが現れるので、BUYすればよいのだ。


問題は第四版(AHD4というのが略称)を持っている私のような人間だ。つい最近購入したばかりなのに、新しい版(AHD5)のためにまたもや全額お金を払わなくてはならないのか? 私はちょっと不満だった。そこで第四版(AHD4)のEmail supportからソフト会社(enfour日本)にメールで問い合わせてみた。すると次のような回答が返ってきたので、ここで紹介したい。


Thank you for your email. We are still working on our upgrade system
for current AHD4 users. There will be a discount of course. The
upgrades will be via an in-app purchase and you will notified by a
push notice.

This is still in testing and we will have it ready soon. Please sit
tight for the moment and you will be able to upgrade soon.

Thank you for your patience.
>


要するにAHD4利用者に対してはアップグレード版を発売する考えはあるので、それまで辛抱強く待ってくれということだ。この回答は信用できるのだろうか。また、アップグレード版が将来発売されるとして、一体どのくらい待たされるのか? 私は事情通ではないので判断できない。しかし、急ぐわけではないので、とりあえず第五版購入はしばらく様子をみるという選択肢を選んだという次第である。

『プログレス』『バードランド』『トレジャー』教育についての感想

2011年12月04日 | 英語学習
2011年もはや12月にもなったということなので、そろそろブログを再開しなければならないと痛感している。実はいろいろと書きたいネタがたくさんあったのだが、こういうブログのたぐいのもは一度お休みてしまおうとなかなか再開するのが億劫になってしまうのである。さあ、言い訳ばかりしないで、はじめることとする。

さて、当塾の生徒が利用する、あるいは利用するであろう英語教材についてちょっと書いてみることとする。まずは例の難解英語教科書について。

最初に『プログレス』。私達はこの教科書は、文法習得という観点からするとちょっと不親切ではないのか。そんなふうに前々から考えてきた。会話的すぎるし、かつ長い文章が余りにもたくさん登場し、基礎的な文法練習にふさわしくなくなってしまうように見えたからである。そして、やはりその通りであって、かなり素質があり真面目に勉強するはずの中学生てあっても、英語では大苦戦してしまっているようだ。

さらに困った事に、『プログレス』の私学の英語の先生たちの多くは、必ずしも足りない分(=文法演習)を補足してくださるわけではないのである。文法的規則か判らないままにテキスト本文の丸暗記を強いるような教師も少なからず存在するようだ。

しかし、有効なプログレス対策は存在する! 中学1年生から当塾のような英語塾に通い、英文法を体系的に学習しさえすれば良いのである。実際、『シリウス発展編』の『Vol.1』及び『Vol.2』以上の例文を理解し暗唱してしまった当塾の生徒であれば、『プログレス』はそれ程”厳しい”教科書ではないようで、のテキスト暗唱もそれほどの苦痛ではないようである。他方、中三から入塾する生徒の場合は、ちょっと厳しい時期が続いてしまう。

次に、『プログレス』に対抗する新勢力の教科書である『トレージャー』『バードランド』について。

これらはかなり理想的な教科書に近いと書いておこう。文法学習に対する配慮はなかなかしっかりしている。良心的な私立中高一貫校であれば、『プログレス』ではなく、こちらの教科書を採用すべきである。(麻布や逗子開成がその例である)。

本文はネイティブ・スピーカーから見ればやや不自然な文章が並んでいるように見えるかもしれない。しかし、英語を初めて学ぶ中学生が英文法を習得しやすいように丁寧に配列されてあるのだ。小学生ではなく中学生が、シャワーを浴びるように大量にではなく、むしろ毎日こつこつ少しづつ英語を学ぶことを前提に考えてみれば、文法中心の英語学習が一番効率が良いのである。

とはいえ、『バードランド』『トレージャー』の習得が簡単であるという訳では決してない。普通に難しいのだ。その理由は次の通りである。

(1)英文の音読・暗唱をサボれば、ついていけなくなる教科書だということだ。1年生のうちはまだ良い、しかし2年生になれば急速に難しくなる。さらに3年生になれば、かなり急激な展開になっており、大学受験生レベルの課題を要求することになる。バードランド準拠問題集をみれば、習ったことのない構文や熟語がどんどん出てくるのにびっくりさせられた。のんびりしている生徒は、上位校でもすぐに落ちこぼれてしまう危険性がある。

(2)逆説的に聞こえるかもしれないが、難解な教科書だからこそ逆に本質的な英文法の能力が学校のテストでは問われないかもしれない。本来ならば、英文法を理解し活用できるのかが試験で測定されるべきだ。しかし、どういうわけなのか、文法能力ではなく教科書を[丸暗記]したのかどうなのかを測定する試験問題を出す先生方がかなりいるようだ。こういう学校の生徒たちは、英文法を理解するのではなく、教科書を試験直前に丸呑み込み的に[丸暗記]をする事によって対策してしまう。非常に不味い! 

(3)『プログレス』『バードランド』『トレージャー』全ての教科書に共通している事だが、教科書の英語の文書は極めて興味深いテーマばかりであると私は思う。それはある意味では歓迎すべきことだ。しかし残念ながら多くの私立中学生にはその内容がよくは理解できていないのである。また、英語の先生が英文の内容をかみ砕いて解説したり、関連する資料を見せたり配布したりするようなことは、私の知る限りほとんど皆無である。英語の教科書を通じて教養をを深めるということがあっても良さそうなのだが、そういった理想教育の実現はまだ遠いようだ。

続く。