林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

日本の天候ーーヨウ素拡散情報を英語で

2011年05月28日 | 教養英語
放射性物質の拡散情報について、以前はドイツ語のものを紹介したことがありますが、実は私はドイツ語は読めないので、ちょっと辛かったのです。

今では英語の情報もあるようです。イギリスの気象庁のHPだそうです。

Potential Iodine-131 Cloud Spread - Fukushima I Nuclear Power Plant ヨウ素131を含むであろう雲の拡散を伝える天気予報です。ただし、以前ほど危険性はなくなっているとも但し書きがあります。

もっともこれからは梅雨の季節に入りますので、引き締めていきましょう。激しい雨の時にはレインコートは必須でしょうし、帽子もかぶった方が良さそうですね。

あの日以来、日本の新聞を信用できなくなった。

2011年05月26日 | Weblog
もう2日前(2011/05/24)の読売新聞の1面の記事ですが、写真のように「『溶融隠し』首相否定」と記されています。

この記事だけを読んでいると、内閣総理大臣の菅直人だけが「溶融(メルトダウン)」の事実を隠していたかのようです。しかし当の読売新聞は、「溶融」の危険性があることを、我々日本の読者に報道していたでしょうか? そういう自らの咎を伏せたまま、菅首相だけを責めるというのは、公平さに欠いていないでしょうか。そしてそれよりもまずいのは、一種の情報規制をしていたということを全く反省もしていないし、むしろそんな情報規制などはしなかった事にしていることです。

ご承知の通り、原発事故の翌日、すなわち2011年3月12日の段階において、外国の主要新聞では全てメルトダウンの恐れがあること、かなり深刻な大事故であることを繰り返し報じました。Possible meltdown at Japan nuclear plant だとか、Japan Nuclear Meltdown Fears at Fukushima Reactor After Quake といったタイトルがあることは、このブログでも紹介してきたとおりです。 ところが日本の新聞・テレビでは、業界が一団となって一種の情報規制のようなことを行っていたわけです。しかもテレビに出てくる解説者は、原発の利害関係者ばかりですから、これもまた信用できないものばかりでした。

あの日(3月11日)以来、日本の事故情報を入手するために、私たちは海外の英語メディアに頼らざるを得なくなったのです。悲しい事ですが、これが日本の新聞やTVの実情です。

ついでに付け加えておけば、私も学生時代に通信社新聞社等を受験した事がありますが、どこでも踏み石がありました。志望する学生全員に、面接官が原発について賛成か反対か質問してきた者です。もちろんのことですが、原発反対を口にしたモノは絶対に合格しませんでした。大手マスコミに就職している人は、おそらく全員が原発賛成を表明していたはずです。

新聞情報というのは、決してそのまま鵜呑みにするわけにはいかない。それが、我々が今回思い知らされた大きな教訓でした。

福島の子どもたちを守れ! (ライブ放送)

2011年05月23日 | Weblog
フリージャーナリスト岩上安身によるライブ放送です。

福島の子どもの親たちと「野党」(与党のなかの野党も含むので)政治家が文科省を囲むものです。
子どもたちを守ることができるでしょうか。


政府・東京電力統合対策合同記者会見

上杉(フリージャーナリスト)「なぜ政府は環境NGOグリーンピースの調査を拒否したのか」
細野 「領海内の調査を許可するかどうかは、国の権限である」



松嶋×町山の未公開映画を観るTV(その1)

2011年05月21日 | 教養英語
以前からも時々言及したりしましたが、「松嶋×町山の未公開映画を観るTV」というのが東京MXテレビでやっていました。先月には放送が終わったのですが、なんと再放送が同じ時間帯にはじまっています。時間は、TOKYO MXで毎週金曜日23:30 - 24:30。です。(今日は金曜日の夜、あるいは土曜日の朝なので、さっき番組が終わったばかりだということになります)。

当塾では、受験生や高校生に大いに視聴を勧めています。英語の勉強になる教養番組であるばかりでなく、英語・社会・国語・小論文対策としても大いに役に立つものとなっているからです。


どういう順番で再放送が放映されるか分かりませんが、とりあえず最初のほうから紹介しましょう。

第1回-2回
 Wal-Mart: The High Cost of Low Price
『世界一の巨大スーパー・ウォルマート、その闇』

巨大スーパーであるウォルマートが、地元の零細・中小の小売店を破壊し、従業員を安い賃金でこき使う話です。(再放送は終了)


第3回-第4回
The Yes Men
『グローバル化に逆らうお笑いテロリスト』(再放送は終了)

WTO(世界貿易機構)やグローバリゼーションによって開発途上国の人々への暴力や奴隷的搾取が強化されています。これに対してお笑いテロで立ち向かうTHE YES MENの記録です。続編もありますのでお楽しみを。

第5回第6回
 Maxed Out
『貸しまくる人々~カード地獄USA~』 (再放送は終了)
 
クレジットカードでローン地獄に陥るアメリカ人の問題を突いた作品です。現代資本主義の病理を問題にしたものであります。また例の住宅ローンの焦げ付きから生じた金融危機の背景を明らかにしたモノです。(私は未見です)

第34回
Where in the World Is Osama Bin Laden?
『ビン・ラディンを探して中東アジアのテロ最前線に突撃!』
『ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~』

第34回ですが、2011/05/20-21放映されたのは、おそらく、これだったと思います。テーマ的にこちらを優先したのでしょう。映画が作られたときには、もちろんビン・ラデンは生きておりました。さて、ビン・ラデンを一ドキュメンタリー作家が探すというのはジョークのような話ですね。しかし、実はリベラル派の政治的啓蒙映画としてよくまとまったノンフィクション作品です。つまり、アメリカ人がもっているイスラム教徒への偏見を揺さぶり、中近東など(エジプト人など)の人たちも本当は普通の人たちなんだよと訴えかけてきます。他方、アメリカと縁の深いサウジアラビアがかなり閉鎖的な国であったりとか、イスラエルのユダヤ人の偏狭さも浮き彫りにしています。

私などが観ているとちょっと図式主義的でおもしろみが足りないようにも思えないわけではありません。しかし、「リベラル」「原理主義」「イスラム教徒」といった、超基礎的概念に理解への一歩には、非常に素晴らしい教材だといえるでしょう。そういうわけなので、これもオススメです。、


第7回ー第8回
Jesus Camp
『アメリカを動かすキリスト教原理主義の実態』
『ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』 2009年5月17日

アメリカの南部諸州では今なおキリスト教原理主義勢力が根強いものとなっています。彼らを理解することはアメリカの草の根右翼を理解するためばかりでなく、キリスト教という宗教について認識を深めるのに重要なので、できるだけ多くの人が観てもらいものです。なお、原理主義とは、聖書の文章を文字通りに信じている人たちのことです。アメリカの多くの州でダーウィンの進化論が危険思想とされ学校教育では禁じられているのも、ダーウィン思想が聖書と矛盾するからです。ちょっと日本人には理解にしにくいかもしれませんが、まあ、観てください。(なお私自身も留学中にキリスト教への入信を勧められましたが、彼らによると、キリスト教の正しさの根拠はトルコでは「ノアの方舟が見つかった」ことから証明されるのだそうです)。

今回はこれまで。

ブログ再開、やっぱり放射能の件から

2011年05月20日 | Weblog
しばらくの間、なんとなくブログを休んでしまいました。今日(2011/05/20)から再開しようと思います。いろいろと書きたいことはあるのですが、まずはやはり放射能の件から書くことにします。私どもの塾は神奈川県の塾ですから、やっぱり神奈川県民にとっての放射能問題について、情報を届けようと思います。


すでにご承知のことと思われますが、神奈川西部の茶葉からもセシウムが検出されました。やはり神奈川にも放射性物質は降ってきていたのです。リンク先の東京新聞(2011年5月18日 朝刊)をクリックしてもらうと分かりますが、茨城並みのセシウムだとのことです。残念ですが、これが放射性物質の恐ろしさでしょう。

しかし、それ以上に気になることがあります。これもすでに少し前のこととなりますが、横浜市の学校給食では福島産の野菜を利用していることが公表されております。神奈川県横浜市の学校給食、『福島産のキャベツ,もやし,きゅうり,アスパラガス,牛肉』を使用されているとのことです。Infosecurity.jpというHPでは非常に興味深い指摘があります。

(1)「[横浜市が]公表したのは、学校給食に使用する産地の問い合わせが多いため」である。
(2)公表資料によるとキャベツ,もやし,きゅうり,アスパラガス,牛肉に福島産が使用され、キャベツ,きゅうり,アスパラガス,みず菜,メロンに茨城産が使用されている。キャベツはセシウム137が最も蓄積されやすい野菜のひとつである。

ちょっと表を見てください。 放射能を取り込みやすい危険な野菜と、比較的安全な野菜とが分かりやすく対比されています。キャベツはちょっと危険な野菜だとわかります。ところが、横浜市が子ども向けに、放射能汚染野菜を食べさせてしまうのです!

神奈川県の他の市は給食の産地を公表しているのでしょうか。私は相模原市民ですので相模原市役所を調べてみましたが、やはり公表されていませんでした。(ということは、相模原市民の問い合わせが少ないということなのでしょう)。HP等を調べてみると、多くの相模原の市立小中学校では、給食の食材については各学校に任せてあるとのことです。相模原市が全て管轄している訳ではなさそうです。 そこで娘が通う市立小学校に電話で問い合わせてみたのですが、いちおう安全ですという対応をされてしまいました。しかし、市民がうるさい横浜市でさえ福島県産の野菜等が給食に入っているのです。相模原市が横浜市以上に安全だとは、どうみても考えられないでしょう。非常に悩ましい問題です。

断固として相模原市にNOを突きつけるのであれば、給食拒否・弁当持参をすべきでしょう。あるいは、放射能を取り込みやすい野菜や肉を子どもに食べさせないという方向で検討したらよいのでしょうか。現実問題として、そういった決断をするのもちょっと大変です。私どもは、正直に申し上げれば、いまなお迷っているところです。






最後に原発問題について興味深い動画等のリンクを張っておきます。興味のある方はご覧ください。

福島市の放射線量 福島市の皆さん!現実を直視して今すぐ行動を起こしてください!!
これはタイトル通りの深刻かつ興味深い報告です。福島市が放射能汚染において甚だしいという現実を知るためにも、ぜひとも読んでみてください。

原子力のお値段"に隠されたカラクリ
原子力発電が経済的なのは本当なのかということを解説する報道番組です。

河野太郎 × 岩上安身 インタビュー
我が国において、しかも神奈川県において、河野太郎のような誠実で聞くに値する発言を繰り返す本物の政治家がいるということは、希望ですね。


原発が安いのはウソ!?真相を究明!原子力VS再生可能エネルギーの将来性は?

なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち 


2011年5月20日(午前2時31分)