林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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英文和訳の苦労を省くには

2009年03月03日 | 文房具と読書
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教科書の英語を和訳するというのは、全くダメというわけではないが、あまり勉強にはなっていない。

とはいえ全く和訳が必要ないというわけではない。和訳をする事によってある程度真面目に英語を読むことができるようになるわけだし、指導者が和訳を見れば英語の構文を理解しているのかどうなのか判断できるからである。


英文和訳があまり勉強にならないとしたら、どういうふうに和訳を用意すればよいのか。一番良いのは、先生が和訳を準備して配ることだ。(プログレスのような難解な教科書では、先生の和訳はかなり重要かもしれない)。もし先生が配布してくれないのであれば、教科書ガイドをコピーすればよい。(なお、教科書の英文は拡大コピーしてノートの左側に貼っておくと良い。もちろん右側に和文を貼っておく)。

もし自分で和訳を作らなければならないとしたら、どうするのが楽チンなのだろうか。

一つのアイデアとしては、音声認識ソフトで和文を作ることである。少なくとも現在の私ならば、音声認識ソフトで和訳を作る。(この文章は AmiVoice を使っている。ただし誤字脱字が多くなるのが残念だ)。だが、中高生に音声認識ソフトを使わせるデータというのは、あるのだろうか。残念ながら私は知らない。そういうことを勧められる生徒にまだ出会っていないからかもしれない。おそらく、今後そういう中高生が出現してくるはずだ。音声認識ソフトのブームが起きることを期待する。

別のアイデアは、意味を取りにくい英文だけ和訳しておくということだ。しかし、英文が分りやすいが和文英訳しにくい文章というのもある。そういうにはむいてない。

なお、英文をスキャンして OCR にかけさらに翻訳機にかけるという手も考えられなくもない。だがこれは薦められない。現状の翻訳装置の性能では、意味がないからである。(教科書の英文をテキスト化するという考え方は悪くないと思う。英文ならばかなり正確にテキスト化する事ができる。私の塾でも、伊藤和夫の『ビジュアル英文解釈』についてだけはテキスト化しておいた)。

誰にでも勧められるのは、滑らかで書きやすいペンを使うことだ。ボールペンで言えば三菱のジェットストリームの1.0mm が一番書きやすい。パイロットの Acroball というのも最近出たが、これも悪くない。ジェットストリーム程滑らかでないのが、それがかえって使いやすいという人もいるだろう。鉛筆ならばこれも三菱のハイユニの3B。さらに、太字の万年筆もお薦めなのだが、実際に使ってみようという中高生はいないかもしれない。(だが欧州製青インクには、速攻で消せる消しゴムがある!)

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東大式個別ゼミ

英語の勉強の仕方を教師は教えるのか

2009年03月03日 | 英語学習
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英語の勉強の仕方について書いてある本は、すでにたくさんある。しかし、よく注意してみると、いくつかの問題点がある。

まず、もっともそれが必要とするであろう、中学生や高校生のための勉強本があまりに少ないということだ。私が中学生の頃は、旺文社の雑誌などで予習の仕方や復習の仕方、あるいはノートの取り方などが説明されたたものだが、今ではそういう媒体もない。また、残念ながら、中学や高校の教師の大半は、自分の生徒に勉強法について丁寧に教えたりしない。その昔よく聞いた話は、「英和辞典を丁寧に引きなさい」としか言わない英語の教師だ。辞典がそんなに素晴らしいのならば、辞書の使い方を丁寧に教えるべきなのだが、そういう世話はしないのが実情だ。最近先生は、なんといっているのでしょうか。

結果として、英語の正しい勉強の仕方を知っている中高生はきわめて少ないということになる。中学生のうちはそれでもまだ何とかなるのですが、高校以降はかなり困る。

つぎに、英語の勉強の仕方について書かれてある本はあっても、学校の授業の利用の仕方について書かれている本はあまり多くないということ。独学用の参考書とか、学習塾・予備校などはいくらでもあるが、やはり学校の授業をどう使うのか。さまざまなパターンの授業がありますが、やはり誰かが活字にしておくべきではないか。もちろん本当は先生が授業の受け方を解説しなければならないのだ。

おそらく、典型的な高校の先生の英語の授業は、やはり教科書の訳読だろう。訳読自体には様々な批判もあるが、私は全面否定しようと思わない。問題なのは、多くの生徒が訳読で英語の勉強が終わりだと思ってしまうことだ。もちろん学校の先生に大いに責任がある。おそらく、英語教師用の良いマニュアルがないのが原因だ。

どうすればよいのかといえば、やはり音読による復習だ。最近は、英文解釈のやりっ放しは意味がないのであり、しっかりと音読しておかなければならないという認識が強まっています。例えば、『基礎英文解釈の技術100』は有名なロングセラーだが昨年の12月に出版された「 新装改訂版」では、嬉しいことに音読用のCDがほぼ同じ価格で付録についているのだ!

音読の重要性については前々から知られていたが、今まではもっぱら英会話だとか、英単語・熟語を覚える際に強調されていただけだった。だから、難しい英文を読むときにも大事だという考え方は、まだまだ最近のことだということなのだろう。予備校講師では今田とか安河内のような有名講師が音読を強調しているはずであるが、高校教師でそれを強調している人はどのくらいいるのか?。なお、半田という予備校経営者の『今まで誰も説かなかった大学入試 合格の秘訣!』という本にもちょっとだけだが、音読で長文読解ということが書かれてあった。