林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

三つの受験戦略ーー不況時代の教育資金活用法(その2)

2009年03月08日 | 受験
三つの受験戦略ーー不況時代の教育資金活用法(その2)

重複することになるが、もしあなたが、お子様を一流・有名大学に進学してもらいたいと願うなら、次の三つの選択肢の中から進路を選択すべきである。①公立中・高校路線 ②のびのび中学受験、または私立小学校からの内部進学で私立中堅中高路線 ③しっかり勉強して国立・私立トップ校路線である。

① 公立中・高校路線[経済的理由型または晩熟型]
 私立校に通わせながらの通塾が経済的に厳しいならば、無理して私立に通わせる必要はない。また、晩熟型の子供にとっては中学受験は不利である。そういう時には、公立(国立)中学から公立高校(または国立高専、私立高校など)という路線にしよう。公立高校は受験的に見れば中堅校かもしれないが、あるレベル以上の公立高校ならば十分に一流大学を狙えるのだ。例えば相模原市には、相模大野高校というのがあった。 ただし高校1年生からは親子共々頑張ろう。ここで塾代をケチってはいけない。
 なお、県立の中等学校に進学するという作戦もあろう。だが、神奈川県ではあまり推薦する気にならない。そもそも神奈川県立相模原中等教育学校は、湘南高校や横浜翠嵐高校レベルに達すると思えない。あるいは、厚木や小田原のほうがよっぽど名門校だ。また、あの高倍率の学校を第一志望にさせるとは、私の感覚で信じられない。高倍率の中堅校を第一志望にさせる親というのは、自分自身でまともな受験体験がないのではなかろうか。

②私立中堅中高路線 [晩熟型、あるいは私立小学校型]
 お子さんが「晩塾タイプ」で、早慶や御三家にはちょっと届かないなと判断したら、のびのび受験路線に切り換えよう。大手の中学進学予備校は晩熟タイプを「お客様」扱いしているし、お子さんを潰す恐れだってあるからだ。余力を持ってのびのびと中学受験に臨み、中堅校でトップをとろう。どんな学校に入ろうとも、のびのび受験で合格した子は、中高で絶対に伸びる。
 あるいは、小学校(幼稚園)の段階から私立を選ぶという選択肢もある。そしてそのまま上の中堅進学校の中学・高校に進むのである。これもひとつの勝利パターンであろう。(私の塾にも、このタイプの有望な中学生がいる。将来は東大も不可能ではない)。

 国立・私立トップ校路線[トップ校受験型]
 お子さんが早熟で聡明なタイプならば、頑張って中学受験すべきだ。幸運を祈る。私のできるアドバイスは、できるだけ通いやすい学校を選択することくらいものだ。通学時間が長いのはやはりエネルギーのロスだからだ。
 もちろん、受験には失敗の恐れがないわけではない。しかし、仮に受験に失敗したとしても、滑り止めの上位中堅進学校でトップをとればよいではないか。私が教えたH君は、駒場東邦に落ちてしまったので滑り止めの世田谷学園に進学したが、現役で東京の国立大学に合格した。それで良いのである。(昔は、公立中学に進み、高校受験で再挑戦したものだったが、今ではあまり薦められないような気がする)。