林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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英語教科書『プログレス』の正しい勉強の仕方(べからず編)

2014年05月18日 | 英語学習
プログレスを使用している学校の先生で、本当に生徒の英語力向上に役立つような指導をしてくださっている先生を私はまだあまり知らない。実際には存在するのだろうけれど、その数は非常に少ないのだろうと勝手に思い込んで、失望している。彼らをどうぞ救いたまえ。

今日はまず、『プログレス』学習において「決してやらせてはいけない」例を、いくつか挙げてみよう。

1.教科書の単語の意味調べを生徒にやらせてはいけない

 単語の意味調べを宿題に出す先生は依然として多いですね、ため息が出ます。なぜそれがいけないかというと、生徒たちは単語の意味調べ作業が終わると「勉強が終わった」と勘違いしてしまうか、「疲れて」本当に大事なこと(単語を覚える作業)をやらなくなってしまうからです。
 このブログを読んでいる親御さん、あなたは中高生時代、単語の意味調べが好きでしたか? 単語の意味調べをしたら即その単語を積極的に覚えていましたか?もし、あの頃、単語の発音や意味を教えられ、「単語を覚えること」が宿題として出されていたら、もう少し「単語を覚えることに時間が使えたのに」とは思いませんか?

2.ダイアログの文章の丸暗記を強いてはならない。

 よくダイアログ(対話文)の全文を丸暗記させる課題を出す先生がいます。しかし、これはエネルギーの消耗になりがちですから、即刻やめたほうがよいです。一言で言えば、ダイアログはあまりにも複雑で、大変覚えにくいからです。

というのは、プログレスのダイアログ文は、自然な会話になるように意識されて作られていますから、やたらと、well だとか、OhだとかYeahといった間投詞が出てくるのです。中1の前半期の箇所から例を挙げておきましょう。

Mr.Black: Look. This is San Francisco.
Lifang : That’s a beautiful ocean.
Mr.Black : No, Lifang. That’s not an ocean.
Lifang : What is it ,then? Is it a lake?
Mr.Black : No. It’s a big bay. It’s San Francisco bay.
(PROGRESS IN ENGLISH 21 BOOK 1 Lesson2 Scene 3 より)

これをそのまんま丸暗記させてクラス内で発表させる先生がいます。日本語訳を見ながらならばまだ許せます。しかし、何も見ずにこの英文をそのまんま暗唱するのは意外とかなり面倒です。

実際に丸暗記を試みると、話が短かすぎて相手の返事がなかなか思い浮かびません。Noだっけ?それとも名前も呼ぶんだっけ?といった、枝葉末節に意識を働かせなければならないのです。

中1の最初の段階なのに、役者が台詞をきっちりと覚えるような作業を強いられれるのです。つまり、英語力向上という点で、エネルギーの無駄使いをしています。

むしろ、ダイアログの下にまとめられている、以下の基本構文(LOOK)をきっちりと音読暗唱すべきです。

LOOK
This is a temple.
That is a big bay.
I am a bad student.
You are a good boy.
She is a little girl.
Is that a big bay? Yes,it is.
Am I a bad student? No, you’re not.
Are you a good boy? No,I’m not.
Is she a big girl? No, she’s not.

この単元では、「形容詞とその使い方」がポイントとなっています。ですから、まずはLOOKの基本構文でしっかりと「いくつかの形容詞とその使い方」を音読暗唱した上で、実際のナチュラルな会話文の中でさらに慣らしていくべきです。ただ漠然とダイアログのぐちゃぐちゃした英文を暗唱させても、あまり実力はつかないでしょう。

実際にダイアログとLOOKの英文を暗唱し比べてみてください。(もちろん日本語を見た上で英訳してかまいません。)どちらが英文のポイントを意識して暗唱できますか?


まとめます。プログレスを使用している方で、英語の実力をつけたいと本気で思う方はまずは以下のようなことを日常学習として継続して(させて)ください。

指導者へ
1.単語は生徒に教えてあげる。ひたすら学習者の単語数を増やすことに重点を置く。

2.基本構文の暗唱に重点を置く。枝葉末節にこだわらない。(←バカな先生がやることです。)例えばダイアログは、その全てを一字一句違わず暗唱ではなく、ポイントのみ暗唱。あとは、軽く音読、またはディクテーションくらいでよい。

学習者へ

1.単語は、上級者や指導者に教えてもらう。ひたすら単語を覚えることに重点を置く。
2.LOOKの英文の音読暗唱を重視する。願わくば、日本語を聞いたら即英文が口から出てくるよう(オーラル)。

英語の力をつけたい人はまずこれを守ってください。

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NHK基礎英語1が変わった!

2014年05月04日 | 英語学習
基礎英語が変わった!


久しぶりに、(何年ぶり、かな?)必要があって


NHK基礎英語1を聴いてみた。


以前は、基礎英語1(by青山学院の某教授)のあまりの傍若無人さ、

独善的内容にあきれ果ててしまったのだが、

高本 裕迅(こうもと ゆうじん)先生の基礎英語1は全く違う。



本当に「基礎」からの「英語」である。ダイアローグの内容もシンプルに

まとめてあるし、かといって、子ども(中1生がメインかな?)が聴いて楽しめる

ような工夫もされている。一つ一つの単語のスペリングと発音も、それだけを切り離して

(お勉強的に)学習させるのではなく、単語の学習自体がストーリーの中にうまく組み込

まれていて、自然に楽しく習得できるようになっている。また、その日の学習のポイント

となる基本英文も余計なものがそぎ落とされたシンプルな英文が明確に提示されていて、

「あっぱれ!」である。もちろん、15分の中で繰り返し繰り返しリスニング&リピート

をさせるようにもなっている。


基本を重視した、そして英語初学者を尊重した、とても丁寧な内容と構成である。

よくできていると思う。是非、将来の高度な英語力を習得したい

と思われているお子さんにはお勧めできる内容となっている。


ISOROKU


P.S.
高本先生は、「まず基本を身につけて、さらにCan-do表現の幅を広げていきます。この講座は、学校で習うことにも注意しながら、さらに一歩進めて「学校での英語」と「ネイティブの英語」の橋わたしの役目をしていきます。日常のコミュニケーションはこれで間に合うということが、実感できます!」と発信していますが、好感を感じます。結局学校英語を無視しては、日本の英語教育は成り立たないのです。


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英語力は集中学習で飛躍的に伸びる!

2013年07月21日 | 英語学習
いよいよ夏休みに突入ですね。夏休みというキーワードで一番印象深い経験は、わずか1ヶ月あまりの集中特訓で夏休み明けの課題テストで50点以上も点数を伸ばした生徒のことです。

その生徒は高校に上がれるか上がれないかという絶体絶命の危機に陥り、当塾に駆け込んできたのです。それまでの英語の点数が100点満点中20点~30点台だったようですが、当塾での特訓の後、夏休み明け課題テストではなんと80点台を出すことが出来、無事高校に上がることもできたのです。

正しい方法論を実践すれば必ず伸びる!という確信は持っていますが、すでにかなり高度な内容まで学校は進んでいましたから、1ヶ月でどれくらい追いつけるかはわかりませんでした。しかし、人間、崖っぷちで出す力はすごいものがありますね。とにかくその子のその時のエネルギーは莫大なものがありました。

こういう話を聞くと、そんなうまい話があるわけないでしょ、とか、なかなか信じ難く思われるかも知れませんが、英語の場合は正しく努力を重ねれば短期集中で割と結果が出やすい教科です。もちろん、本人の相当の努力が必須であることは言うまでもありません。この生徒の場合は、1コマ3時間2日おきに塾へ来させました。もちろん、家庭学習として最低でも3時間は費やしたようですから、1日6時間の学習×30日で飛躍的に英語の基礎力をつけることができたのです。

当ゼミにはいつからいつまでが夏期講習期間というのは決まっていません。「よしやるぞ!」と思い立った日から始めることができます。また、「いつまでにどれくらいの力をつける必要があるか」は人ぞれぞれです。その必要性に応じて時間も柔軟に算出します。


私たちは学生アルバイトではありません。お子さんの英語力を表面的にではなく、本質的に伸ばしていけるという自信を持っています。(ただし、こちらの出す課題をきちんとこなしていただく必要があります。)麻布、栄光学園、浅野、慶應、四谷雙葉、横浜雙葉を初めとする上位校の生徒さんから中堅校の生徒さんまで、そのほとんどをトップ20%以内の成績に導いています。
この夏、絶対に英語力を伸ばす必要がある方々、私たちと必死になってみませんか?

まずはお気軽にお電話ください。直接お話することで信頼していただけた場合にのみ、お子様をお預けください。体験学習もございます。ただし有料、1時間4000円となっております。受けて損のない内容です。)

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アニメで日本語→英語変換の練習は? yuyushiki english sub

2013年06月22日 | 英語学習
Twitterを見てみると、時々面白い情報が入ってきます。

今日は、「ゆゆ式」というテレビ・アニメの英訳がなかなか的確であるという噂を見ました。アメリカかどこかのオタク青年が英訳したらしいのです。ユーチューブで見てみると、よく見るアニメ女子高生の絵柄ですが、会話自体はそれ程違和感のないシンプルな日本語会話です。そしてそれが、分りやすい英語に変換されています。

早速一部取り上げでみましょう。


 

「明日はどんな私になってるかな?」
==> I wonder what kind of person I'll become tomorrow?





「良し、じゃ帰って何か食べよう」
==> Okay! Then let's go home and eat something!






「そういえば、バイトってまだした事ないよね」

==> That's right. We haven't had part-time jobs before.




[高校のうちに、1回ぐらいしたほうがいいかもね]

==> It might be good to get at least one while we're in high school.

ゆいちゃんそっくりな子の家庭教師のバイトなんて知らない?」

==> Know of any jobs tutoring kids who look just like Yui-chan?


「よし、ちょっとカレーの深い話をしようか」

==>Right! Let's have a rich discussion about curry.




[いいよ、そんな。味だけで良いよ、深いのは」

==> No, thanks. They only thing that needs to be rich is the taste.

どうでしょうか。ビデオ自体は日本語を英語に転換するお勉強としては、少々テンポが早すぎるかなという印象をもたないではないですが、シンプルで分りやすい英訳です。こういう言葉がすらすら出てくるようになれば、英会話ができるのだなという気持ちになれるのではないでしょうか。今回はこれまで。




英語で多読 (1)中学生からの原書入門

2013年06月18日 | 英語学習
この記事は、inter-eduの塾ブログの内容を再掲したものです。

英語で多読 (1)中学生からの原書入門


外国語を学ぶ楽しさは、なんと言っても、その言葉で話したり読んだりできることにあります。学習者向けに語彙や文法を易しくした英語教材もありますが、やはり、本物のオリジナル英文を読んでみたいところです。

これから、中高生にも勧められる、英語の原書(オリジナル)を何回かに分けて紹介することにします。

よく,ハリーポッターを英語で読んでみたいという生徒さんがいらっしゃいます。大変人気のある読み物ですから、その気持ちはよく分ります。実際、小田急線に乗っていても、英語のハリーポッターを読んでいる大人を、何人も見かけたことがあります。ある意味では、ハリーポッターのシリーズこそが、最も人気のある英語教材だったとも言えるでしょう。

しかし、ハリーポッターの原文は日本の大半の中高生(や大半の社会人)にはちょっと難しいのです。私自身は、実は全巻を読み通したのです。しかも、テープ(Year1)やCD(Year3、Year5)すら購入もしました。しかし、意地と根性でがんばらなければ絶対に読めなかったでしょう。なにしろ全七巻読み通さないと話が完結しません。しかも、意外に語彙数が多く英検1級レベルの語い力が必要です。

念のために、シリーズ中で一番易しく一番短い(300頁ほど)といわれるYear1(Harry Potterが1年生の設定時)の最初のあたりの頁をアップしておきましょう。




如何でしょうか?

もちろん、どうしても読んでみたい!という中高生がいれば、記念に購入するのを止めはしません。どうぞお買いください。ただし、読み通すのはキビシイことも覚悟しておいてください。

「ある程度の英語力(一流大学合格レベルあるいは英検準一級レベル)がある人ならば、読み通せるのか?」と問われれば、登場人物の多さと分厚さを克服できるならば、可能であるとお答えしておきます。英語自体は、そんなに難しくありません。私自身は英語版のWikipediaで登場人物の再確認、再々確認をしながら読み進めました)。

ハリーポッターほどではないですが、『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』シリーズも、実はちょっと読みにくい要素を含んでいる作品です。英検2級レベルではちょっと辛いでしょうね。特別のファンというわけでなければ、これもまたお薦めできません。独特のユーモアが面白くもあり難しくもあるのです。『プー』を読むくらいならば、『ドリトル』や『ピッピ』(英訳)のほうが良いですよ。(ちなみに、『ピッピ』はオリジナルがスウェーデン語、次に紹介する『スプーンおばさん』はノルウェイ語です。ただし、ダール作品の原語はノルウェイ語ではなくて英語です。念のため)。


では何が読みやすいのか?

まずは、一番易しいと思われる英語作品から紹介しましょう。私の知っている作品のなかでは『小さなスプーンおばさん―Little old Mrs. Pepperpo』がすごーく読みやすい!

下の写真が見えますか。

Mrs.Pepperpot sat down and cried, she was so disappointed.But she soon gave that up and started thinking instead.Suddenly she laughed out loud and said:

なんて書いてあります。



がんばっている生徒さんであれば、中二の終わりくらいから読むことが出来るでしょう。そのくらい易しいし、ひとつ一つも短い作品です。

アマゾンで調べてみますと、2013年6月現在,一番安いもので110円(+送料250円)中古が発売されております。ただし、内容はせいぜい小学校低学年向けですから、精神的に成長した読者にはあまり面白くないかもしれません。あくまでも英語読書入門と思ってください。



ストーリー展開の面白さという点から見ると、ルイス・サッカー(Luis Sachar)のMarvin Redpost シリーズが最高です。『小さなスプーンおばさん』よりも多少難しく長くなりますが、当塾でいえば中三から高一以上の英語力があれば、楽しめるでしょう。

一言で言えば、小学生の男の子が主人公のヒューマン・ストーリーです。決して幼稚な感じではなく、大人が読んでも楽しめる作品になっています。


もちろん私も何冊か読んでみました。たとえば第一巻のKidnapped at Birth?はどうですか。主人公のマーヴィン君が、自分はお父さん、お母さんの本当の子どもではなく、王家の血筋を引いているのではないのか。赤ちゃんの時に誘拐されて今の家庭の中に収まっているのでないか、と妄想を膨らませてしまう話です。



写真を見てください。Marvin君は次のように言っていますよ。



” I have red hair and blue eyes", said Marvin. "Everyone else in my family has brown hair and eyes. And I am left-handed. That means I have royal-blood."



「僕の髪の毛は赤いし目は青い。他の家族は皆髪と目は茶色なんだ。それに僕だけ左利きだ。つまり、僕は王家の血を引いているんだ」とマーヴィンは言った。



英語はとても易しいことが分かりますよね。なお、そうはいっても時々ちょっと難しい単語出てくるので、塾生用に私は難しい単語に日本語の意味を書いておきました。いちいち辞書を引くのはちょっと辛いですからね。


サッカーにはネイティブの中学生以上向きの作品もあり、その中でもHolesは傑作で、ディズニーから映画化もされています。(邦訳あり)しかし、英語的に言えば英検二級レベルよりは難しいくらいですので、

この紹介は別の機会に譲ります。



次回以降は、もう少し有名で、しかも面白くて易しいという英語の物語を紹介しましょう。『ナルニア国物語』と『星の王子様』(ただしフランス語からの英語訳)です。





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御三家にも負けない英語学習方法

2013年06月11日 | 英語学習
今回も記事は、Inter-eduの塾ブログに書いた文章をそのままアップしたものです。


英語学習とは当然ですが「言葉の学習」です。数学などのような科目とは性質が異なるものです。だから、正しい方法論で勉強を継続すればするだけ必ず伸びる科目なのです。ここでは、御三家だからよくできるとか中堅校だから御三家の人にはかなわないといった固定観念は一切無用です。努力を継続した者が勝つのです。

当塾のメイン教材は、以前は天下の開成でも使用されていたはずですが、数年前に撤退されたと(間接的に)聞きました。撤退の理由を直接確かめたわけではありませんのでなんとも言えませんが、非常に濃密な問題集ですので、一斉授業で使用しても消化不良の生徒さんが増えるだけだったでしょう。

ではなぜそのような問題集が当塾ではうまく機能しているのでしょうか。それはこの問題集を構文集として活用しマンツーマンで徹底的な『オーラル(口頭)演習+文法の確認作業』をしているからだろうと思っています。

しっかりとした英語力をつけるためにはまず「文法」つまり「理論」の意識が必要です。一つ一つの基本構文には必ずその「理論」があります。しかし、ただ漠然と英文を読んでいてもそれは浮き彫りにはなりません。英文を読むと同時に常にその「理論」を探し意識するという習慣をつけなければならないのです。私たちは基礎力強化の段階では必ずかなりの量の基本構文を暗唱させ、授業中にチェックしますが、その時のチェックポイントは「英文を暗唱していること」だけではなく、 文の構造をしっかりと理解できているかどうかまでです。そのことが非常に大事です。

簡単な例を挙げてご説明しましょう。

1. I walk to the library every day.
2.  I often read books in the library.
   
例えば上の英文を読んだ時、お子さんは何を意識しているかちょっと聞いてみてください。恐らく「何も意識していない」と答えるか、英文の日本語訳を答えるかのどちらかでしょう。しかし、私たちの指導を受けている生徒さんたちは英文を読んだり発話している時、以下のように英文を意識しています。



⒈ I walk to the library every day.
主 自動  副  副

⒉ They often read books in the library.
 主  副  他動 目   副

どうでしょうか?単に英文を暗唱するといっても、最初の例のようにただ漠然と、あるいはただひたすらに英文を読んでいるだけの暗唱と、後の例のように英語を読みながらその意味と構造が同時進行で脳内に意識されている暗唱とでは質の面でかなりの違いがあることがおわかりいただけるでしょうか。

当然ですが、英語の文法はこれだけでは終わりません。あらゆるパターンの基本的英文をしっかりと文法的に理解しながら暗唱していくという作業を続けていかなければ力はつきません。逆を言えば文法意識の伴う英文暗唱を継続することさえできれば、たとえ中堅校の生徒さんであっても超トップ校の生徒さんたちにも勝つことはできるのです。もちろん、御三家の生徒さんならばトップクラスに入れます。



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英語成績アップの秘訣―瞬間的に和文英訳できること!

2013年05月14日 | 英語学習
inter-eduの塾ブログの好評記事を掲載しています。どうぞよろしくお願いします。東大式個別ゼミ

前回は、英語の実力をつけるためにはまず、「基本構文の音読暗唱が不可欠」であるということで終わっていました。実はこれはあまりにも当たり前のことで、ちゃんとした英語指導者ならば誰でも言っていることです。では、どこが違うか、それは、当塾ではその「当たり前のことを当たり前に着実に実践させている」という点が大きく違うのだろうと思います。

何はともあれ、お楽しみ(?)の基礎文法力チェック問題からやってみましょう。
以下の和文が3秒以内に口頭で英訳できればなかなかたいしたものだと思います。

基礎力チェック問題(対象:中2~)

1.私は毎日図書館に歩いて行っています。
2.私はよく図書館で本を読みます。
3.私は学校で英語を教えています。
4.私は英語があまり好きではないのです。
5.私は今日は鉛筆を一本も持ってきていません。
6.夜空には何が見えますか。
7.あなたは(両)手に何を持っているの?―カエルだよ。
8.日本では2月にたくさん雪が降ります。(できれば2種類の英文で)
9.東京では8月はとても暑いです。
10. 誰があなたに電話してきたの?-友達のケン君だよ。
11. あなたは誰に電話したの?-友達のケン君だよ。
12. 誰が毎年夏にあなたを動物園に連れて行ってくれるの?―私のおじさんです。
13. 彼はどんな種類の音楽が好きなの?-クラシック音楽が好きです。
14. 今朝朝食に何を食べたの?
15. 午前中は何時間授業がありますか?
解答例
1.I walk to the library every day.
2.I often read books in the library.
3.I teach English at school.
4.I don’t like English very much.
5.I don’t have any pencils today.
6.What do(can) you see in the night sky?
7.What do you have in your hands?― I have a frog.
8.We have a lot of snow in February in Japan.
 It snows a lot in February in Japan.
9.It’s very hot in August in Tokyo.
10. Who called you? ―My friend ,Ken did.
11. Who did you call? ―I called my friend,Ken.
12. Who takes you to the zoo every summer? ―My uncle does.
13. What kind of music does he like?―He likes classical music.
14. What did you eat for breakfast this morning?
15. How many classes do you have in the morning?


いかがでしたでしょうか?結構大変だったのではありませんか?

現在中2以上のお子さんで、時間がかかったり、ぽろぽろ間違うようであれば、残念ながら英語的基礎体力がまだ不足しているということになります。しかし当然ですが、それはお子さんに能力がないからではありませんので、悲観的になる必要もありません。単に正しい勉強方法を実践していなかっただけなのです。

当塾を訪れる生徒さんのほとんどが最初はみんな同じような状態です。正しい勉強法を実践すれば結果が変わってくるというだけのことです。なんとかしたいという思いをお持ちの場合は、なるべく早く手を打たれたほうがよいでしょう。


(繰り返し何度も書きますが)一つ注意点があります。上記に挙げた基本構文の一つ一つに実は大事なポイントが秘められています。それを無視してがむしゃらに暗記してもだめなのです。要は、文法的規則性(英文に秘められたポイント)をしっかりと理解意識しながら、暗唱するということです


『基本構文の暗唱』と『文法的規則性の理解』は常にワンセットで進められなければなりません。言い換えれば、『文法を理解するため』に『基本構文を暗唱する』のです。日本に住んで学習している以上、文法力なしに英語力向上は望めません。そしてその文法力は問題集のカッコの穴埋めなどでは絶対に習得できないものなのです。


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英語の成績アップの秘訣(2)―問題集を基本構文集に

2013年05月10日 | 英語学習
今回もinter-edu塾ブログの転載です。どうぞよろしくお願いします。東大式個別ゼミ


前回は問題演習やカッコの穴埋めは勉強の
下準備にしか過ぎない、というところで
終わっていました。今回はいよいよ本題に
入ります。







以上(『シリウス発展編』Vol1より)

のようにカッコの穴埋めや記号選択が完成したら、

英語の基本構文集が完成したことになります。







この段階でいよいよ「音読暗唱」学習に入ります。

つまり、英文そのものをしっかりと音読しながら

覚えていくのです。



私たちは英語圏に住んでいるわけでは

ありませんから、英語を使いこなせるよう

にするためには意図的に大量の基本構文を

インプットする必要があるからです。





しかし、むやみやたらとやみくもに覚える

作業は非効率的ですので禁止です。

この段階では、「品詞と文の構造を

しっかりと理解・意識できている」

(※この話題はまた改めてご説明します)

ことが必要不可欠な要素となります。



その上で、脳が日本語を認識すると同時に

ぱっぱっと英語が口をついて出てくる

(瞬間的な和文英訳)段階まで

ひたすら音読を繰り返します。







どうでしょうか? なんだそれだけでいいのか、

と思われた方もいらっしゃるかも知れませんね。

そうです、英語の基礎固めは、「まずはこれだけ」

でいいのです。



しかし、「言うは易し行うは難し」です。

ポイントをまとめておきます。



1)日本語を認識したら、それを英語に変換できること。



2) 1)に加え、瞬時に滑らかに英語が口から出ること。

(←ノロノロ変換では英語脳ができているとは言えません。)



3) 上記演習を継続できること。





次回はお子さんの英語基礎力チェック問題もご用意いたしますのでお楽しみに!

By isoroku







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英語音声認識ソフトと英語音読訓練

2013年04月06日 | 英語学習
iPad2には、音声認識ソフトが最初から備わっている。Wi-fiにさえ繋げておけば、英語でも日本語でも音声認識ができるようになっています。

有料のソフトと比べれば認識率は落ちますが、いつでも簡単に使えると言う点で、ちょっと便利なソフトです。

このソフトは、英語教育にも有効なのではないでしょうか。何かの塾生に対しては、 iPad に声を録音し、発音チェックを試みたりするときがあります。とくに日本人が苦手とするLとRの区別について、ちょっと利用しているわけです。

しかし、音声認識ソフトを発音チェックにだけ用いるのは、ちょっと勿体ない気がします。英語をどれだけうまく音読できるのかをチェックしたり採点したりできるようなソフトだと、もっと面白いはずです。ちょうど、カラオケの歌唱力採点ソフトみたいなものがあったら良いなと思っているわけです。

文章の意味を理解し味わいながら音読しているのか、適切な区切り方をしているのか否か、アクセントやイントネーションは適切か、といったことを調べる道具にならないでしょうか。

先日、いくつかのテキストを私自身が音読し、iPad のソフトに認識させてみました。


It is really important to have a shop [→sharp]
focusing [==>focus in] one[==>one's] studies, but many students into college EQ [→each year]
with no precise idea of what they want to do in the future. I suppose that's
how I was when I entered college. I remember exactly how I
foots [→first] good [→got]interested
enough in the [→a] subject keep going [→to devote]
all of my energy drink [→to it]


The next thing that happened like [→was] that local dairy
farm [→farmers] with enlisted [→demonstrated]
in the city [→center] of got stung.[→Garstang]
They wanted to become involved in the affected [→Fairtrade] movement. 
They pointed out that, like the Quoc off all my thing [→cocoa farmers in]
Africa, they also feel disadvantaged by enough [→an unfair ]
trading system. They wanted more money for the milk their coats [→cows]
produced. As a result, Goss [→Garstang] don't have [→has ]
become a center not only for fifth-grade [→fairtrade]
Florida
[→with poorer] country [→countries], but also for promoting
locally produced goods.


皆さん、どう思いましたか。間違いが多いなという人もいるかもしれません。しかし、私は、結構認識できているなと感じました。一部の固有名詞は音声認識されなくても仕方ない。それにこれはあくまでも無料の付録ソフトです。iPad のおまけのソフトに過ぎません。日本語の音声認識も、無料ソフトでは誤認率が高いものです。有料のソフト、とくに PC 用の音声認識ソフトを使うと、認識率はかなり高くなります。(なおこの文章は、 AmiVoice SP ⅡというPC用の音声ソフトで執筆しています)。だから、有料ソフトそれもパソコン用の有料ソフト使えば、認識率はかなり上がると思います。

あるいは、私の発音が日本人的英語だからうまく認識されないのでしょうか。もしそうならば、私の生徒にはちょっと難しすぎると言うことになるのでしょうね。

近いうちに、有料のPC用認識ソフトも研究してみます。定型文を英語学習者が読み上げ、それを添削するようなソフトがぜひ欲しいなと思います。

中学生の英和辞典(改訂版)

2013年04月05日 | 英語学習
小田急江ノ島線東林間駅(相模大野と中央林間の隣の駅)で英語の個別指導を個人塾、東大式個別ゼミ  のブログです。どうぞよろしくお願いします。

いよいよ4月になりました。新しく中学校に
入学される皆さんは、きっとわくわくして
いることと思います。


さて、中学校では英語の授業が始まります。
そこで気になるのが、英和辞典をどうす
るか、何を買えば良いのか、ということ
ではないでしょうか。

そこで今回は中学生の辞書の選び方について
書いてみることにします。


(1) 中学1-2年段階では辞書はほとんど不要
ですが、中学生向け辞書も良い



学校で指定の英和辞典などがある場合は、
もちろんそれを購入してください。
しかし、英和辞典がとくに指定されたり
推薦されたりしない場合も多いと思います。
その場合はどうしましょうか。


私にアドバイスを求められたならば、
「急いで英和辞典を買う必要ありませ
んよ」と応えると思います。中学1年生の
うちはほとんど英和辞典を使う機会はない
からです。


しかし、やっぱり英和辞典を購入して
みたいという人もいるでしょう。
その場合は、中学生向けの英和辞典を
購入するのも一つの考え方です。
本屋さんに行けば、『初級クラウン英和辞典』
とか『ジュニアアンカー英和辞典』などが
何種類か売られています。

また、ブックオフに行くと、中古品
が100円で売られている場合もあります。


なお、電子辞書はこの段階では買わない方が
無難でしょう。


(2)中学2-3年生で高校初級向けの紙の辞書を

ある程度辞書が必要になるのは、中学校2・3年生
以降です。

もしかすると、『ジーニアス英和辞典』のような
有名な高校用英和辞典を買いたくなる、あるいは
買ってあげたくなるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください!


英和辞典というのは、英語学習者の学習段階
に応じて使い分けて欲しいのです。


『ジーニアス英和辞典』に代表されるような
英和辞典は、大学受験生や大学生社会人が
使うように編集されています。だから、
中学2年生段階ではちょっと難しすぎる
のです。


なぜこんなアドバイスになるのかというと、
かなり頭の良いお子さんであっても、
中学生段階では、本格的辞書はほとんど
使いこなせないからです。本当のことを
言いますと、私の推薦する、比較的簡単な
はずの辞書であっても、ちょっと難しい
くらいなのです。詳しすぎて、かえって
お目当てのところにたどり着けなくなってしまう
のです。

そんなわけで、この段階では、なるべく
調べ易くて見やすい辞書が一番です。
そのためには、収録語彙数ができるだけ
少ないこと、しかし、だからと言って
中学生向けと銘打ってあるほど簡単すぎ
ない、そんな辞書がオススメです。







画像を見てください。

どちらも高校生向け英和辞典なのですが、
上が高校初級向け、下が高校上級向けです。
難易度がかなり違うのはおわかりになる
でしょうか? もしわかりにくければ、
実際に本屋さんに赴き、確認してみてください。

中学2年生段階では、高校初級向け辞書から
なにか適当なものを購入すると良いのです。


私どもの塾では、とくに
『アクセス・アンカー英和辞典』
『ニュー・ヴィクトリー・アンカー英和辞典』
(←写真の辞書です)を薦めてきました。


しかし、『ビーコン英和辞典』
『エース・クラウン英和辞典』
も検討に値するでしょう。

私の一押しは長らく『アクセスアンカー英和辞典』でしたが、
今ならば『ビーコン英和辞典』かなという気もします。


(3)語彙数が足りなくなったら電子辞書との併用
を考える


ところで、収録語彙数ができるだけ少ない方が
良いと書きましたが、これに対して心配になら
れる方もおられることでしょう。教科書やその他
の教材に出てくる英単語が辞書に掲載されていない
かもしれないのですから。

もし、お子さんが辞書の収録語彙数に不満を覚える
ようになったら、その時には是非とも電子辞書を
購入してあげてください。


紙の辞書の場合は語彙数が少ないものを薦めましたが、
電子辞書は逆です。電子辞書の場合は収録語彙数の小田急江ノ島線東林間駅 徒歩3分  



多いものが良いのです。そして、紙の辞書と
電子辞書を併用していきましょう。


とういことで、今回はこれまでとします。
高校上級用辞書の話は次回以降といたします。

中高一貫校専門 英語塾(マンツーマンの個別指導)
プログレス・バードランド・ニュートレジャー対策
東大式個別ゼミ  

inter-edu ブログをはじめました

2013年03月24日 | 英語学習
Inter-eduでもブログを始めました。

どうぞ宜しくお願いします。

こちらにも、同じ内容を掲載しておきます。


東大式個別ゼミ

私立中高一貫校専門、英語完全個別指導塾
東林間徒歩4分 (中央林間、相模大野から一駅)
バードランド、プログレス、トレジャー対応
1年間で英語初歩からセンター150点まで可能




完全個別指導でなぜ成果が上がるのか?(1)
小田急江ノ島線東林間駅徒歩3分の自宅で英語の個別指導塾をしている、

東大式個別ゼミです。このたび、inter-edu の塾ブログを始めることになり

ました。どうぞよろしくお願いします。

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おもに私立中高一貫校の生徒を対象に、英語の個別指導をしています。

東大と慶応大学出身の先生2人だけの小さな塾ですから生徒の数はせい

ぜい20名程ですが、その80%以上の生徒がそれぞれの私立中学・高校で

上位20%以上くらいの好成績を上げています。つまり、多くの生徒さんが

東大や早慶の合格射程圏に入っているということです。そこで、当塾で成果

がでている秘密について、何回かに分けて説明したいと思います。



さて、当塾の最大の特徴は、英語の1対1個別指導を実施していることです。



1対1の個別指導であれば良いというものではありません。当塾が

誇っているのは、従来とは比較にならない、密度とスピード感のある

完全個別指導なのです。逆に言えば、英語を学ぶためには、密度と

スピード感が必要だからこそ、我々は1対1の完全個別指導の塾に

したのです。



なぜ完全1対1の個別指導だと密度とスピード感が高められるのか。

このあたりのもっと分りやすい説明は、やはり授業風景の動画がない

と分りにくいですよね。現在、授業風景を動画で撮影・編集中ですので、

それを楽しみにしてもらいたいのですが、ここでも極簡単に説明します。



一言で言えば、当塾の1対1個別指導では、先生と生徒が口頭

で授業を進めているからなのです。



先生が「日本語」を言うと、生徒は瞬間的に「英語」を口頭で答える。

あるいは、先生の英語の質問にたいして、生徒が「英語」で答える。

日本語 → 英語 をパッパッとできるように訓練する。口頭ですから

瞬間的に英語がでてくるまでがんばってもらう。そんな授業です。



文章がながくなりましたので、詳しくは次回以降にします。最後までお読み

いただきましてどうもありがとうございました。


東大式個別ゼミ

マンツーマン指導を始めてからの成果

2013年01月28日 | 英語学習
皆様初めまして。このブログ主の相棒isorokuと申します。
このブログには当塾のコマーシャル的な内容がほとんどなく、経営者としてそういった内容もやはり必要なのではないかと思い、時々お邪魔させていただくことになりました。

実は私たちはほんの数年前までは完全1:1のマンツーマン指導ではなく1:2の個別指導を行っておりました。しかしある時期をきっかけに、きっちりと成果を出すために完全1:1のマンツーマン指導に切り替えました。個別指導の場合は、生徒さんがしっかりと理解できているか否か手に取るようにわかりますし、苦手な部分も把握しやすいですが、マンツーマンにするとその都度必要な質問をあびせかけたりしながら、以前より密度の濃い授業ができるようになったと思います。

その成果が徐々に出てきていますので、その一部をこちらに紹介してみたいと思います。
高1の数人がそれぞれ受けた模試の結果ですが、駿台模試で偏差値60,河合塾模試で偏差値70など素晴らしい結果を出してくれています。

これらの生徒さんにセンター模試の過去問を解かせてみたところ、200点満点中138点~151点とれました。

もちろん、ご本人の資質と努力があったからの成果であることは言うまでもありませんが、関わっている我々としても進めている道が間違っていないという確信につながります。

今の調子でコツコツとやるべきことを続けていけば、早慶上智、あるいは難関国立大学合格は現実的なものとなると思います。

isoroku

『シリウス発展編』の例文暗唱で英語基礎が身につく

2012年12月24日 | 英語学習
今年の春に入塾したのは、中堅レベルの高校一年生だった。学校は栄光と同じくらいの猛スピードで難解教科書をどんどん進めていく。だが残念ながら、ペースが速すぎて親切な指導方針ではなさそうだ。

春からの個別指導は、英文法学習の徹底だった。もちろん『シリウス発展編』を用いる。この問題集は、いわゆる問題集として用いたりはしない。中にある例文を何度も音読してもらい、インプットしてもらうこと。そして、その和訳を聞いたら、すぐにその英訳が口について アウトプットできるようになるまで頑張ってもらうこと。もちろん、必要に応じては文法事項も説明できるようにすること。

彼はどんどん英語例文を覚え、こちらの質問にパッと英語で即答できる。こうして『プログレス発展編』が3冊すべて秋には終了した。英語の成績もそろそろ良くなっている頃だろうと聞いてみると、実力テストでは20番以内に入ったという。確かな文法力が身についたからであろう。

あと一歩で私立上位高の生徒にも追いつく。期末テストの成績がまだまだなのは、英単語力が不足しているからだ。しかし、英文法の基礎がおおよそ確立したので、これからの伸びには大いに期待できる。語彙を覚え、英語長文に取り組むだけで良いのだ。

高二の早い段階で英検2級に合格できる見込みが立ったといえる。あとは、英検2級(高二、春)→センター試験150点(高二、秋・冬まで)→私立難関・国立二次(高三)と進めていけばよいのである。


東大式個別ゼミ
東林間から徒歩4分
英語個別指導

落ちこぼれの生徒、ついに国立大学・射程圏に入る

2012年12月20日 | 英語学習
今年の春に入塾した生徒たちだが、秋以降、成績を大きく伸ばしている。

1人は、入塾当時は後から数えて20番だとか30番だとかになっていた。すでに中三なので、学校の補習をできる段階ではない。そこで当塾では基本を忠実にということで、『シリウス発展編』の例文暗唱だけをしっかりとやらせた。

まだまだ語彙は少なく、長文読解力は劣る。だが、『シリウス発展編』で鍛えたので、さすがに英文法=英作文力はあった。今回の駿台模試では英作文で素晴らしい得点を取り、英語の総合点でも校内順位で平均以上の位置まで大躍進してしまった。英数国総合だと、さらにずっと良い成績だ。彼は、成績アップに促され、国立大学を目指して頑張ること決めたようだ。

学校によって英語教育はかなり違う。

2012年12月03日 | 英語学習
うちの塾には様々な私立中高一貫校や、県立高校あるいは公立一貫校の生徒が通ってくる。学校での英語教育について聞いてみると、各学校の教育方針によって多様性があると思わないわけではない。しかし、教育方針のかなりの部分は、校風というよりはむしろ学校に通う生徒の学力水準によって規定されているという印象を受ける。

良い英語教育が実施されていると思われる学校というのは、いわゆる偏差値的に上位の中高である。つまり、英語教育の王道を歩むことができるのが上位校であり、それができないのが中堅校以下だという印象を受けるのだ。何だか当たり前で当たり前すぎて申しわけないような観察なのだが、率直に言ってそうなのである。


良い英語教育というのは、まずは基礎力を重視しているということだ。いたずらに先を急がない。やさしい英文を完全に身につけるようにゆっくり進む。もちろん、なるべく落ちこぼれが出ないように、生徒全体を引き上げようとする姿勢があることが望ましい。以前、中堅校をあるいはそれ未満なのに『プログレス』や『バードランド』あるいは『ニュートレジャー』などを採用している学校があると書いた事があるが、それらの中堅校はいずれも基礎学力を軽視し、落ちこぼれが幾らでても構わないと暗に示しているのだ。

だがそれ以上に興味深く思えたのは、個々の教師に学習者へのサービス精神があるか否かという問題だった。というのは、上位校の学校の先生方は、非常に親切な補助教材を作り、それを生徒に配布していることがわかったのからある。たとえば、麻布・栄光・浅野といった中学の先生方は、非常に丁寧なプリントを生徒に配布している。とくに有り難いと思えるのは、教科書に出てくる新出語彙について丁寧でわかりやすい語彙表を配ってくれる点である。だが、私立中堅進学校では、そういう配慮は全くない。逆にわからない単語の意味を辞書で調べてこい、といった因習的な宿題が出されてしまう。英和辞典で単語の意味調べをしている暇があったら、音読筆写・暗記暗唱をすべきだと思うのだが、そういう学習者の配慮はない。むしろ、意味不明の提出課題だとか宿題が増えてしまうだけなのである。

なぜ、上位校の英語教師はわかりやすい解説を配布し、中堅校の教師はそういうサービスをしない傾向にあるのか? その本当のところは部外者の私にはわからない。だが、それが現実だ。