林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

FSDとヒステリー

2010年10月30日 | 教養英語
ああ、私としたことが、最高の英語教養番組「未公開映画を見る」をみのがしていた。急いでブログを書きぼんやりとしていたら、忘れてしまったのだ。しかし最後の10分をみることはできた。

そこでは最高におもしろい心身医学というかマンタリテの歴史であった。アメリカには様々な「奇病」がうまれているがその一つにFSD(女性性機能障害)がある。おそらく、鬱病などの
様々な「病気」の一つだろう。要するに、薬業界の利害が絡んでくる病気である。詳しくは省略するが、ある女性の説明であると、フロイト時代のヒステリーという病気の再現なのだそうだ。女性が欲求不満と疲労困憊に陥り、心身障害になっったとき、19世紀末にはヒステリーとして現れ、現代アメリカではFSDとなったといううのである。なるほど!!!

フロイト精神分析の現代的意味がわかったような気がするぞ。次回は後編である。今度はビデオ録画しておくつもりだ。

New Oxford American Dictionaryが激安 (新ipod touchでお勉強)

2010年10月29日 | 英語学習
さきほど、ipodtouchでApp Storeをみていたら、なんとあのNew Oxford American Dictionaryが230円なのである。書籍版の定価は5000円以上で、米国amazon.comでも絶賛である。以前、American Heritage Dictionary(iPhone, ipod touch版)を購入するときに検討したのであるが、そのときは価格が高く断念したのである。たしか3000円台だったはずだ。

ところが今や230円だ。これは急がなくてはならない! 期限は書かれていないから今すぐにダウンロード購入しよう。(しばらくたったら、値上がりしていました。ある情報によると1200円だそうです)。

なお、次も参照のこと。


Incredible Sale - over 90% off! This is the full official New Oxford American (2nd edition) with offline audio pronunciations, on sale for a short time.

The New Oxford American Dictionary is the most accurate and richly descriptive picture of American English ever offered in any dictionary. Oxford's American editors drew on a 200-million-word databank of contemporary North American English, plus the unrivaled citation files of the world-renowned Oxford English Dictionary.

The iPhone version contains the latest 2009 updates, with 500 new head words, making this the most comprehensive and up-to-date American English reference.

Features include:
- 330 000 definitions
- 200 000 distinct words, phrases and derived forms
- 68 000 audio pronunciations from the Oxford Sound Bank
- 76 000 usage examples
- 35 000 etymologies

The intelligent word entry suggests possible correct spellings as you type, as well as listing words that sound the same or are often confused. There's also a powerful pattern-matching search, great for crossword puzzles. Search features include:

- Alphabetical listing
- Spelling suggestions
- Sounds-like and often-confused
- Fast pattern-matching search (*, ?, vowel and consonant)
- Filter search results by noun, verb, adjective, adverbs
- Customize search options (case, derived forms, etc)

No Internet connection is required.

雨の日に、New Yorker's CafeでJusticeを読んだ

2010年10月28日 | 教養英語
SandelのJusticeを一日一章読もうと思ったがやはり怠け心があって、ここ何日かは予定通りに読めなかった。が、今日は町田の喫茶店New Yorker’s Cafeで残りを全部よめた。(ここは読書にぴったりの環境である。勉強用としてもお勧め)

とりわけ面白かったのは、narrative conception of person あるいは、Human beings are storytelling beings.(221p)(人間は物語を語る存在である)という概念を知ったことである。我々人間というのは、自発的に決断したり意思したりする近代主義的自由主義的個人と言うよりは、物語を語りながら存在する者でありというのである。「小説的語りの中の登場人物のように、我々は次に何が起きるのか分からない。しかしそれにも関わらず、我々は未来にむけて何らかのプロジェクトをもって生きている」という言葉もある。

一方には経済学や功利主義哲学における個人主義的人間像があり、他方には宗教的なあるいは非宗教的な(古代ギリシャ的な)集団主義的人間像があるとしよう。この両極端に対して第三のスタンスが求められるとすると、この物語的な人間理解なのではないか。

現代日本の小説家、たとえば村上春樹や小川洋子などが繰り返し物語の重要性を述べているが、そういう小説家の主張ともつながってくるようにも思われる。


もう一つ面白い指摘があった。1960年代前半のケネディ大統領候補は自分の世俗性を打ち出した。彼自身はカトリックであったが、カトリック的価値観からは自由であると強調したのである。しかし、21世紀のオバマ候補(当時)はむしろ宗教的倫理的価値観の重要性を訴えるようになったと言うのである。なるほど、そうだったのか! そしてサンデル自身も、そういう考え方に賛成しているように思われる。しかし、問題点もある。アメリカが反イスラム的な方向に向かっている中、サンデルはイスラムとアメリカという問題については言及を避けていた点である。ユダヤ人差別やイスラム敵視の問題を捨象して、宗教を語るわけにはいかないのではないか。アメリカは欧州とは異なってイスラム教徒はすくないかもしれないが、その点はちょっと残念であった。

Dahlを読んでみませんか

2010年10月27日 | 教養英語
The Giraffe and the Pelly and Me
クリエーター情報なし
Puffin


私はRoald Dahlの大ファンである。ダールは『チョコレート工場』や映画「チキ・チキ・バン・バン」で有名なノルウェイ生まれのイギリスの作家である。大人向けの作品(ブラックミステリーと度スケベ叔父さんのシリーズが有名)もあれば子ども向けの作品もあってどちらも楽しませてくれるが、ここでは子ども向けの英語の原作を紹介しよう。

実を言うと子ども向けの作品は英語か日本語のどちらかで、ほとんど全作品を読んだ。最高傑作は文句なしに『マチルダ』(Matilda)と『魔女たち』(Witches)だとおもう。「チョコレート工場」も悪くはないが、ちょっと落ちる。(ただし、イギリスでは長い間子どもの人気ナンバーワンだった。最近になったハリポタに抜かれたそうであるが)。が今回は、英語読書入門者向けの作品を紹介しよう。

The Giraffe and the Pelly and Me がその作品である。題名通りであるが、キリンとペリカンと猿と僕が大活躍するお話で、小学校低学年向けである。この作品は英語では読んだことがなかったのであるが、今回たまたま原書を相模大野図書館の児童室で発見したのである。番号はS25268582である。

早速借りてきて中身を見てみると素晴らしい!どのページを開いてもすべてQuentin Blakeのイラスト満載ではないか。 ダールファンは、このブレイクさんのイラストがほとんど全員大好きなのである。

ページ数は80ページほど。イラストを除けば50ページ未満なので、高校生ならばその気があれば読めてしまうだろう。もし気に入ったら他の作品も読んでもらいたい。(ただし、そうはいっても、時々分からない単語がでてくることは覚悟してね)。


初音ミク、モーツァルトを歌う

2010年10月27日 | Weblog
初音ミクをご存知の方も多かろうと思う。私はつい最近まで知らなかった。

村上春樹の『1Q84』を読んでいたら、作家である少女がバッハのマタイ受難曲のドイツ語を歌うシーンがあったどんな曲なのか再確認しようとYoutubeかなにかで歌詞の検索したところ、初音ミクのバッハ・マタイが出てきたのだ。もちろんドイツ語の歌詞を歌うようにインプットされているのだ。

初音ミクとは音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアのようである。女声なので、髪の毛の長い女性アイドルの姿が与えられている。

私自身は音声合成ソフトに興味を持ち、その学習ソフトとしての可能性をちょっと試みたものである。しかし、意外にも、音声合成ソフトは歌声として、その性能を発揮したのであった。言語の起源は、歌を歌うこと、I LOVE YOUと歌いかけることにあるという説があるそうだから、音声合成ソフトが初音ミクで人気を博すのも、むしろ自然の成り行きかもしれない。

さて、私が見つけ、厳選した初音ミクの音源は、どちらもモーツァルトである。一つは、オペラ「魔笛」の夜の女王のアリアだ。

初音ミク/魔笛:夜の女王のアリア2 [STEREO]


もうひとつは、トルコ行進曲のメロディーの替え歌で、とても楽しい日本語の歌である。

初音ミク】トルコ行進曲 - オワタ\(^o^)/-FULL【PV】【STEREO

まあ、聞いてもらいたい。

Faber-Castellの芯ホルダー(TK9400, 3.15mm)を購入

2010年10月26日 | 文房具と読書
文房具関係の話題はしばしば入試英語にもとりあげられる。2年前だったかの東大英語の万年筆、神奈川大学のボールペンの歴史などがその例である。そして、ドイツの老舗文具メーカーFaber-Castell社の記事も、2008年の日本大学経済学部の入試問題で取り上げられた。この会社のパーフェクトペンシルは世界一お高い鉛筆として有名だ。


もちろんFaber-Castellの筆記用具は、文具ファンの私にとってあこがれの的である。とくに興味深いのは芯ホルダーだ。スイスのカランダッシュ社の製品(以前、赤い芯ホルダーを紹介した)と並び、一般筆記用具として使いやすい芯ホルダーを生産しているからだ。(ロットリング社やステッドラー社の芯ホルダーは製図用具としては有名だが、一般筆記具としては使いにくいように思える)。

それに今年は、日大の経済学部にぜひとも合格してもらいたい生徒がいる。

というわけで、迷いに迷ったが、ついにFaber-Castellの芯ホルダーを購入することに決めた。TK9400という名称の3.15mm芯用のもので、定価が2000円前後である。(ただし世界堂で購入すれば1700円くらいで購入可能だ)。TK9400を買おうと思ったのは、握ってみると非常に具合が良かったからだ。六角形の鉛筆状で、あまり太すぎないのが気に入った。(太軸はデッサン専用で、一般筆記具としては使いにくい)。

一緒にFaber-Castellの棒型の消しゴムも購入した。100円ショップで購入できるのとほとんど同じ形状だが、深緑の軸とFABER-CASTELLという名前があるので、ちょっと欲しくなった次第だ。定価はちょっと高めだったが、世界堂の割引価格だと120円程度とお手頃価格である。 写真はTK9400、消しゴム、およびFaber-CastellのGRIP2011というシャープペンシル(0.7MM、購入価格1300円程度)である。

嬉しくなってペンシル(芯ホルダー)と消しゴムを毎日使っている。文房具とは半分趣味の世界なのである。(Faber-Castell社は事業をハイテク化するのではなく、オールドに徹し、趣味の世界に貢献することで、ビジネスとして家業を成功させたのである。このあたりの経緯については、日大経済学部の英語入試問題文を読んでもらうとありがたい)。

次回は、500円未満の太芯ペンシルを紹介したい。300円程度で、ノック式芯ホルダーや1.3mmの太字シャーペンなどが、リーズナブルな価格でも入手できるのだ。

Justice(サンデルの『正義論』を読む)

2010年10月24日 | 教養英語
Justice: What's the Right Thing to Do?
クリエーター情報なし
Penguin


以前、NHKの「ハーバード白熱講義」を紹介したことがあった。サンデルのハーバード大学での人気講義である。遅ればせながら本の方もよもうということになった。

英語はきわめて読みやすい。私は一日一章と読み進めることにした。そうすれば、2週間未満で読み終わる。 もっともいったん読み出すととまらなくなるかもしれない。

内容はといえば、ベンサムやミルの功利主義、自由至上主義、カント、ロールズ、アリストテレスなどの政治的倫理的思想を学ぶながら、具体的に設定されたケース(多数の命のために一人の命を犠牲にして良いか、身体障害者のチアリーダーが排除されて良いのか等)において何が正しいのかということを考えていくという仕組みなっている。抽象的な論理を学ばさせられるのではなく、現実的な諸問題と西洋政治哲学(功利主義、自由至上主義、カント、アリストテレス的公共中心的思想など)との往復運動を求められているわけである。誰もが飽きずに知的訓練ができるというものだ。

本書は、難関国立大学や早慶などの法学部・文学部等を目指す高校生にも勧められる内容だと思う。(とはいっても、たぶん入試問題には出ないと思うんだけれども。。。)

赤本の合格最低点

2010年10月23日 | 受験
いわゆる赤本には合格最低点というのが公表されていることが多いようだ。するとたいていが6割くらいが合格最低点となっている。記号式問題で6割正解すればよいのかもしれないとナイーブな受験生は考えてしまうかも知れない。だが全然違うのだ。

公表されているのは素点ではなく、標準化した得点の最低点なのである。標準化というのはよく分かりにくいが、おそらく偏差値のような相対的得点である。(上智大学の場合は、偏差値法となっている)。

なお成績標準化については、次のHP(大学受験☆逆転合格術)の説明がわかりやすい。

成城・成蹊・明学で求められる英語力

2010年10月22日 | 受験
成城大学、成蹊大学、明治学院といった大学は、日東駒専とGMARCHの間に位置する大学ということになっていて、人気が高い。確かに大学入試の英語の問題を見ても、そのことは感じられる。

これらの大学で共通していえるのは、長文読解が問題の中心になってくることである。日大あたりだと、英文法や語彙力の設問の割合がけっこう多いのである。

出題される英文のレベルはかなり高い。英文だけを見れば、ほとんどGMARCHとは変わらない。しかも、短時間に膨大な数の問題を解かなければならなかったり(とくに成蹊大学)、長文読解の上に英作文が課されたりする(とくに明治学院)。

このレベルの大学に合格するのであれば、英語読解力はある程度保証されているといえる。多くの進学校の生徒には、是非ともこのレベル以上の大学を目標にしてもらいたい。


これらの大学と、いわゆるGMARCHとではどのように問題の質が異なってくるのか。入試問題の英文それ自体は、それ程大きな違いはないように私には見える。しかし、設問が質的に難しくなっているのである。かなり意地悪な問題がある場合さえもある。

成蹊大学の問題を見てみよう。毎年共通して出題される一つのパターンは、一つの段落ごとに一つの設問が用意されているということである。したがって受験生はまず設問を読み、それからその段落の英文を読めば良い。(こういう回答の仕方は、日東駒専などでも使えることが多い)。要するに、設問が読み手のガイドとして英文を導いてくれるようなものなのである。ある程度読解力が身についている受験生ならば、かなり楽ちんに答えられるだろう。

ところがGMARCHとなるとそういうわけにはいかない。どの大学でも、設問に答えるための箇所を自分で探さなければならない。あるいは、文章全体の趣旨を理解したり、論旨の進み方を理解したりしなければならない。これが日本語であれば、中堅私立中学の国語よりもずっと簡単なのだが、いかんせん英文である。英語を読みなれていない受験生だと、頭の中に書かれた英文があまり残っていないので、かなり厳しくなる。

もちろん簡単なメモ書きを英文の横にする事ができればそれが一番なのかもしれないが、GMARCH挑戦レベルの生徒では、まだ無理だろう。

ある程度長い英文を読んで何が書かれてやるのかということを理解する事ができること。それがGMARCHで求められている英語力である。GMARCHレベル以上が本格的な実用英語入門段階に入ったのだなと私は思っている。

GMARCH以上が就職に有利だと言われているが、入試英語の観点からするとそれは納得がいく。

Philipsのヘッドフォン(その1): SHE3580

2010年10月21日 | 文房具と読書
PHILIPS Music colorsシリーズ インイヤーヘッドフォン ブラック SHE3580/98
クリエーター情報なし
Philips


縁があってフィリップスのヘッドフォンマラソンというものに参加する事になりました。これから5回にわたってフィリップスのヘッドフォンについてモニター記事を書いて行こうと思います。

最初はSHE3580です。これは耳の中に挿入する「インナー型のヘッドフォン」ですが、その中でも一番のエントリーモデルです。私に送られてきたのは紫の製品です。早速試しに聞いてみました。

まず特筆すべきは、やっぱり価格でしょう。アマゾンでは1000円未満で購入する事ができます。誰でも気楽に購入できる価格になっているのは嬉しいね。

さて、肝心の音質はどうなのか。使いやすいのかどうなのか。



一番に注目したのは耳へのフィット感があるかどうかです。このヘッドフォンを使う人のほとんどは、ipodやウォークマンで歩きながら音楽やPodcastを楽しんだりする人だろうと思います。ですから、フィット感は命という感じですよね。今日は相模大野までこのヘッドフォンつけながら歩いてみましたが、大変良好でした。なお、大中小と三種類のイヤーピースが設定されておりますので、耳の大きい人も小さい人もぴったりするだろうと思います。

では上位機種と比べたて音質はどうなのか。実は私は1年程程前に同じSHE9701-Aを購入して使っています。写真左の白いのがそれです。定価は3980円ですがアマゾンの安売りで2350円で購入しました。現在はさらにお安く1850円となっています。約1000円近くの価格差はどのくらい反映しているか?

Podcastで番組を聞く分には、どちらも十分にクリアーでした。ただし、音楽を聴くとやはり違いは現れます。いくつかバロック音楽をipodtouchで聞き比べたのですが、音の膨らみとか音響空間の豊穣さとかいうのでしょうか、違いは明らかです。

結論的に言って音楽好きで音にうるさい人の場合は、もう少し上位機種を購入したほうが良いでしょう。しかし、Podcastで英語の勉強しているような人は、SHE3580を強くお薦めします。

もちろんのことですが、ipodの付属のヘッドフォンを利用している人はすぐに、SHE3580を購入しましょう。耳にフィットするかしないかで、音質は恐ろしい程違っているからです。

英語の過去問演習を始める

2010年10月14日 | 受験
10月も半ばに近づいて来た。我が塾の受験生もようやく過去問を始めさせることにした。

個々の受験生の志望する大学・高校の過去問の指導をできることが、一対一の個別指導塾の強みであろう。我が塾では、おもに大学受験英語の過去問特訓を実施している。受験する大学学部だけに絞り、わからないところ・間違ったところに焦点を当てて指導するので能率が良いといえる。

過去問はできるだけ早く挑戦してみたい。とは言っても、ほとんどの受験生の場合、高校3年生の4月の段階でいきなり過去もやらせるわけにいかない。やはり、この時期ではむつかしすぎるからだ。ある程度実力がついて、9月ぐらいから始めるのが普通であろう。

さて今年の我が塾の受験生であるが、一応英文法と基礎的な構文を終え、ある程度英語長文にも慣れてきたので、過去問に取り組めるようにな段階になった。本格的に過去問特訓の時期に入ったというわけではないので、ボチボチ始めみるかという感じだ。もちろん志望校から始めるのではなく、滑り止めにしたい比較的やさしい大学の問題から始める。

ところで大学入試の過去問であるが、大学の格によって入試問題の質が大きく変化する。ほぼ F ランクといえる大学、例えば関東学院や多摩大の場合、長文読解はほとんど英語を読まなくてもよい問題ばかりである。これが日大だとか神奈川大になると、本格的な英語の長文問題が登場する。問題のレベルが全く違うのである。例えば日大では、『ブリタニカ』や『エコノミスト』を用いた比較的やさしい英語長文が出てくる。英語の問題を見るだけでも、日大以上が本当の大学であるということを実感させられるのである。ところが、成城・明治学院・成蹊といった大学の問題を見ると、日大や日東駒専とは格が違うのだということを思い知らされる。英文のレベルが格段に違うのである。実用英語の世界に一歩近づいたという感じだろうか。今年の我が塾の受験生がそうなのだが、多くの受験生にとっても、成城や成蹊あたりの英語力の習得は一つの大きな目標となるだろう。


Philosophy in Japan (ABC Radio)

2010年10月10日 | 教養英語
以前、Extended Mindで取り上げたABC RadioのPodcastだが、なんと今回と次回は日本の哲学である。 これは聞かなくちゃあ、いけませんね。

今聞いているところなのだが、外来思想の独自の解釈という方法で発展した日本の思の特徴について、述べている。今回とくに取り上げられるのは中江兆民のようである。

話し手は

Thomas Kasulis
Professor
Department of Comparative Studies
Ohio State University
United States

なお、次回はアニメだそうです。漫画じゃなくてアニメときたかー。これは大学入試にも出てきそうですね。塾生にもテキストを読ませようと思います。

Michael Ruppert氏について

2010年10月09日 | 教養英語
Michael Ruppertという人についてはWikipediaに載っている。映画Collapseについてもだ。

全面的に信じる必要はないが、近代石油文明依存批判に真理があることも確かだだと思います。ウォーラースティンなんかよりも刺激的ですが。。。(詳しい内容紹介はブログのテーマを大きく超えてしまいますので割愛します)。

なお、昨日の「未公開TV」のRuppert氏によると、文明崩壊の時代に求められることは以下のような準備です。家屋の断熱材処理、農業に適する豊かな土地、携帯電話等の無線的なネットワーク技術ではなく有形・有線インフラ、食糧というよりも穀物・野菜等の種、さらには金の貯蓄だそうです。

自給自足型の文明建設ということを考えると、これから大学に行くならば農学部かなという気にさせられますね。また、最後の金というのはびっくりですが、おもしろい指摘ではないでしょうか。


現代文明崩壊論をみよ(松嶋×町山の東京MXテレビ)

2010年10月09日 | 教養英語
以前にも紹介しましたが、「松島×町山の非公開映画を見る」というテレビ番組は、非常によくできた最高の教養番組であり、中級・上級者向けの英語学習向け番組としても、すぐれているものです。

今晩、2010年10月8日から9日(午後11時半から午前0時半)[東京 MX テレビ]は、Collapseという番組で、現代及びアメリカ文明の根本的問題を語っているマイケル・ルパートという人の話を聞くことはできます。大げさな見解だと思う人もいるかもしれませんが、私は面白いと思います。マイケル・ムーアなどよりも、本質をついているといえるでしょう。

今すぐ、テレビで見ることをお薦めします。

日大以上を目指そう

2010年10月08日 | 受験
私どもの塾は大学進学を基本としてます。

東大や早慶に挑戦してもらいたいのはもちろんですが、必ずしも誰しもがそういった難関大学に合格できる訳ではありません。しかし、全ての塾生に最低限めざしてもらいたいのが、日大以上の大学に合格してもらうことです。

ここで注意していただきたいのは、日大がそんなに簡単な大学ではないということです。中堅進学校の真ん中くらいの成績であれば、高三から普通に受験勉強を始めても日大合格はまず無理だと考えておいてください。中堅校の中くらいの大半の生徒にとって、日大は大きな壁なのです。くれぐれも日大を甘く見ないでください。(中堅進学校という言葉でどのような高校を想定しているかについては、以前書いておきました。準御三家の滑り止めの上位中堅高であれば、真ん中レベルの成績でも日大は射程に入っているかもしれません)。

もちろん猛勉強すれば、ゼロからでも一流大学に挑戦する事はできます。例えば、宮本 延春『オール1の落ちこぼれ、教師になる』という興味深い本があります。オール1だった生徒がノーベル賞受賞者もだした物理学の名門である名古屋大学理学部に合格したという感動的な実話です。アマゾンでは中古が1円(+送料)から売っていますので良かったら読んでみてください。しかし、あくまでもアンビリーバブルな奇跡の物語であることも理解して欲しいと思います。

早慶を夢見るのは構いません。しかし何よりも大事なのは、まずは日大合格レベルの学力を即急に身につけることです。英語でいえば英文法の基礎をマスターし、簡単な長文を読めるようになるまでがんばりましょう。当塾は個別指導でやる気のある生徒さんを応援します。