ぴよぴよカウンセリング 心と身体と魂を繋ぐよろこび

理想のライフスタイルを確立するサポートを、自立を目指すあなたと共に、自らの学びと成長を現実的に達成して行く、今ここから。

夢のフォーカシング

2004年11月14日 | ワーク、セラピー体験
教育分析を受けている先生からお誘いを受けて、セミナーへ行ってきた。
私の先生は多分野の勉強をしている。
私は先生が勉強している中でもフォーカシングに興味があって、
感覚やイメージを感じたりそれを形にしたりすることで自分の無意識を知ることが出来るこの技法を習得したいと感じている。
その、フォーカシングと夢分析の合体したような今日のセミナーのネーミングで、
かなり難しいセミナーなのではないだろうかと考えながら、勉強職の強いと思われる今日のセミナーに参加した。
しかし、想像していたよりもはるかに、講義は楽しかったし、解りやすかった。

講師は福岡大学の田村隆一先生。
ものすごく個性のある先生で、楽しい方だ。
あんな先生の講義なら大学でたのしく学べるだろうし、
彼のカウンセリングを受けてみたいとセミナーを聴きながら思った。

セミナーの内容は、午前は夢を題材としたフォーカシングの概要と技法の説明、
午後からは先生のセッションと、自分たちのグループセッションで、
10時から17時までみっちりのスケジュールだった。

夢のフォーカシングは、フォーカシングよりも、短時間でフェルトセンスをつかめるし、
クリアリングスペースを取る必要も無いのだ。
いたって簡単、シンプルなのだ。
私にはそうおもえた。
フォーカシングでは、まず自分の気にかかっている気持ちを見つける作業がある。
だけど、夢のフォーカシングでは夢がきっかけとなる題材なのだから
気づきも早いし、何より、イメージがもうすでに出来ている状態なのだ。
しっかり出来ているから、イメージ力が少ない人でもやりやすいだろうと思った。

フォーカシングでは、フォーカサーのみが自覚していたり、知っていればいい情報や気持ちが主なのだから、カウンセリングのようにカウンセラーがクライエントに起こった話の内容のすべてを把握する必要性は無い。
リスナーの質問に応じて、自分で感じて、変化するのはフォーカサー自身だ。
それを本人が感じられていれば、内容を話さなくてもいいし、極端な話嘘を話してもいいのだ。
これを、聴いたときは本当にお得な感じがしたし、気軽な気もした。
カウンセリングのように、守秘義務を気にすることなく、クライエントは話せるわけだ。
しかも、先生は一生懸命やらないとか、自分が楽しいめるように遊び感覚でやってくださいという。
笑いが私の中から出た。
フォーカサーが中心ではなく、自分が中心に感じたからだ。
カウンセリングを覆すこの技法はなんだ!?
ただ、カウンセリングの基礎的な知識は根底に必ずある。

夢は単に夢なのだ。
実際の出来事とは違う。
だからこそ、セッションをいきなり中断することも可能だ。
その架空の話の中に眠る自分の無意識に触れるきっかけとなるのが夢。
そのことに気が付けば、どんなセッションにも失敗は無いように思える。
リスナーは聴きたいことを聴いてもいいし、フォーカサーは言いたくなければ言わなくてもいいのだし、
リスナーの投げかけで、勝手にきもちが動いたりしても、その動いた内容はフォーカサーのもので、
リスナーはしらなくてもフォーカシングはすすんでいく。
夢だからこその投げかけがある。
ものすごく勉強になった。

セッションのとき、何度か自分の意見を言いたい衝動に駆られた。
話の詳しい内容がしりたいと感じた。
話したくなければ、話さなくていいですよ。
とか、言いながら、知りたい~~。とものすごく感じている自分に気がついた。
私のどの言葉にあなたのどの部分がどんな風に反応して、どこでどんな風に腑に落ちたのか、
知りたい、一緒に味わいたい~~とものすごく思った。

これが、カウンセリングとフォーカシングの一番の違いなのかなぁと
今日の私が一番思った部分だった。

技法は楽だけど、気持ちのもどかしさがある。
それにも慣れて、柔軟な気持ちでフォーカシングが出来るようになるには10年かかりました~。
って先生が言われていた。
そらそうかもしれないなぁ。

先生に今日出会えたことは私の中で何かへの気づきになっていると思う。
上手くはいえないけれど、そう思えた。

今日出会った人たち。
またひとつ、自分の道が出来た。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする