ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

退院日

2012-02-18 04:26:17 | Weblog
丸々五日病院にいると、だいだい誰が働いているかとか、病院のサイクルがわかってくる。
看護師は7am-7pmの12時間シフトで三日働く。
シフトにも寄るが連日会う人もいるし、一回会って終わり、という人もいる。
このシステムに慣れてないと、毎回毎回違う人に当たって面倒と思うかもしれないけれど、きっちり区切るので働く側からすると合理的だし、スタッフが疲労しないので長期間働くことができる。
朝の7時と夜の7時は引き継ぎの時間なのでとても賑やかだ。
部屋に「ハーイ、今日あなたを担当する◯Xです。」と挨拶してくれ、「何かあったらナースコール押してね」と言われる。日本人みたいに痒い所に手が届くことはないが、必要ならあなたから要求しなさい、というスタンスなのはここがアメリカだからだ。だから自分で言わんといかん。

スタッフは概してプロ意識も高く心地よかった。
「この病院が好きだからICUで8年目なのよ」というナースもいた。
こんだけの複雑な器具を使いこなせるあなたたちはすごいよ。素直に尊敬するのであった。

入院五日目の金曜日の朝、内分泌の先生が往診してくれて、「今日退院してもいいよ。処方箋を書いておくから自宅でこれをちゃんと飲みなさい。2週間後にフォローアップのアポを取るように」という指示を受けた。
どの先生にたしてもそうだけど、会った時は必ず握手をして謝意を心から示すようにしている。
Drリンゴールドにも「ほんとにありがとう」と両手で握手した。
すると、「君はとってもいい患者だったよ。全然文句も言わないし」
と、言うではないか。
文句言う患者おんの?!

仕事とは言え、色んな患者と接する機会が先生方も多いであろうが、決して「良い患者」だけではなく偏屈者も多いだろうし、病気だけじゃなくてその人のキャラとも合わせなきゃいけないから大変やな~。
心中御察しします。

金曜日に退院出来る事は夫に伝えていたので、仕事が一段落つきそうな2時頃にピックアップに来てくれることになった。
病棟内に置いた荷物や自分自身を身ぎれいにして、お迎えを待った。

前日のディナーはここまで食べられるようになっていたし(食べられたのは3分の1だけど)、


この部屋ともおさらばか~。お世話になりました。四方に向かって「ありがと」を言ってお辞儀した。




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2 コメント

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Unknown (ひろりん)
2012-02-19 08:54:22
うんうん、文句言う患者、山ほどおりますね。その家族なんかすごいですね。オーストラリアの病院で、看護婦に対する態度を改めよ!っていう張り紙がありました。ははは。ぞなさんは医者の大変さが特に分かっていらっしゃるから、特にいい患者さんだったのでしょう。

しかし、この記事のキーワード「好きだから」「ナースコール」になっていて、???びっくら~。
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?? (zona)
2012-02-19 11:10:54
好きだから、ナースコール????なんじゃほら。どうやって選択するんでしょうね。よくわからん・・・・・
文句を言うこともないので、言わなくて良かったけど、悪い待遇には言う必要があるかも。スタッフも一生懸命働いてましたよ。それには敬意を表しました。ありがとうって。
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