ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

すわっ!!!変質者か?! (その3)

2008-11-27 20:11:06 | Weblog
日曜日に車を洗っていた。
腰を屈めて雑巾を絞って立ち上がったとき、間の前におじさんが立っていてひっくり返る程びっくりした。
予告無しにいきなり目の前に立つのは反則であろう。

目の前に立っていたのは、毎朝顔を合わせる、私が変質者と思い込んでいた例のおじいさんだ。
おじさんとおじいさんの間くらいの人だ。

「ハーイ、コンニチハ」

と、たどたどしい日本語で話しかけて来た。
この手の外人は親日家が多い。

なんでも空軍に所属していたときの1962年から1964年に日本に滞在していたんだそうだ。
今は引退して自宅で株をやっているらしい。
おしゃべり好きらしく、たまたま外にいた私をいい獲物だと思って近づいて来たようだ。
特に私が日本人だし、話したくてしょうがなかったんじゃないのかな。

挨拶で済まそうと思った私であったが、おじさんはしゃべる、しゃべる。
KYどころの話ではない。
全く相手のことなどおかまい無しに話し続ける。

話の範囲が広くて深いので、多分頭がいい人なんだろうなあ・・・と思った。
しかし、相手が聞いていおうが聞いていまいがおかまいなし。
ちょっと夫に似ている・・・・。
こういう人は夫に相手をしてもらうのが一番だ。

どうやったらこの人はこの場から立ち去ってくれるのだろうか・・・・

と思案しながら、同じ場所を何度も何度も雑巾で拭いていた所に、夫がゴミを捨てるためにドアを開けた。

やっった! 

すかさずその夫におじさんを紹介し、私は車をとりあえず急いで洗って、そーっとそーっと家の中に入り、そーっとそっーっとドアを閉めた。

カチャ

あーよかった。

夫とおじさんは大声で株の話をしている。
しばらーくして、そーっとガレージにつながるドアを開けると二人ともいない。
どこかに行ってしまったようだ。

どうでもいいので、娘と昼ご飯を食べた。

しばらくして、夫が戻って来た。

「どこ行っとったん?」(家の中では私は松山弁を話す)

「おじさんの家。コンピューター見せてもらった。業者が持ってるソフトを持っていた。云々」

おじさんの話をちょっとしてくれた。

「あの人は頭がいいけど、話を途切るのが下手だ。」
あんたもそうやないかい・・・・

とは、言わなかったが、意外と、いや予想通り気があったのではないかと想像する。

夫に新しい友達が出来たようだ。
めでたし、めでたし

しかし、うちの家の中には絶対招いて欲しくない輩である。

あ、そう言えば、夫は松山で変質者に間違われたことがあったんだ。

なんだかな~。嫁としては情けないというか、大変複雑な気分である。