ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

妥協なき人生

2006年05月20日 00時05分03秒 | 古い日記
プロジェクト名で言えばP282...プラント、KM-P。

五月の空に、雨の降り始めたモノクロームの世界。

今や北関東の片隅で「廃墟」と化したその場所は、
俺達がここで働いていた当時から...
「十年以上の歳月が経過した事」を誰よりも雄弁に物語っていた。

----風の音----

「懐かしいなあ。俺達、ここで働いていたんだよな。」
「いや、俺は2,3回来た事があるだけッスよ。」
「え?そうだっけ?...ああ。そうか。そうだったな。」

----風の音----

「何か、『廃墟』と言うには物足りないッスねえ。」
「そうだね。昔は周囲に何も無かったしもっと広く感じたんだが...。」
「今となっちゃあ、何にもならんですね。この施設も土地も...。」

----風の音----

「ここ、ライブとかプロモの撮影に使えそうだな。」
「ええ。丁度、特設ステージみたいになってますね。」
「よし。じゃあ、ここでライブをやろう!」

----風の音----

「でも、こんな所でライブなんて許可下りますかね?」
「許可?んなもん取ったら『ロック』じゃねーだろ?」
「...この歳でロックな生き様はねえっすよ。」

----風の音----

「やるなら、二人ですね。電気も無いからアコギ2本で。」
「じゃあ、『ゴンチチ』とか?」

「技術的に無理っすねえ。」
「じゃあ、『ゆず』あたりは?」
「それもちょっと辛い。」
「うーん。思い切って『waT』は?」

「じゃあ、その辺のコピーみたいな曲を...。」
「どっちがテッペイで、どっちがえーと...。」
「『ワトソン君』だっけ?」
「いや、確か『べンツ君』だと...。」

...ムサムサのオヤジ2人でこんな事を語り合った。(五月の連休中)

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