転倒した直後は気づかなかったが、
2日後に頭のてっぺんに出血しているのを発見した。
特に目立った異常は見当たらないが、
あれだけ激しく頭を打ったのだから
ダメージは相当なものだったろう。
全てに介助が必要な妻だが、
不安定ながらも、立てるというのは
私には最後の砦のようなものだった。
よちよちでも、なるべく歩かせたい、
という思いがあった。
それが、妻を転倒させてしまった。
怪我をさせては元も子もない。
さすがに3回目の転倒となると、
骨身に応える。
それでもまだ立てるうちは立たせたいという思いは捨てきれない。
この思いは捨てるべきなのだろうか。
本当に付きっきりで安全が確保される時以外は
立たせるべきではない、のだろう…。
☆ 妻の口腔ケアはベッドで眠った後に
やっていたが、どうしても眠りを妨げてしまう。
食べ残しが奥の方にあると、何とか取り出そうとして
スポンジブラシを何回も動かすことになり、
せっかく眠っているのを起してしまう。
そこからまた眠るまで30分や1時間もかかることもある。
そこで最近は、眠る前にケアをしてみた。
ソファーに座っている妻の口に私の左の人差し指を入れて
開けようとすると、ギュッと閉じられる。
そこでくじけず、頑張って開けて、
歯ブラシを入れて食べ残しを掻き出す。
ただ、どうしても嫌がるなかでの作業なので
ブラシをかじられたりして、
取り残し、磨き残しが出てくる。
結局、眠ってから
続きのケアになるが、
仕上げ的な感じになるので、
時間も短く、
目を覚まさせないで済む。
それにしても、呑み込まずに(呑み込めずに)
残っている量の多い事。
以前はこんなことは無かったと思う。
それだけ、症状が進んで来た、
ということなのだろう …… 。
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