手術前は妻にスプーン半分ほどの量だけど口からも食べさせていたが、
退院して在宅介護を再開してからはずっと胃瘻からだけで、口からは
摂っていない。
誤嚥性肺炎が怖い、というのが大きな理由だが、もう一つ
私の気力・体力の衰えも理由だ。
介護食の準備、後始末、また吸引器の消毒などが今の俺には荷が重い。
妻から、甘いとかスッキリしたとか美味しいといった食べる楽しみを
奪ってしまったのは申し訳ないと思う。
☆ 手術前もトイレは近かったが夜間に起きた記憶はあまりない。
それが、入院中から夜に何回かトイレに起きるようになって、
退院した現在も続いてる。
さながら砂時計ならぬ膀胱時計といった感じで、丁度2時間で膀胱が
満杯になる。
1回目が1時なら次は3時、1回目が2時なら次は4時といった具合に
尿意で目が覚める。
大動脈解離の手術で血管の一部が人工血管に交換されており、
人工血管は血液が濃くなると血の固まりを作りやすくなるので、
水分を多めにとるよう指導されている。
2時間おきに目が覚めるので慢性的な寝不足感があるが、
最近ではそういう睡眠リズムに身体が馴れてきた気がする。
☆ コーヒーの淹れ立ての香りが好きで、手術前は豆を挽いて飲むことが
多かったが、カフェインは動脈硬化を促進し、血栓を生じやすくする
というので退院後はコーヒーを控えてきた。
しかしこれには諸説あるようで、1日4杯ほど飲んでる人の方が
全く飲まない人より健康であるという研究結果もあるらしい。
1日1杯なら問題ないと思うので今後は豆を挽いて飲もうと思う。
妻も飲むことは出来なくても嗅覚はまだ残っていることを信じて
妻の近くでコーヒーの香りを漂わせてみよう。