妻は胃ろう  手抜かり 老老介護

2007年9月、56歳、アルツハイマー病と診断
2018年1月、胃瘻造設手術
2023年9月、体調悪化

妻の体操

2014-07-29 06:46:28 | 妻の症状
  この半年くらい毎日続けていることがある。

  妻へのマッサージである。


  全くの自己流である。


  妻をベッドサイドに腰掛けさせ、

  背中にまわり、正座の体勢をとる。


   肩甲骨付近を円を描くように、ゆっくりさする。

   肩甲骨の下に指を軽く押し入れ、

  なぞるように動かす。

  

   肩を静かに揉む。


   背骨の両側のツボらしき箇所を押していく。


   肩から上腕をさする。
 

   最後に耳を軽く引っ張ったり揉んだりする。

   うっかり、強く引っ張ると、妻が「痛っ」と声を上げる。



  次に前にまわり、

   手をさする。

   両手を持って、ゆっくり腕を振るように前後させる。

   同時に、少しだけ、身体をひねらせる。


   妻が笑顔を見せる時もある。

   

  これが朝のコース。


  夜、寝る前は、これに足のマッサージが加わる。


  風邪を引かせないようにタオルケットを掛け、

  足だけ出す。   


   足を少し持ち上げ、ふくらはぎを静かに揉む。

   脛をさすり、三里のツボを押す。


   アキレス腱をつまむように揉む。


   足の甲をさする。

   足裏の土踏まずを押す。

   
  次に、両足を少し浮かせて、

  背泳ぎのキックのように、上下させる。

  10回程度だが、これは衰えた私の腕にはいい負荷になる。


  最後に両足をそろえ、金魚運動のように、

  軽く背骨を微振動させて終わり。


  大抵、妻は途中で眠ってくれる。


  時々、足裏をくすぐってみる。

  足が、ピクっと動く。

  ああ、神経が来ている、とほっとする。


  時間にすれば10分足らずの量であり、

  どれほどの効果があるかは分からないが、

  何もしないよりはいいだろう、と思っている。


  

  私は、妻が寝たきりになることを恐れている。


  近いうち、必ず来るそのことを恐れる。


  自分の体力の衰え、気力の衰えが心配である。

  

  ヘルパーさんに、オムツ交換が上手く出来るだろうか、話すと、


    大丈夫ですよ、慣れますから、と優しく笑う。


  
 
  その時がなるべく遅くなるように、


  効果不明の自己流体操を、続けて行こう。


 




  

  
   

   


   

  

  

  
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食べる 食べない センサーは唇?

2014-07-26 17:52:06 | 妻の症状
  2時頃、妻が目を覚ました。


  ちょっと声を上げ、起きたそうな動きをした。


  ひょっとして、ウンチかとも思ったが

  私も眠りについて間もなかったので、

  替える気力がなかった。

  
  川中美幸を流しながら、手を伸ばして

  足をさすってやった。


  たぶん、妻より先に私が眠ったと思う。

  6時頃目を覚ますと、妻はまだ眠っていた。




  私は4~5日前から、右下奥歯が痛くなっていた。

  歯が痛いのに、料理を作るというのは辛いものだ。


  作るといっても、温泉玉子を3個作っただけで、

  あとは、納豆と冷凍庫から、ハンバーグ、人参、

  ほうれんそう を出しただけ。


  温泉玉子1個を納豆と混ぜ、

  2個はコップに入れ、牛乳を少し足す。


  

  

  妻はその時の調子で食べる量が異なる。

  口を開けない、ということは、

  食べたくないという意思表示なんだろう。


  不思議なのは、

  頑として口を開けなかったのに、

  1分もしないで同じものを口に運ぶと

  食べてくれることがある。

  

  そんな中で、ほぼ、フリーパスで口を開けてくれるのが、

  卵かけ納豆とヨーグルトだ。

  
  見た目で判断しているとは思えない。

  かといって、好きな味として覚えているとも考えにくい。


  私の推測では、スプーンが口に当った時の感触で、

  判断しているのではないだろうか。


  どちらも呑み込みやすい状態である。


  
  ご飯は、拒否されることが多い。

  肉類も出来るだけほぐして口に運ぶが、

  すんなり開けてくれない。


  人参の煮物は、まあまあ食べてくれる方だ。


  こうして見ると、何となく、唇の感触で、

  呑み込みやすいかそうでないかを

  判断していると思われる。


  

  豆腐とかプリンも食べてくれる方だ。


  もう、噛むことによる脳の活性化を期待するのは諦めるべきか。


  栄養を少しでも取ってもらうことが優先か。





  歯の痛い私は、顔を左に傾け、豆腐を呑み込む。


  歯医者に行くべきか、迷っている。


  


  

  



  
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床ずれの心配

2014-07-23 12:09:41 | 日記
   白いムクゲがやっと咲いた。

   ピンクより1週間以上遅れた。


   ピンクの方は、まだ多くの花を咲かせている。

   しかし、つぼみのままで落下するのも多い。

   
   今朝、百日紅の小さな濃いピンクの花が

   一輪輪咲いていた。


   ホームセンターで気に入ったものをその都度買ってきて、

   二坪足らずの花壇に植えたものだから、

   ムクゲ、サルスベリ、ツツジ、アジサイ、バラ、キングサリ、

   が枝をぶつけそうに乱立している。


   それにチューリップとムスカリの球根も埋まっている。


   妻には、もっときれいに出来ないか、と文句を言われたが、

   私のセンスではどうにもならなかった。

   
   もう、妻に文句を言われなくなった私は、

   空いてる隙間にコスモスを咲かせたいと思っている。


   苗を植えたり、種を蒔いたりしたが、うまく行かないん。
   



   山吹も植えていたが、隣家との境界から50㎝に植えたので、

   花が散り始めると、黄色い小さな花が隣家を汚してしまう。

   毎年気になっていたが、ついに、この春、切ってしまった。



   ご近所では、手入れを業者に頼んで、

   庭園風に仕上げている家もある。


   妻はそのような庭にあこがれていたが、

   私はいろんな花を楽しみたかった。


   ムクゲと同様、百日紅も山口瞳さんの本で知った。


   ハナミズキを植えて、その成長に驚き、

   1年で切ってしまったときは妻と喧嘩になった。


   植物に無知な私は、花の写真だけを見て、

   その大きさをうっかりして後悔することが多い。






   今日は、訪問診療の日。


   10時過ぎのの来家だった。

   妻はベッドに腰掛けて、朝食中だった。


   先生が来る時間は大体分かっていたが、

   食事の様子を見てもらうのもいいかなと思い、

   いつも通りのペースで支度した。


   

   先生から、

     寝返りを打つか、

     床ずれが出来ていないか、と尋ねられた。


   私が、

     寝返りは大分前から打てなくなった、

     床ずれは出来ていない、 と答える。


  先生がベッドのマットを触り、硬さをチェックしたが、

  特別、注意は受けなかった。

  
  床ずれは、あっという間に出来るから、油断できない、とのこと。


  床ずれを、あなどってはいけない、とも言われた。



  いずれやってくる、寝たきりの介護。

  オムツ交換と体位交換も未知の世界だ。


  再発しそうな腰痛。

  ジョギングで痛めた右足首。

  
  気を付けよう。

   
  

  


     





   






















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妻の症状(写真を破る)

2014-07-21 23:22:08 | 妻の症状
   昨日の夕食は、カレーかシチューか迷ったが、

   そのまま食べれるのがいいと思い、

   シチューにした。


   もちろん、市販のルーを使用。

   ちょっと濃かったので、

   かなりの牛乳で薄める必要があった。



   どうも、妻の口には合わなかったようだ。

   朝も昼も、そして夜も出したが、

   一口だけ食べて、後は口を開けなかった。

   昼の残りの、そうめんもダメだった。


   温泉玉子入り、きなこ・すりごま・シリアル・バナナ・ヨーグルトで

   かろうじて栄養確保?する。

   

   


   妻がアルツハイマー病と診断された後、

記憶を取り戻すのに、昔の写真がいいというので、

   子供の頃から、結婚後まで、

   アルバムを何冊も説明しながら見せた。

   しかし、妻は何の関心も反応も示さなかった。


   もう、写っている人が誰だか分からなくなっていたと思う。



   それでも、各時代から何枚かずつ抜き出し、

   数枚のパネルに入れ、飾った。

  
   

   ある時、パネルの写真が5~6枚全部破られて

   床に落ちていた。

   (自分でパネルをはずし、カバーを取ることが出来たんだ)


   結婚前に勤めていた職場の仲間と一緒の写真や

   新婚時代の妻の写真だった。


   自分の顔を認識したのだろうか、

   職場の友達を覚えていたのだろうか。


   破いた理由は何だったのか。

   何が気に食わなかったのか。


   自分の顔も、友達の顔も分からなくなって、

   どこの誰だか知らない女の人を見て、

   おもしろくなかったのか。
   
   
   本当のところは分からないが、

   写真に何かを感じたのは確かだろう。




   妻の記憶を呼び戻すための写真とは別に、

   昨年、新婚時代の妻の写真を数枚パネルに入れ、壁に掛けた。


   はつらつとした表情の妻がいる。
   
   笑顔の若い妻がいる。



   私の介護の力になってくれる写真である。



   
   私とは逆に、発症後の奥さんの写真しか

   飾っていない方がいると聞いたことがある。

   
   理由は、

      元気な頃の写真を見るのはつらい。

      現在の奥さんの姿が現実の奥さんであり、

     現実を直視して看護する。


   といったようなことだったと思う。


   

   写真は逆でも、私も、その方も、

   介護をするために、

   そうすることで、

   ある覚悟をしたのかもしれない。

   

   

   

   






   



    

    








 


   
   



   


   



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妻の睡眠、私の睡眠

2014-07-19 22:21:42 | 日記
   今朝、4時過ぎ、妻が目を覚ました。


   いつもなら、声を出さず、

   じっと天井を見ているので、

   気が付かないことが多い。


   今日は、声を出し、

   自分で起き上がろうと身体を動かす。

   足を持って、90°回転させてから、

   背中を支えて起こしてやる。

 
   自分の思いが叶ったのか

   嬉しそうに笑った。






   妻はいつも18時頃から夕食を食べ、

   大概、途中で眠ってしまう。


   私はというと、

   昼寝をしない時は、

   20時を過ぎる頃から睡魔に襲われ、

   テレビを見ながら横になり、眠ってしまう。


   1時間ほどで目を覚ますこともあり、

   3時間以上眠り続けることもある。

   
   妻も、途中で目を覚ましている時もあれば、

   ずっと眠っている時もある。


   できるだけ、23時前には妻を起し、

   オムツ交換や着替えをし、

   ベッドに寝かせるのが、24時頃になってしまう。


   それから、妻の足マッサージや口腔ケアをして

   一日の介護が終了。

  

   妻が眠った後、

   ベッドの横に布団を敷いて私も横になる。


   すぐ眠れる日もあれば、

   眠れない日もあるが、

   朝は大体、5時か6時には目が覚める。

  
   妻は、私が目を覚ました時に起きている時もあれば

   眠っている時もある。

   

   私が眠っている間、妻が起きていたかもしれないが

   それは分からない。



   こうしてみると、


   妻の睡眠時間は、

   夕食後、ソファーで3~4時間。

   夜、ベッドで、4~5時間。

   

   一方、私は、

   昼寝または食後、ごろ寝で、1~2時間。

   夜、布団で、5~6時間。


   どうやら、二人とも、

   睡眠不足ということはなさそうだ。



   もう、無理がきかない身体になった私が

   どうにかやっていけるのは、

   仕事を持たず、

   眠りたいときに眠れる環境のお蔭だと思う。



   これが、仕事をもっている人だと、

   そうは言ってられないと思う。


   朝、起きて仕事に行かなければ

   ならない人が、

   夜遅くまで介護するということは

   大変なストレスになると思う。



   
   妻が目を覚まして

   立ち上がろうとしている。


   そろそろ着替えてベッドに

   連れて行こう。


   私も、今日はまだ眠っていないので、

   眠くなってきた。


   

   

   
   








   










 

   
   

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車椅子が通らない

2014-07-18 19:21:50 | 日記
 
   小さな花壇に、ムクゲ を白色とピンクの2本植えている。


   ピンクの方が1週間前から咲き始め、

   もう落下している。

   
   白色の方は、まだ一輪も咲いていない。



   ムクゲという花を、

   山口瞳さんのエッセイで知った。


   飛行機事故で亡くなった向田邦子さんのことを

   8週に亘って書いた文の題が、

   「木槿の花」 だった。
  


   ミーハーの私は、ホームセンターで買い求め、

   狭い庭に植えた。


   

   今日、病院で採血してきた。

   年1回は検査するようにしている。



   職場の健康診断で高血圧が見つかり、

   「要治療」、という所見が出たため、

   渋々、受診したのがこの病院だった。



   11:00 前、

   妻を一人残して家を出る。


   テレビの前のソファーに座らせ、

   美空ひばりさんの録画を点けて出る。




   病院はそれほど混んでいないように思えたが、

   30分余り、待たされた。


   採血だけなのに、なんで時間がかかるんだ、と

   気短な私は、20分を過ぎるあたりからイライラしてくる。



   結果は、来週聞くことになる。


   家に戻ると、妻は静かに座っていてくれた。






   16:00 約束していたケアマネさんと介護用品の業者が来家。


   先月、ケアマネさんに、

   今後、妻が歩けなくなった場合、

   入浴をどうするか、ちょっと相談した。


   浴室用の車椅子があるから、

   業者と説明に伺う、ということだった。


   カタログを見せられ、いろんな種類があることを知った。

   1割負担だと、1万円前後で購入できる値段だった。


   しかし、重大な問題があった。


   浴室、洗面所、どちらの入り口も狭くて通れないのだ。


   どうにもならない。


   ちょっとした改築で済む話ではない。


      

   10年前、台所や浴室をリフォームしたが、

   まさか、こんなことになろうとは

   思いもしなかった。


   

   やはり、宝くじ しかないのか。

   残念。


   
      

   

   

  

   


   
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妻の症状(泣く)

2014-07-17 16:35:18 | 妻の症状
   私が人前で涙を流したのは、

   床屋での1件の他、あと2回ある。

  
   一つは、早期退職する事を、

   上司に伝えた時。

   口惜しさに、涙がこぼれた。


   もう一つは、初めて、ケアマネージャー

   と会った時。


   これまでの経緯を説明した後、

   「よく頑張ってこられましたね」 と言われ、

   突然、溜まっていたものが溢れ出てしまった。




   妻が56歳で、認知症の症状が出始めた頃から

   泣くことが多くなった。


   食事中に泣き出したり、


   朝、「家に帰る」と泣いた。


   姉が帰った後、寂しがって泣いた。

   子供が母親と別れるのを悲しむように泣いた。



   言葉を失った後も、泣くことは続いた。

   夜、階段に座って、泣いていたこともあった。



   回数は減ってきたものの、

   大震災の前年まで、4年間続いた。




   泣くのには理由がある。


   悲しいから、寂しいから、怖いから、不安だから。


   妻は、4年間もそういう状態だったことになる。


   

   震災のあった年以降は泣くことはほとんど無くなった。


   
   妻は、


   悲しさ、寂しさ、怖れ、不安  から


   解放されたのだろうか。




   私は、ますます涙もろくなってきた。


     

   


   





















   
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床屋さんで泣いた

2014-07-16 23:58:00 | 日記
   ヘルパーさんの日。


   私は、ニュータウン内にある小さな床屋さんに行く。


   床屋は苦手なので、出来るだけ我慢する。
 
   1か月を過ぎた頃から耳にかかる分を

   自分で、電気カミソリで短くする。

   それでも2か月が限度である。


   坊主頭より少し長い程度に刈ってもらう。


   鏡に写る自分の顔と向き合うのは耐えられないので、

   いつも目を閉じる。


   この店に通ってから20年以上になる。

   今でこそ、世間話が出来るようになったが、

   それは、退職してからだ。


   何かの事で、妻の病気の話をしたのがきっかけだった。


   情報通の店の人が、あそこの人も、

   あの人のお母さんも、と

   町内の同じような人がいることを話してくれた。

   

   まだ、妻が歩ける頃、

   髪を切ってもらおうと、

   散歩を口実に連れ出した。

   店の人がドアを開けてくれたが、

   妻は入ろうとしなかった。


   
   何年か前、髪を切ってもらっていた。   

   妻が徘徊や暴言で一番大変だった頃だ。

   

   目を閉じてると、

   妻の事があれこれ浮かんできた。

   

   突然、涙が溢れてきた。

   自分でもどうしようもなかった。

   

   娘の結婚式を除けば、

   人前で涙を流したのは、これが3回目だった。



   
      

   今日の夕食は、スーパーで買ってきた

   寿司パック。


   いつもなら、ネタだけでも食べてくれたが、

   今日は、だめだった。

   口を頑として開けてくれない。

   

   それでも、シリアルヨーグルトは食べてくれた。

   ちょっと安心する。


   例によって、すぐ眠ってしまった。

   

   









   
   

   


      
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宝くじの夢

2014-07-15 18:54:12 | 日記
   NHKで、転倒による骨折についてやっていた。

 
   その中で、カルシウムを吸収しやすいのが

   ビタミンDであり、

   そのビタミンDは

   食べ物から作られるのが2割、

   日光浴による皮膚から作られるのが8割、と言っていた。


   というわけで、すぐ影響されやすい私は、

   ちょっと暑かったが、妻と車椅子で外出し、

   陽に当たった。


   しかし、日差しが強かったので10分程で終了。



   夕食は、どうも食欲がなく、

   口にスプーンを持って行ってもなかなか開けてくれない。

   ヨーグルトでも駄目だった。


   この前、おう吐させたので、

   無理しないことにする。


   眠ってしまった。


  



   今日、宝くじを買った。

   年に1~2回は買っている。



   そこで、当たった時の使い道について考える。



   小さいものから大きなものまで。



   ・ 私は、毎日の処理に、トイレットペーパーの他に、

    お尻拭きティッシュ、ベビーコットン、ガーゼハンカチを使っている。


    ガーゼハンカチ意外は使い捨てである。


    一回に使う枚数を気にしながら使っている。


 
    宝くじに当たったら、もうバンバン使える。



   ・ スーパーで、妻が好きな、いちごやメロンを買おうとして、

    迷いに迷って、結局買わないことが何回もある。


     当たったら、これらを、さらに1ランク上のものを、迷わず買える。



   ・ 車椅子ごと乗れる、福祉車両を買う。

    これは、宝くじに関係なく、

    かなり本気で考えている。

     しかし、「軽」でもかなり高価である。


     宝くじに当たったら、軽よりも大きいサイズを買う。



   ・ 風呂場を改修し、リフトを付けて、

    妻を浴槽に入れてやる。



   ・ あとは貯金だな。

    俺が先に逝った場合、

    信頼のおける施設に入所させるための資金。
   


   こんなところかな。
  
   
   3千円の夢でした。


   当たりますように。


   

     
 

     

    








 

  

  

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編み掛けのセーター

2014-07-13 20:20:46 | 日記
   4日ぶりに妻のシャワー。


   最近足元がおぼつかないので心配だったが、

   無事終わった。


   シャンプーのすすぎでは、ちょっと声を出したが

   大きな拒否は無かった。


   いつもは、椅子から立たせてから、

   床と足を拭き、滑らないようにして、

   浴室の手摺につかまらせ、紙パンツを穿かせていた。


   今日は、椅子に座らせたままで床と足を拭き、

   紙パンツを途中まで穿かせ、それから立たせた。

   さらに、お尻を拭き、パンツを引き上げて完了。


   今日の方法のほうが、立っている時間が少ない分、

   安全なような気がする。



   部屋に戻り、パジャマを着せてソファーに座らせる。

   「笑点」 を見ながら夕食にしたが、

   ほとんど食べないうちに眠ってしまった。


   気持ち良かったか、疲れたか。


   眠りながら、大きく前傾する。

   元に戻すが、すぐ折れるように前傾してしまう。

   また戻してやる。 

   また、折れる。



   


   一昨日、家財を何点かリサイクルに処分したが、 

   下駄箱が無くなって、ちょっと不便だ。


   十年前、リフォームの際、

   玄関ドアを木製からアルミ製に替えた。


   その結果、冬期は結露がひどくなり、

   下駄箱の背面にカビが発生していた。


   今回、風通しを良くするため、思い切って処分した。


   下駄箱の上に置いていた、様々な小物が行き場所をなくし、

   靴といっしょに廊下に並べられている。


   
   半分の大きさの下駄箱を置くか、

   何か別の方法を考えるか。





   2階も片付けていたら、古いバッグの中に、

   編み掛けのセーターと毛糸玉が入っていた。


   妻がまだまだ普通に元気だった頃、

   私のために編んだものだった。


   肩幅を測られた記憶がある。



   編み棒が付いたままだった。


   背中と前の分がほぼ終わり、

   あとは、兩袖を編めば完成するというような段階だった。

   

   当時も何回か、妻を冷やかしながら、

   「何時になったら完成するんだ」 と聞いたことを覚えている。

  
   それに対する妻の返事がどういうものだったかは忘れてしまった。


   その後も、何回か大掃除のたびに

   妻を冷やかしたが、二度と手を付けることは無かった。



   例によって、私は深く考えることなく、

   面倒臭くなったんだな、くらいにしか思わなかった。


   そして、セーターのことは、すぐ忘れてしまった。



   しかし、今思うのだが、


   ひょっとして、


   妻は、編みたくても編むことが出来なくなってしまったのではないか。

  
  
   発症から10年以上前のことだと思うが、

   だとすると、妻は、私が思ってる以上より前から

   症状が出ていたのかもしれない。



   家計を任せていた妻が、

   ある日、印鑑と通帳を私に差出し、


   これからは、家計の管理を私にやってほしい、

  
   と申し出た時期と、どっちが先だったのか。


    

   自分でも自覚していたのだろうか。


   妻も、認知症という病気については知るはずもなく、

   この症状は何なんだろう、と悩んだかもしれない。


   誰にも言えず、どうしていいか分からず、

   不安に怯えていたのかもしれない。


   私は、そういうことを相談できる夫ではなかったのかもしれない。


   




   

















  

   

   








   


   

  
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