この半年くらい毎日続けていることがある。
妻へのマッサージである。
全くの自己流である。
妻をベッドサイドに腰掛けさせ、
背中にまわり、正座の体勢をとる。
肩甲骨付近を円を描くように、ゆっくりさする。
肩甲骨の下に指を軽く押し入れ、
なぞるように動かす。
肩を静かに揉む。
背骨の両側のツボらしき箇所を押していく。
肩から上腕をさする。
最後に耳を軽く引っ張ったり揉んだりする。
うっかり、強く引っ張ると、妻が「痛っ」と声を上げる。
次に前にまわり、
手をさする。
両手を持って、ゆっくり腕を振るように前後させる。
同時に、少しだけ、身体をひねらせる。
妻が笑顔を見せる時もある。
これが朝のコース。
夜、寝る前は、これに足のマッサージが加わる。
風邪を引かせないようにタオルケットを掛け、
足だけ出す。
足を少し持ち上げ、ふくらはぎを静かに揉む。
脛をさすり、三里のツボを押す。
アキレス腱をつまむように揉む。
足の甲をさする。
足裏の土踏まずを押す。
次に、両足を少し浮かせて、
背泳ぎのキックのように、上下させる。
10回程度だが、これは衰えた私の腕にはいい負荷になる。
最後に両足をそろえ、金魚運動のように、
軽く背骨を微振動させて終わり。
大抵、妻は途中で眠ってくれる。
時々、足裏をくすぐってみる。
足が、ピクっと動く。
ああ、神経が来ている、とほっとする。
時間にすれば10分足らずの量であり、
どれほどの効果があるかは分からないが、
何もしないよりはいいだろう、と思っている。
私は、妻が寝たきりになることを恐れている。
近いうち、必ず来るそのことを恐れる。
自分の体力の衰え、気力の衰えが心配である。
ヘルパーさんに、オムツ交換が上手く出来るだろうか、話すと、
大丈夫ですよ、慣れますから、と優しく笑う。
その時がなるべく遅くなるように、
効果不明の自己流体操を、続けて行こう。
妻へのマッサージである。
全くの自己流である。
妻をベッドサイドに腰掛けさせ、
背中にまわり、正座の体勢をとる。
肩甲骨付近を円を描くように、ゆっくりさする。
肩甲骨の下に指を軽く押し入れ、
なぞるように動かす。
肩を静かに揉む。
背骨の両側のツボらしき箇所を押していく。
肩から上腕をさする。
最後に耳を軽く引っ張ったり揉んだりする。
うっかり、強く引っ張ると、妻が「痛っ」と声を上げる。
次に前にまわり、
手をさする。
両手を持って、ゆっくり腕を振るように前後させる。
同時に、少しだけ、身体をひねらせる。
妻が笑顔を見せる時もある。
これが朝のコース。
夜、寝る前は、これに足のマッサージが加わる。
風邪を引かせないようにタオルケットを掛け、
足だけ出す。
足を少し持ち上げ、ふくらはぎを静かに揉む。
脛をさすり、三里のツボを押す。
アキレス腱をつまむように揉む。
足の甲をさする。
足裏の土踏まずを押す。
次に、両足を少し浮かせて、
背泳ぎのキックのように、上下させる。
10回程度だが、これは衰えた私の腕にはいい負荷になる。
最後に両足をそろえ、金魚運動のように、
軽く背骨を微振動させて終わり。
大抵、妻は途中で眠ってくれる。
時々、足裏をくすぐってみる。
足が、ピクっと動く。
ああ、神経が来ている、とほっとする。
時間にすれば10分足らずの量であり、
どれほどの効果があるかは分からないが、
何もしないよりはいいだろう、と思っている。
私は、妻が寝たきりになることを恐れている。
近いうち、必ず来るそのことを恐れる。
自分の体力の衰え、気力の衰えが心配である。
ヘルパーさんに、オムツ交換が上手く出来るだろうか、話すと、
大丈夫ですよ、慣れますから、と優しく笑う。
その時がなるべく遅くなるように、
効果不明の自己流体操を、続けて行こう。