リハビリ病院には100人余の理学療法士(PT)と作業療法士(OT)が
在籍していた。
PTさんは紺色、OTさんは白色のシャツだったが、割合からすると
PTさんが8割以上の感じだった。
平日は午前午後1回、土曜は午前のみ、日曜は休みだった。
毎回担当は特に決まってなくて毎朝、その日の担当リハビリさんが病室に来て、
「○○さん、今日は11:00からです」 と開始時間を知らせてくれる。
その時間が来ると病室まで迎えに来て、
トレーニングルームで30ほど汗を流した後、また病室まで送ってくれる。
入院中、大体40人ほどのリハビリさんの指導を受けたが、顔と名前を覚えたのは
3人だけだった。
その想い出については後日。
最初、大きなマシンを動かした時は
治りかけた胸骨がまたバラバラにならないか心配だった。
つい、頑張ってしまう。
リハビリさんと一緒に 「1、2、3・・」と声を出してトライするのだが、
10回毎に休んで血圧をチェックしてくれた。
特にメニューが決っているわけではなく、そのときに空いているマシンを
使ったり、廊下でスクワットやつま先立ちをやったりした。
トレーニングルームはいろんな病棟から集まった大勢の患者さんと
リハビリさんでいつも活気に溢れていた。
☆入院中も退院後も、具合はどうですかと尋ねられると
「無理をしなければ特に痛みも無く、大丈夫です」と答えているが、
どうも正確ではない。
やはり手術前とはどこか違うのだ。
「痛み」というほどではないが何か違和感が胸に残っている。
「ピリッ」でも「チクッ」でもないが、うまく表現できない。
まだ完治していないということだろう。
力仕事に不安がある。
再び血管が破裂するのではないかという不安がある。
しかし、それも運良く助けてもらった命を大事にしろという
戒めと思うことにしている。