妻は胃ろう  手抜かり 老老介護

2007年、56歳の時アルツハイマー病と診断される。
2018年1月、胃瘻造設手術。

セカンドオピニオン

2024-04-09 05:27:38 | 妻の症状

 

 訪問診療のクリニックを替えた。

 

  10年近くお世話になった先生だったが、去年の秋頃に妻の症状が悪化した時の

対応に疑問があって、それからモヤモヤした感情が続いていた。

 10年間には俺の命に関わる病気にも対応していたただき

感謝の気持ちでいっぱいだが、こじれた感情を元に戻すのは難しかった。

 妻のことを思えばこのままでは良くないと考え、替える決心をした。

 

 ケアマネさんに間に立ってもらい、無事、紹介状を新しいクリニックに

提出することが出来た。

  

 妻の症状が改善することは期待出来ないかもしれないが、

気分的にはスッキリした。

 

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妻の訴え

2024-01-28 21:46:36 | 妻の症状

 妻が苦しそうな声で訴える。

 唾液が口に溜まって呼吸が苦しくなると、助けを求めて声を上げる。

 口の中の吸引は難しくないが、気管の奥深くまで入れるのは慎重になる。

 一日に何十回と吸引しなければならないが吸引したからといって

妻が安らかな表情になることは少ない。

 それでも日に何回か眠りにつく時がある。

 それは妻にとっても穏やかな時間に違いない。

 

 妻の苦しげな声のもう一つの理由は卵巣肥大により胃や腸が

圧迫されているからだ。

 お腹の大部分を肥大した卵巣が占拠し、残りのわずかな隙間に

胃や腸が追いやられてぎゅうぎゅう詰め状態になった。

 そのせいで水分や栄養剤が入っていかなかった時期があったが

何かの具合でぎゅうぎゅう詰めの具合が少し緩んだのか、

現在はかろうじて注入出来ている。

 しかし、注入する量や滴下速度、寝る姿勢によっては、おう吐や逆流が生じる。 

 常にお腹が張っている。 

 苦しそうな声が出た時は、手や足をさすったり揉んだりすることしかできない。

 

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新年の希望

2024-01-10 07:11:21 | 妻の症状

 

 理学療法士さん(以下「リハビリさん」)による新年最初のリハビリがあった。

妻にお茶を投与中だったが中断して施術が始まった。

 以前は身体をほぐされて気持ちが良くなると途中から眠ってしまうことが

多かったが、最近は施術中に痰がらみが起こることが多い。

 その時は俺が呼ばれて吸引する。

 

 妻が車椅子に乗れなくなって数ヶ月が経つ。

CT検査、婦人科診察、胃瘻交換等で病院に行く時は介護タクシーを利用する。

 俺と同年齢くらいの運転手さんが一人で来る。

 俺がベッドに上がり、尿漏れ防止用に敷いてある防水シートごと

運転手さんと二人で声を合わせて妻を持ち上げ、ストレッチャーに移す。

 なかなかの重労働だ。

 ストレッチャーは大抵1社1台しか保有していないのと、資格を持った運転手さん

も少ないようで、予約を申し込んでもすぐは確保できないらしい。

 (予約の申し込みはケアマネさんにお願いしている。)

 

 デイに行くことが出来ないので俺の行動も制約を受けている。

 リハビリさんに、新年の目標として妻が車椅子に乗れるようになってほしいと

伝えると、すぐに案を出してくれた。

 まず、ベッドのギャッジアップで徐々に身体を起こすことに慣らしていき、

次にベッドの端に腰掛けるようにし、それから車椅子に乗れるようにする、

という納得のプランだった。

 しかし、妻には卵巣肥大という病気がある。

手術が出来ないほどの大きさになっているという。

 それが車椅子に座る姿勢にどのような影響があるか分らない。

痛みが出るかもしれない。

 

 無理をせず、諦めず、ヤケを起こさず、辛抱強く、そして、

ゆっくりゆっくり取り組んでいくしかない。

 

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デイに行けない

2023-12-20 16:11:08 | 妻の症状

 妻がデイに行けなくなって3ヶ月になる。

ヘルパーさんが身体を拭いてくれているが毎日というわけにはいかない。

車椅子に座れなくなった妻がデイに行けるようになるのはいつのことだろうか。

在宅で入浴サービスを利用することもケアマネジャーさんから提案されている。

 

 俺は俺で市役所での手続きや通院、散髪などどうしても

外出しなければならない用事がある。

 妻を一人残して出かけることになる。

 30分で戻る時もあれば1時間近くかかる時もある。

 

 痰がらみが一番心配だ。

吸引する人がいないと呼吸困難になるかも知れないが、それを承知で

外出する。

 

 またデイに行ける日が来るだろうか。 

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高熱と排尿困難

2023-08-30 05:49:59 | 妻の症状

 妻が38.0度の熱を出した。

 ヘルパーさんが常時携行しているコロナの検査キットで調べると

陰性だったので一安心した。

 水分不足も原因だったかもしれない。

 そう思って水分補給を多めにするようにしたが、今度は

妻のオシッコの出が悪くなった。

 

 お腹が張っている感じなので、先生がエコーで調べると

膀胱にオシッコが溜まっているらしい。

 水分補給と排尿困難。

全く出ないわけでは無く、多い日もあれば少ない日もある。

 先生からは導尿カテーテルの検討も打診されたがあまり気が進まない。

 

 歳を取ると身体に不具合が生じるのは仕方が無いことなのだろう。

 

 

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相変わらず

2022-07-27 11:29:58 | 妻の症状

 パソコンの不具合は何の前触れもなくやって来て、

自分のブログにログイン出来なくなった。

以前も同じ事態になって、その時は自然に(?)直ったので、今回も放っていた。

 時々ログインを試みたがいずれも失敗したので、もうブログはあきらめていた。

ところが4、5日前に何となく開いてみたらログイン出来た。

というわけで数ヶ月ぶりの新規投稿です。

 

 コロナの増大、プーチンの侵攻、統一教会問題といろんな問題が起きているが、

妻の介護は相変わらず続いている。

 胃瘻の肉芽が出血したり、褥瘡が悪化した時期もあったが現在はそれらも

ほぼ治っている。

 俺の高血圧や腰痛も危険レベルというほどではなく、妻の介護に

差し障りはない、と思う。

 

 朝昼夕1日3回のヘルパーさんによるパット交換(車椅子からベッドに移乗)。

週1回の理学療法士さんによるリハビリ施術。

月2回の訪問診療(そのうち1回は胃瘻交換)と訪問看護。

 みなさんの助けを借りてどうにか介護を続けている。

 

 いつまた倒れて救急搬送されるのでは、という不安は常にある。

 市から健康診断や癌検診の案内が来ているが、及び腰だ。

 早期発見、早期治療が良いのは分っているが、一方で

病気が見つかるのが怖い。

 また入院するのが怖い……。

 

  「妻の介護を18年、84歳男性に密着」

 というBS朝日の番組を録画している。

 とても足元にも及ばないが、こういう介護の先輩を観ることで

折れそうになる心を持ち直す力になる。

 

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褥瘡対策

2021-08-27 14:32:04 | 妻の症状

褥瘡があと一歩のところで完治しないことを先生に嘆くと、

「デュオアクティブ」に代えて「フィブラストスプレー」というのを処方してくれた。

看護師さんによれば、これが「最後の砦」というか「奥の手」といった薬らしい。

(最初からこれを出せよと言いたいが、治療法にも順番があるということか)

 

看護師さんから使い方を教わった。

   まず、薬を専用の小さなスプレー容器に入れる。

 これを冷蔵庫で保管するが、使用期限は2週間。

 なので薬の量もほんの少し。 

   患部をきちんと石鹸で洗い、固くなった周囲の皮膚を取り除き、

 そこに薬をスプレーし、乾いてからデルマエイドという層になったガーゼに

 プロペトを塗ってあてがい、 最後に保護フィルムで覆って終了。

 これを1日1回。

 

 この方法でやって今日で20日目。

 目に見えて良くなって来てはいるが、どうしてもお尻に「圧」や「ねじれ」が

 かかるのでフィルムもガーゼも半日で剥がれてしまう。

 それでも明らかにこれまでとは違う。(治りそうな気がする)

 

 病院や施設で使うような大きな立派な車椅子だと治りも早いのだろうけど、

 極小住宅の我が家ではとても無理だ。

 愚痴は言うまいこぼすまい。

 

 ☆相変わらず両脇の拘縮がきつい。

  車椅子とベッド間の移乗の際は、両腕をしっかり差し入れないと

  安全に抱き上げることが出来ない。

  ヘルパーさんがいるときは二人で協力できるからまだいいが、

  一人の時は大変だ。

  あの脇の硬さは本人が意識して締めているわけではないのだが、

  思うようにならないと、イライラして、つい荒い言葉が出てしまう。

  無理矢理こじ開けて片方ずつ入れるしかない。

  妻だって痛いだろう。

 

 ☆去年の秋に砂利混じりの敷地にコスモスの種を適当に播いた。

  最初はたくさんの芽が出たが、ほとんど風や雨で倒れてしまい、

  現在、しっかり自立し、花を咲かせているのは20本くらいだろうか。

  倒れながらもか細い茎に小さい花を咲かせているけなげなのもいる。

  やはりコスモスの花はいいな。

  懲りずに播き続けよう。  

  

  「蓮の花」と「藤の花」も好きだが、どちらも我が家では不可能だ。

    

    着物の柄なんて興味もなかったが、川中美幸さんが

    「関東春雨傘」を歌っている藤色の着物が気に入っている。 

    白い大輪の花のデザインだが、肝心の花の名前が分らない。

    テレビ画面にスマホを当てて検索してみたがさすがに無理だった。

 

    ひばりさんの「関東春雨傘」は作詞作曲の米山正夫さんが

    星野哲郎さんらとコロンビアからクラウンへ移籍して

    制作した第一作目のレコードだ。

    これはひばりさんの米山さんに対する祝意からであり、

    ひばりさんだからできたことだという。  

 

    星野さんは北島三郎さんにも声をかけた。    

      ♪ 俺の目をみろ 何にもいうな

    

    移籍した人、しなかった人。 

    「艶歌の竜」の時代だった。

    五木寛之さんは星野哲郎さんと親交があったのだろうか。

 

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再び 38.5度 

2021-08-12 16:20:03 | 妻の症状

ワクチン接種以来の高熱だった。

カロナールがまだ残っていたので、溶かして注入したら

やがて37.5度になり、夜には36.9度まで下がって、普段通りに眠ってくれた

 

咳き込みもなく、酸素濃度も95%だったので、診療所には連絡しなかった。

この1週間、妻の背中が汗でびっしょりになる日が多かった。

背もたれがビニル張りのせいかもしれないと思い、

ガーゼタオルを挟んでみたが効果はなかった。

 

顔に触るとじっとりと汗ばんでいる。

毎日2回は着替えする日が3~4日続いた。

体温調整がうまく出来ないのかもしれない。

肺炎かな・・。

 

 ☆私たち夫婦、長女夫妻、二女夫妻ともワクチン接種が済んだので、

  約2年半振りに全員が顔を会わせることになっていた。

 

  ところが、千葉に住む二女の会社は帰省を自粛するようにとの

  社命が出されたという。

  やむを得ず、二女は帰省を断念することになった。

  そのことを伝えた夜、小3の孫娘は荒れたという。

  

  1年前に、「来年のお盆には会えるね」と言っていたのに・・、

  そして今、「秋には」とか「年末には」、「お正月には」と言っても

  全く当てにならなくなった。

 

 

  ☆オリンピックのお陰で、録画していた番組をじっくり観ることができた。

    地殻変動で大陸から分離して日本列島が誕生したとか、

    プレートが衝突してアルプスが出来たとか、

    CGを使って分りやすく説明してくれるので、

    「ふーん、なるほど」と分った気にさせてくれる。

   

    中学生の授業でこういうのを見せてくれていたら、

    もう少し真面目に勉強したかもしれないな。

    (そんなことはないか)

    

    宇宙の成り立ちとか、人体生命の不思議とか、

    およそ俺に似つかわしくない分野も観てしまった。

 

  ☆ 時々、在宅介護の限界かなと落ち込むときがある。

    口腔ケアや胃瘻チューブの消毒が面倒で

    何もしないでそのままゴロンと眠ったら

    どんなに楽でいいのに、と思ったりする。

 

    夕食がお菓子とサイダーだけの時もある。

 

    多分、疲れているんだろう。

 

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夜も冷房で

2021-07-21 12:35:55 | 妻の症状

4日連続の猛暑日だった。

朝から一日中冷房をつけっ放しだ。

妻は暑い寒いの意思表示ができないが、エアコンを25℃に設定している。

ただ、俺の方は、ちょっと動いただけでも暑かったりするので

妻に直接風が当たらないように気を付けながら扇風機も併用している。

妻の水分補給もいつもよりちょっと多めに入れている。

 

 ☆褥瘡がまだ完治しない。

  あと一歩のところなんだが、えぐれた部分の肉がまだ赤く見えて

  少しだがパットに血が付くことがある。

  前回もそうだったがこれからが時間がかかる。

  デュオアクティブを貼ったり、ヘパリンを塗ったりしながら

  様子を観ている。

  痛いのか、痛くないのか・・。

  

  前回は、治りかけて固まった皮膚がひび割れて出血し、

  完治することなく再発させてしまった。

  同じ轍を踏まないように気を付けよう。

 

 

 ☆口腔ケアを済ませ、妻をベッドに寝かせて、胃瘻のチューブを外し、

  そこの蓋を閉める。

  チューブを抜くと、胃の中と外気が通じることになり、

  腹圧によって栄養剤や胃液が少量だが押し出されてくる。

  胃瘻の周囲を拭いて、ガーゼを当てがう。

 

  俺はベッドの横に敷いた薄いマットレスに横になり、

  ユーチューブで三橋美智也を聴きながらウトウトし出した頃、

  今度は痰がらみの咳き込みが出る。

  ヨッコラショと立ち上がり、吸引器で痰を吸い取る。

 

  また気を取り直して横になり目を閉じる。

 

 

  ☆NHKの「半径5m」が面白かった。

   永作博美さんのことはもちろん知っていたが

   このドラマで新しい魅力を発見し、ファンになった。

 

   今は「ライオンのおやつ」が楽しみだ。

   朝ドラにも出ている鈴木京香さんだが、

   こういう小作品のほうが毎回じっくり観られて、

   より親しみを感じる。

   

   永作さんも鈴木さんも実力派のトップ女優だが

   映画や民放のドラマを観ることがほとんど無い俺にとっては

   この2作品がお二人の代表作だ。

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一喜一憂

2021-05-13 12:26:47 | 妻の症状

 

妻が38.0度の熱を出してから10日経つが、

まだ、37.3~36.5度の日が続いている。

朝、目を覚ましたときは36.5度でホッとしても昼には37.3度まで上がってしまう。

 

朝方に胸をなで下ろし、夕方にはまた心配するという繰り返しだが、

「微熱」の範囲だし、ストーブを使っているのでたぶん「こもり熱」

かも知れないと思って診療所には連絡していない。

 

昨日はゴックンのリハビリの日。

言語聴覚士さんに、胸の音も聴いてもらったら肺炎を疑わせるような音は

無いとのことだったのでひとまず安心する。

早く平熱の36.5度に戻ってほしい。

 

☆ リハビリさんに飲み込み具合を診てもらう。

 

  トロミをつけたトマトジュース、オレンジジュース、牛乳、

  それとinゼリーの4品。

  最初にゼリーを口に入れるが、舌が動かない。

  「モグモグだよ」、「ゴックンして」と

  スプーンの先で舌を押したり、頬やアゴを刺激してもだめだった。

 

  胃瘻があるので口からの摂取にあまり熱心でなくなった俺だが、

  誤嚥を予防するためにもゴックンがしっかり出来ることが大切だ。

 

  午前は吸引器の出番は少ないが、午後から夕方になると

  痰がらみの咳き込みが多くなり吸引器の側から離れられなくなる。

 

  飲み込みを良くするトレーニング法を教わったが

  すっかりサボっている・・。

 

 ☆ 昔から無知による偏見や独りよがりのところがあって大分失敗してきた。

   歳老いてくれば筋肉なんか必要がないと思い込んでいた。

   キンさんギンさんを見ろ、筋肉なんか無くたって100歳まで元気に

   生きたではないか。

   日焼けしてオイルを塗った老人のボディビルダーを見ると

   何か不自然な気がした。

 

   今、それが間違いだったと思い知らされている。

   妻の体位交換、車椅子とベッドとの移乗など

   筋力の無い俺には重労働で思うように出来なくなっている。

   

   腰痛になったり庭で転んで脛を打ったり

   我が身の安全も守れなくなっている。

   ジョギングも200mで一旦休まないと続かなくなった。 

 

   伊東四朗さんは靴底に重しの付いたシューズを履いて

   ウォーキングをされていた。

   円周率も何百桁まで暗記していたし、身体も頭脳も健康だ。

 

   水野美紀さんが中国に渡って太極拳の老子に教わっている番組を観た。

 

   いつもながらおっちょこちょいの俺は影響を受けやすい。

   「何か始めなくては・・」 という気になった。  

 

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