甲府歴史ものがたり塾「第5章:はたらく~ワインとビール~」を開催しました。

2019-09-10 09:05:04 | イベント
甲府歴史ものがたり塾は、今年4月に発行した『こうふ開府500年記念誌~甲府歴史ものがたり~』を教材に、甲府の歴史と文化を学ぶ教室です。記念誌の執筆者に講師をお願いし、10回シリーズで開催しています。
5回目(第5章)は、「はたらく~ワインとビール」のテーマで甲府市教育委員会歴史文化財課の金子誠司(かねこせいじ)さんがお話しくださいました。オール甲府市産のスパークリングワインのボトルも一緒に皆さまをお出迎え。甲府市は「日本のワイン発祥地」です。明治になり、詫間憲久(たくまのりひさ)と山田宥教(やまだひろのり)が甲府市広庭町(現在の武田3丁目付近)で醸造したのが始まりです。
さらに、特別講師としてキリンビール株式会社の鴇矢健(ときやたける)山梨支店長をお招きし、ビールの醸造についてお話しいただきました。鴇矢支店長は昨年赴任され、山梨の豊かな自然に囲まれながら充実した毎日を送られ、山梨のビールの歴史等も研究されているとのことです。
明治2年に横浜で日本初のビール醸造所が建てられました。山梨では明治7年に野口正章(まさあきら)が醸造を始めたそうです。ワインの本格的な醸造開始と同じ年ですね。
ビールは、麦とホップと水で造られます。昭和初期には山梨県全域でホップが栽培され、今も北杜市では優れたホップを生産しているとのこと。この日は、珍しい生ホップを会場に運んでくださいました。受講生の皆さんで深い香りを体感しました。
山梨で採れたホップは横浜に運ばれ、特殊な技術で加工され、芳醇なビールを造り上げるそう。これからも美味しいビールを世界中に届けたいという熱意を伝えていただきました。鴇矢支店長様、お忙しい中をありがとうございました。
次回は9月10日(火)、午後6時から、第6章「むすぶ~楽しいお伊勢参り~」のテーマで開催します。講師は同じく金子さん。甲府市役所1階(市民活動室)にお越しください。
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日本遺産「星降る中部高地の縄文世界~数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅」の構成文化財“人面装飾付深鉢形土器”をご覧ください。

2019-09-03 13:59:03 | イベント
甲府駅北口にある甲府市藤村記念館にて、右左口町の後呂(うしろ)遺跡から発見された縄文土器を展示しています。
この土器は、今から5千年前、縄文時代中期の住居跡から発見されました。怒った顔と笑った顔の2つの人面(顔)を持っている珍しい深鉢です。出産=生産。その姿は、母親の産みの苦しみと出産後の安堵を込めたのかもしれません。
甲府市藤村記念館
※月曜日(祝日の場合は翌日)休館
※開館時間は午前9時から午後5時まで
※入館無料
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開府500年甲府歴史講座「甲府を学ぶ」を開催しました。

2019-09-03 13:37:24 | イベント
甲府歴史講座は、平成24年度から開催しています。歴史を中心に、寺社や旧跡、民俗、自然など、甲府に関係する内容を学ぶ講座です。
第52回目(今年度は5回目)の講師は、山梨県立博物館の小畑茂雄学芸員。近現代史の専門職員として開館前から従事されています。この日は、「近代甲府の交通をみる~中央線開通と甲府駅~」と題して、ご講演いただきました。
遊亀公民館に100人の受講者が集いました。みなさんから「なつかしいなぁ」の声が多く寄せられました。
スライドを使ってわかりやすくご説明いただきました。

江戸時代から明治時代への交通の移り変わりを学びました。初の甲府市長若尾逸平って全国19番目の所得者だったそうです。
絵図や地図、写真等が明治の甲府を今に伝えます。甲府駅の古い看板は大変貴重とのこと。
★6月から6回シリーズで開催している甲府歴史講座は、9月で終了します。現在、今年度後半(11月~2月)の講座内容を計画中です。ご期待ください。
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