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齢仙寺雑記帳

滋賀県にある臨済宗妙心寺派のお寺、齢仙寺の日々のお話

2月の言葉  「澗底の松(かんていのまつ)」

2016年02月01日 | 今月の言葉
今年も早いもので、二月になりました。

一月末から日本列島の積雪情報が全国から届きましたが

皆さん、雪はどうでしたでしょう

今月は雪に負けない松にちなんだ言葉です

澗底松  (かんていのまつ)





「雪 壓 難 摧 澗 底 松」

「雪 圧(お)せども 砕(くだ)け 難(かた)し 澗底(かんてい)の松」と
いう句があります。

澗底とは谷の深いところを云います。

「多くの草木は降雪に遭うと、押し潰され、枝や幹が折れてしまうものだが、
深い谷に生えている松は、長年の厳しい風雪に耐えてきて、
雪をかぶっても凛として立ちつくしている。」という意味です。

私たちは昨今、自分を取り巻く環境を自分に都合の良いように改変し、
それでいても少しの困難に遭うとすぐ逃げ出したり、言い訳をしたり、
苦情を言います。

正面から四つに組むことなく、その場を何とか取り繕ってパスしがちであります。

これでは困難や逆風に遭えば、
いや、自分の中の一人相撲だけで、
直ぐに挫折やストレス過多となってしまうこと必定であります。

昔の人は「若い時の苦労は買ってでもせよ」といいました。

人生で一番若いのは今日だといいます。
今日からの精進で、澗底の松のようになりたいと思う私であります。

お知らせ

二月十三日 齢仙寺 涅槃会

                               平成丙申如月





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