齢仙寺雑記帳

滋賀県にある臨済宗妙心寺派のお寺、齢仙寺の日々のお話

大般若祈祷会

2012年03月12日 | お寺の行事
昨日11日、大般若祈祷会を行いました。

十六善神をおまつりし、「大般若経」を転読(パラパラめくる)し、社会や家内の平和・安全をお祈りします。

齢仙寺では午後1時から僧侶方にお集まりいただき、行いました。

本年は都合のつかない方が多く、住職含めて7名でしたが、多くの一般の方に転読していただき、
12箱、600巻の大般若経はすべて転読することができました。



祈祷会の後は、妙心寺派常任布教師の上沼雅龍師に
しあわせの「はひふへほ」と題した法話を聴かせていただきました。

ありがとうございました。

昨日は、東日本大震災からちょうど一年にあたりました。
心より追悼の意を表します。

花園会地方大会

2012年03月06日 | お寺の行事
今日はほんとに暖かくなりましたね。

3月4日、檀家さんと本山妙心寺に行ってきました。
滋賀北陸教区の檀信徒の会、花園会地方大会と微笑会地方大会です。
齢仙寺からは総勢8名の参加です♪

午前中に花園会地方大会があり、午後からが微笑会地方大会でした。

午後からの微笑会地方大会では、会長である稲盛和夫様に講和いただきました。
稲盛様はいつも「なまんだぶ。ありがとうございます」なのだそうです。
ありがとうございました。



斎座(=昼食)を妙心寺の大方丈でいただきました






3月のことば 子絶四 毋意 毋必、毋固、毋我   論語・子罕

2012年03月01日 | 今月の言葉
今年は閏年。4年に1度の29日もすぎ、もう3月。今日はほんとに暖かかったですね。

すでに1年の1/6が過ぎたことになりますが、皆様いかがお過ごしですか?

今月のことばは、

子絶四 毋意 毋必、毋固、毋我(し しをたつ いなく ひつなく こなく がなし)   論語・子罕

「絶」には「断ち切る」、「絶える」、「嶮しい」、「勝れる」「極まる」などの意味があります。
そのため「文人の四絶」「中国茶の四絶」「黄山四絶」などという言葉もあります。

ここでの「絶」は断ち切るの意味です。

孔子は晩年次の四つのことを断ち切り得たそうです。

「意」:主観的な私意を通すこと

「必」:思いこみにより無理押しすること

「固」:固執して譲らないこと

「我」:自己中心的に我欲を張りとおすこと


実に耳が痛い四つですよね。
少しでもこれらを絶つように「こころしたいもの」です。

ところで、余談ではありますが、
「毋」(ない・なかれ)と似て非なる文字があります。
「毌」です。違いがわかりますでしょうか?2画目がつきぬけていないのですが・・・

「毌」は「つらぬく」という意味があります。もし、誤ってこちらを使うと、

主観的な私意をつらぬき、思いこみにより無理押しし、固執して譲らず、自己中心的に我欲を張ることをつらぬく

とまったく正反対の意味になります。

一つ誤れば真っ逆さま。ご用心 ご用心



さて3月の予定です。

3月11日(日) 大般若祈祷会 法話会 午後一時より
3月20日(祝) 彼岸施餓鬼会 午前九時

皆様おまいりください