今年は4日に節会だったので、5日には掲示板も頌春から今月のことばにかえておりました。
こちらにのせるのが遅くなってしまいましたが・・・
さて1月のことばです。
1月のことばは
「遠慮(えんりょ)」
一般に「遠慮」というと、「言葉や行動を控え、慎む」という意味で用いられますが、もともとそうだったのでしょうか。
『論語』衛霊公篇(えいれいこうへん)に「人而無遠慮 必有近憂(人にして遠き慮(おもんぱか)り無ければ必ず近き憂(うれ)いあり)」という句があります。
ここで言われている「無遠慮」とは、「他人や周囲のことを考えず、我が儘に振舞う」ことではありません。
「遠くを慮(おもんぱか)らない」ということです。
句の意味は、「目先の事ばかりに気をとられ、将来のことを十分に思慮しない行動や計画は身近に憂い事が起こる。」というものです。
もう一歩句意を展開すると、「森羅万象、有為転変、物事の本性をしっかり見極めなければ大変危険だ」と言えるでしょう。
私たちの身辺には、目先の利益、他人のお為ごかしのアドバイス、あたかも正しいような情報などなどが満ち溢れています。
自身の心の働きは、毀誉褒貶(きよほうへん:ほめたりけなしたり)、美醜、善悪、凡聖(ぼんしょう:凡人聖人)などに大きく左右されます。
正月を迎え、一年の計は元旦にありというが、今年の計はどうでしょう。
ご用心、ご用心。
お知らせ
一月十二日 齢仙寺 初観音
こちらにのせるのが遅くなってしまいましたが・・・
さて1月のことばです。
1月のことばは
「遠慮(えんりょ)」
一般に「遠慮」というと、「言葉や行動を控え、慎む」という意味で用いられますが、もともとそうだったのでしょうか。
『論語』衛霊公篇(えいれいこうへん)に「人而無遠慮 必有近憂(人にして遠き慮(おもんぱか)り無ければ必ず近き憂(うれ)いあり)」という句があります。
ここで言われている「無遠慮」とは、「他人や周囲のことを考えず、我が儘に振舞う」ことではありません。
「遠くを慮(おもんぱか)らない」ということです。
句の意味は、「目先の事ばかりに気をとられ、将来のことを十分に思慮しない行動や計画は身近に憂い事が起こる。」というものです。
もう一歩句意を展開すると、「森羅万象、有為転変、物事の本性をしっかり見極めなければ大変危険だ」と言えるでしょう。
私たちの身辺には、目先の利益、他人のお為ごかしのアドバイス、あたかも正しいような情報などなどが満ち溢れています。
自身の心の働きは、毀誉褒貶(きよほうへん:ほめたりけなしたり)、美醜、善悪、凡聖(ぼんしょう:凡人聖人)などに大きく左右されます。
正月を迎え、一年の計は元旦にありというが、今年の計はどうでしょう。
ご用心、ご用心。
お知らせ
一月十二日 齢仙寺 初観音